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「第1回スターダストノベル大賞」結果発表を見て、忘れていた事実

以前、「スターダストノベルス」について語りましたが、その存在を知る切っ掛けとなった、「第1回スターダスト ノベル大賞」の結果発表が出たので見ていました。

「スターダストノベルス」に関しては、こちらの記事から↓

さて、タイトルにもあるように、この結果発表であることを忘れていた事実に気が付きました。それは・・・

大賞のみが『複数巻の電子書籍化確約』です。
これ自体は賞が発表された時点で公表されていた事実で、他の賞であっても普通です。だけど、普通だからこそ、結果発表で作品を見てこの事実の意味に気が付いたのです。
そして、それを紐解くにはもう一つ条件があります。それは作品規定のこの一文。

★ 応募締め切り時点で10万字以上の作品(完結・未完は問いません)。

これらで気づいた人もいるでしょうか。
つまり、10万字以上で完結してない作品でも、大賞以外は複数巻は確約されていないのです。基本、文庫1冊文での文字数は10万字とされています。
つまり、この賞の弊害は10万字以上の作品は書籍用に書き直す必要性が出てくることです。また、完結させてなければ区切りを付ける必要もあります。

更にその際、執筆料は出るのか。
恐らく、賞金が低く、出版事業が本業でもなく、イラストレーターに表紙一つに21,600円しか払えない所が賞金とは別に執筆料を払うとは思えない(個人的な感想ですが)。
実際、他の小説公募は受賞作際の書き直しに執筆料が発生するのでしょうか?

つまり言い換えれば、この会社は数万円程度で作品の権利とその書き直し労力を買ったといえば、この賞の恐ろしさが分かるでしょう。
この事実を自分も発表時に見抜けなかったが、そもそも10万字を一目安にする必要がなくなったweb小説に取って、普通は1作品を10万字で区切りにする考えの前では、ここは盲点ではありました。

別のweb小説公募、第1回ノベルアップ+小説大賞の総評でも『本の完成形』を評価の基準とありました。
つまりは10万字で作品における起承転結が出来ているかが求められていたことになります。

第1回スターダストノベル大賞の受賞作を見ると数十万字以上の作品ばかりで、この点は大賞のみの『複数巻の電子書籍化確約』とはいささか矛盾というか、大賞以外の作品には対して足かせとなる気がします。
ただ、私は受賞作一つ、一つ読んで10万字で作品の一つの山場を終えているのか確認してないので、ここは受賞作それらがクリアした条件かも知れません。

しかし、『複数巻の電子書籍化確約』とはあるモノの電子書籍である以上、紙の様に生産や在庫のリスクはありません。実質は形骸的なニュアンスとも考えられます。また、1冊で数十万字で出しても問題もありませんし。
とはいえ、大賞を受賞した人は連載時とはさらにパワーアップすることを語っており、電子書籍用には書き直ししているようです。
まず、連載時と違ったモノになるのは間違いないようです。

実際、「第1回スターダスト ノベル大賞」に対する評価とは電子書籍と掲載時との比較をしてみないといけないのかも知れないというのが、現時点の印象です。

ただ、発表時からの自分が感じていた懐疑的な部分をいまだ払拭は出来ていないというのは間違いない事実なのですが。
後、受賞作に行くリンクがなく、画像の為、文字をコピペもできず検索しずらく、見に行くのには優しくない。多分、書籍化する(お金になる行為)のに受賞作を見る(お金にならない行為)のはして欲しくないのでしょうね。

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