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アニメ「異世界ワンターンキル姉さん」12話の背景に異変!統一感のなさが!

今回は視聴したアニメの話です。(タイトル画像、タイトル名はAIによるものです)

「異世界ワンターンキル姉さん」。この作品に関しては、原作時点で様々な面からも問題、批判があり、これらまで含めて語るのは膨大になる為、今回はアニメ第12話を軸に話していきたい。

漫画原作(原作に関しても、ややこしい部分があるのだが)はほぼ未読である私だが、第12話にはアニメオリジナルキャラが登場することから、このエピソード自体アニメオリジナル展開なのだろう。

そんなアニオリ展開の12話だが、背景がとにかく酷い。しかし、これまでの話では酷いとまでは感じることがなかった。ならなぜ、12話の背景だけが酷くなったのか謎であった。

(C)このえ・田口ケンジ・小学館・「異世界ワンターンキル姉さん」製作委員会

背景を語るので画像引用で説明するが、このカットだけでなく12話の背景は全体的に変である。また、画像にあげた例でも何がおかしいか、一目で分かるだろう。
ただ、画像としてのおかしさよりもさることながら、物語全体を通しても異質さがある。

簡単に状況の説明をすると、水没した町から、高台に貴族の館へと逃げているシーンである。絵単体でもおかしいと感じるのに、状況説明を効くと更に疑問が増えるだろう。

ちなみに参考までに1話ではこの街の全体像が出てくる。

(C)このえ・田口ケンジ・小学館・「異世界ワンターンキル姉さん」製作委員会

確かに、中央には少し高所となった所に城のような建物がある。だが、その間にも建物は割と密集しているので、先に例にした背景での勾配をS字で登るような道はいささか変と感じる。

また、背の高い城がある以上、水没した状況では住民はここへ逃げるのが妥当ではないのか?

背景単体でも酷いのだが、既に描かれた背景とも矛盾が生じている。そして、絵だけでなくシナリオにまで影響が出ている。
先にも述べたように背の高い城であれば、恐らくこの町を支配、管理する領主がいると想像できる。本来、非難するのであれば領主となり、それを拒むようなことになれば後々反乱の火種になりかねない。

そして、これは漫画家なら絶対にしないミスだろう。キャラクター、シナリオ、背景などを一人もしくは少数のチームで管理されているから。
だが、アニメでは脚本家、背景、アニメーターは別々、別会社である事もあるだけに統一した町の構造がなかった。当然アニメであっても、作品の世界観は各部門できっちりと管理されているのだが。

そして、この問題が12話で顕著となった理由はアニオリ展開にしたことで、漫画原作を元にカメラ構図などの参考となる素材がなかったからではないか。

確かに12話は背景だけでなく、キャラクター面でも他の話と乖離が見られる。そして、アニメの動きでも変である。

(C)このえ・田口ケンジ・小学館・「異世界ワンターンキル姉さん」製作委員会

停止画だから、余計に異質に見えるのもあるが、アニメ本編でも、このカットが長めに出てくるだけに異質なシーンである。またデジタル放送で、ワイドな画角になっているのに写したいモノは中央だけという令和では逆に見かけなくなったカメラ構図である

こういった構図の問題に関しては、「異世界はスマートフォンとともに」を例に出して岡田斗司夫氏が語っている。

岡田斗司夫氏はアニメ製作に関わった人間でもあるため、製作現場から見た指摘と解決方法を的確にしている。

特に氏が指摘する「異世界はスマートフォンとともに」の構図のおかしさと同様な構図が「異世界ワンターンキル姉さん」アニメ12話でも描かれているのは漫画原作ではなく、他のなろうアニメを参考にした説もあるかも知れない。

さて、「異世界ワンターンキル姉さん」の12話での酷さの原因は何であろうか?
これに関しては第11話で脚本を担当した日暮茶坊氏のTweetにコントがあると感じた。

>構成の方の指示通りにしか書いてない

つまり、構成からの指示でシナリオ、背景など作られており、作品全体の統一感は構成が管理しきれていなかったことになる。
これに関しては途中でも語ったが、漫画原作を元に絵で描かれたコンテなどで的確に指示できていたから、伝達ミスが起こりにくかったのではないか。

これに似た事は以前にも語っており、「異世界迷宮でハーレムを」のアニメはほぼ漫画と同じカメラ構図であった。それだけにアニメオリジナル構図と原作構図が明確な差となっていた。
それだけに「異世界ワンターンキル姉さん」でも同じことが起きていたのではないか。それが12話で浮き彫りになった。

今回のまとめとして、アニメ製作会社にもよるという前提はあるが、的確な指示がなければ、背景やカメラ構図に難のあるアニメ製作になってしまう。

それを統一感を補完するために漫画原作になってはいないだろうか?

そして、なろう系作品の多くアニメ化される背景には漫画、コミカライズの有無が関わっているのではないだろうか。

実際、なろう系作品の多くはコミカライズになっている。下手をすると原作サイドではなく、コミカライズサイドでのアニメ化も珍しくはない。
先に例に出した「異世界迷宮でハーレムを」にしてもコミカライズ側のアニメ化で、その絵としての構図は漫画由来であった。

こうなっては漫画を漫画動画にしているだけで、アニメ化と原作における立ち位置とは何なのか分からなくなる。

「異世界ワンターンキル姉さん」12話を見て思った事だが、まあ、作品に関しては何一つ語らないまま、この方向となった…
いや、作品の話は語る事も無いし…そして、作者含めて問題児だし…

とりあえず、まとめはnoteのAIに任せて、手直しつつ終わりにしたいと思います。

以上、今回は「異世界ワンターンキル姉さん」についてお話ししました。
アニメオリジナル展開の第12話は背景やシナリオに一部疑問が残りましたが、作品の統一感がないことが原因とも言えます。アニメ化された作品には漫画やコミカライズが関わっていることが多く、その絵や指示が漫画由来である事が多く、作品の完成度に影響することもあるようです。

今後も注目して、興味のある作品を見つける楽しみを忘れずに、noteの更新もお楽しみください!

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