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今日のメディアミックスとは【Twitterでの発言から】

【Twitterで語っていた内容に対して少し体裁を整えたモノになります】

1.今のメディアミックスとは?

少し気になったので、マンガ原作としてのラノベ、なろう系という視点で少し考えてみた。それによって、90年代のメディアミックスとしてのラノベとの違いも含めて、何か見えてくる気がしたからだ。

ただ考えは纏まっていないので、現時点でのざっくりとした考えにはなる。

例えの話となるが
第1次産業 (原料)ラノベ
第2次産業 (加工)マンガ
第3次産業 (流通、サービス)アニメ
という風にメディアミックスを考えても問題なのではないかと思っている。そうするとラノベ作家の地位は農家の様に低くなりがちなのも似ている。

メディアミックスに置いて多くの人が接し始める、ここでは第2次産業とした第2段階のマンガであり、ここに重きを置かないと次の流通で効果が発揮しない。

真に経済的な価値を持つの流通、つまりはアニメ化による宣伝効果となるのではないか。
やはり、ラノベ作家の地位はどうしても二の次三の次になってしまうのだろう

また、今の時代、原作としてのラノベ、なろう系が飽和になっておりキャベツ農家の様に出荷調整で廃棄が必要になっているだろう。
それがいわゆる「打ち切り」と位置づけて考えても問題ないと現時点での考えでは推測している。

当然、幾つかの情報を元にはしているけど、あくまで個人的な考えである。

逆に90年代のメディアミックスは初めから、加工と流通がセットとしているから、原作である農家にもスポットが当たっていた。これはテレビ番組でも一連の加工品の流通過程を見ていると農家もセットでインタビューされていると同じ話だ。

今はある種、レベルが高くなった自然志向にこだわる農家のような、個々の実力に依存するラノベ作家になっている気が自分はする。
その反面、加工しにくい点もあるのかも知れない。

2.なろうコミカライズはマンガフォーマットまで違っている?

漫画版『異世界帰りの勇者が現代最強!』2巻
1巻時点でなかなか面白かったので、2巻も購入しての感想。正直、単行本全体で読むと展開のバランスが悪い。1巻はギャグ、バトル、解説の話の展開が丁度良いバランスで進んでいただけに、2巻と比較して読むとほぼ日常パートに伏線的にそれらの要素があるだけ。
ここらはなろう由来の展開だから仕方が無いだろうが、話の組み方が変に感じる。ただ、1話1話の単体で見るとまあ面白い。
この作品はマンガアプリでやっているから、この点はなろうと同じ感覚で連載を追って読むには丁度いい感じがする。

マンガアプリでも基本無用とはいっても収益性はある。それでも基本の売り上げは単行本で支えられていると思う。それなのに単行本として見た時、不利になる構成はいかがなモノかとは少し思った。

語った通り、なろう系の強みは物語のテンプレート性だけでもなく、web連載において読者を引きつけることに特化した構成ではないか。その作品がコミカライズした際、web連載、マンガアプリなどでも強いのだろうな。
実際、web広告でもなろう系コミカライズがよく見かけるのもその表れだろう。話単体で引っ張られて、続きが気になって読ませる構造である。

ただ、そのなろう系も単行本になると媒体の違いで駄目になってしまう。特化の仕方が違うから当然だろう。

後、基本無料でのweb展開だけに商業としても売り出すには有益性は薄い。その商業としての補助、補足がコミカライズなのではないだろうか。

つまり、漫画家のネームバリューやページ、コマ単位で理解できるのはマンガの強みである。文字情報だけのなろう系ではここらの宣伝には不向き
また、なろう系はある種、一過性の話題で掴んで、読者を引きつけることに特化している。
コミカライズはそのメリット、デメリットを補っているのだろう。

しかし、これらは商売としての問題は大きなヒットが出にくいこと。
一部では大ヒットとしても、全体でみれば打ち切りもあるなどの絶対的なモノでは無い。
だから、束で売ってそこを補完しているのであれば、なろうコミカライズの乱発において説明がつくと考えられる。

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