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ツカモト シュンのサブカル一人語り

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ツカモト シュンが勝手気ままに一人で語るコラム、雑記。 基本一つの作品をテキストにして、サブカルチャーに関して語っていくスタイル。
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#アニメ

ラノベ作家の知名度を見た話【アップグレード版】~その結末も添えて

本記事は2020年10月4日pixivFANBOXに投稿したモノになります。前回、『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』に関して触れたこともあり、こちらにも掲載します。 最も、私自身pixivFANBOXの運用について、活用できず放置していた記事の再利用といった側面の方が強いかも知れません。 それでも当時、思っていた部分に対して、時間が経ったことで明白な結果が出たことに対し追記し、アップグレードして再投稿を行っていきます。 ●ラノベ作家の知名度を見た話『幼なじみが絶対に負

アニメ『薬屋のひとりごと』の世界観から見る、一般となろう界隈の乖離

『薬屋のひとりごと』のアニメ化によって、その世界観が一部にとって問題というのか話題になっている。 話題になっている中華風なのに文字がひらがなが出てきたり、中国か韓国か、何がベースなのかといった世界観の矛盾というか突っ込みである。 ただ、これは問題でもなんでもなく、なろうを知る者にとってはテンプレートで作られた世界観、そして、設定の中身の無さは常識的に分かっていることだろう。 そう、ナーロッパと揶揄される概念である。 それだけに『薬屋のひとりごと』でひらがなが出てこようが

アニメ「異世界ワンターンキル姉さん」12話の背景に異変!統一感のなさが!

今回は視聴したアニメの話です。(タイトル画像、タイトル名はAIによるものです) 「異世界ワンターンキル姉さん」。この作品に関しては、原作時点で様々な面からも問題、批判があり、これらまで含めて語るのは膨大になる為、今回はアニメ第12話を軸に話していきたい。 漫画原作(原作に関しても、ややこしい部分があるのだが)はほぼ未読である私だが、第12話にはアニメオリジナルキャラが登場することから、このエピソード自体アニメオリジナル展開なのだろう。 そんなアニオリ展開の12話だが、背

『虫かぶり姫』は少数に向けたメディアだったのだろうに… ~大人によって資本主義の犬になったアニメ

近年にしては珍しく少女向けアニメということで、『虫かぶり姫』というアニメを見ていた。まあ、あまり面白くはなかった。 ただ、これは少女向けアニメだからではなく、何処まで真摯にアニメを作っているから分からないからである。 まず、アニメの制作陣がこの作品を盛大に勘違いしていると感じる。 それは女性向け恋愛ゲームのように多くの男性陣に囲まれた作品としているからだ。公式サイトのキャスト、キャラクターからもこの点は確認できるが、実際アニメを見ていれば分かることだが、男性よりも女性の方

『くまクマ熊ベアー』TVアニメ2期で見えてきたモノ ~部数アップが切っ掛け?

■目に見えた、アニメ化効果 『くまクマ熊ベアー』という作品がTVアニメ2期の放送日が決定されたようで、少しびっくりとした。 この作品のアニメは原作から改変した1話を放送したことから、悪い意味で話題となっていた。まあ、自分はその話題だけを聞いていただけで、見てはいなかったが。 ともあれ、そんな悪評だけが先行してしまった作品のアニメが2期を作られる要因とは何かは思っていたが、その答えは先の記事、出版社が冒頭から出してきた情報にある。 そして、振り返ってアニメ1期の際での記

アニメ『このヒーラー、めんどくさい』を見るのがめんどくさい ~視聴側での再調理が必要な作品

今期のアニメで『このヒーラー、めんどくさい』があるのだが、この評価がなかなかしづらい。世間的には、否定的な意見は多いのだが。では、原作にも駄目かと言われると、その逆で評価されている部分が多い。それでも多くの人から評価されているわけでもないが。 そして、映像コンテンツに対して倍速視聴が駄目と言われる昨今で、この作品だけは倍速視聴推奨という視聴者間での言われたりする。 しかし、このアニメの何処が駄目なのかは説明するのが難しい。 倍速視聴推奨と言われる点からも5分アニメで成立す

異世界シンドローム ~洗礼なき祝福

今、異世界転生に限らず、異世界モノがブームである。ただ、このブームは本質を理解されぬまま、商業展開し続けている印象がある。 先のTweetの様に編集が漫画原作者に聞き出している。要は編集というプロであっても、自分で見つけられていないと語っているのだ。それが数年前の現状、今はどうなっているか、ハッキリとは分からない。 だが、現在発刊されている異世界モノを読む限りは分かっているのと、分かっていないのが、両立して世に出ている印象がある。中には編集の手が関わっていないことが読み取

アニメ版『失格紋の最強賢者』を見て思った事 ~時代を写すクオリティ

『失格紋の最強賢者』のアニメが色々といわれていたので、見てみました。 自分も初手からネガティブな感情が出てきましたが、それ以上の違和感が多く占めていました。元々、この作品は漫画アプリの広告から漫画を読み、続きが気になり、web連載の原作を読んでいました。つまり、すでに原作を知っての視聴であった。 漫画、原作での感想は、定番の「なろう系」の臭さが薄く、普通のライトノベル、漫画作品として読めるといったモノだった。 ただ、同じく漫画広告で有名で同原作者の他作品は「弱すぎって意味

ここ最近のライトノベルの話題から感じたこと ~海外市場、高級グッズなど

ライトノベル関係の話題も色々と出てくる中で、特に以前扱った話題に関しては触れないわけにも行かない。とはいえ、それ単体ではあまり深掘りして語る内容でなかった。今回、それらを一度にまとめて軽く触れる程度にラノベニュースとして語っていこうと思う。 ■「探偵はもう、死んでいる。」アニメ化決定!!「探偵はもう、死んでいる。」のアニメ化については発売前からの宣伝の入れようでは、びっくりする事もなく予測の範囲内ではあった。 放送時期はまだ分からないが、アニメ化企画自体は早い段階で決められ

TVアニメ『86-エイティシックス-』についてと、少々思った事

TVアニメ『戦闘員、派遣します!』とTVアニメ『86-エイティシックス-』の放送が4月からと決まったようだ。 この2作品の関連性に関しては、過去の記事で語っているが、そもそもは『春のラノベ祭り!『キミラノ』1周年大感謝祭』で同時にアニメ化が発表されている。 過去の記事でも、『86-エイティシックス-』はアニメとして不向きとして語っている。そして、売り上げに対しても厳しいのではないかと思っている。ただ、『戦闘員、派遣します!』が同時にやるのは、それを補填する形ではないかとも

Netflixと日本とアニメ化展開

随分前から、Netflixが日本のアニメを獲得して海外展開しようとしているのは話に上がっており、先日もタイトルの発表とともに明確になった。 アニメというのは日本だけで消費が完結したモノでなく、世界にも多くのファンがいる。これは日本であっても海外ドラマがフォーカスされるのと同じと考えれば、アニメだからと不思議に思うことではない。 だからこそ、商品価値がある。 ただ、そういった中でも元から知名度の高いタイトルでなければ、世界展開は難しいだろう。今回、Netflixが出したライ

『魔王様、リトライ!』から見える昭和テイスト【+追記】

【この記事は2019年10月8日に投稿された動画を元にしたモノになります】 今回は2019年夏アニメ『魔王様、リトライ!』のアニメ版のレビューとなります。この作品は自分を始めとして多くの人がハマった、珍しいなろう系作品と思います。しかし、全てが全ての人にハマれたかは別ではあるですが。 それで今回はその魅力、なぜハマれたのかという点を3つのテーマに分けて語りたいと思います。 1.昭和臭が漂う作品 2.スローテンポと再構築 3.なろう系ながら、非なろう系 1.昭和臭が漂う

龍が生き続ける国での「小林さんちのメイドラゴン」

以前、耳にしたことがあるのだが、『小林さんちのメイドラゴン』(著者:クール教信者)のアニメが中国というか、中国の動画配信サービスで人気だと聞いた。 原作も 一応、簡単にあらすじを言えば、『小林さんちに来たメイドはドラゴンだった』以上となる。いや、タイトルを少し丁寧にしただけだが、本当にこれ以上のことはない。 実際、アニメ公式サイトのあらすじも、もう少し情報が多いだけで対して変わらない。 しかし、このタイトルで作品の要素は分かる。なろう系なタイトルよりも短く、単純明快である

『86-エイティシックス-』の小説として優れた点はアニメに不向きな点である

■『86-エイティシックス-』がTVアニメ化が決定してから、先日書いた記事のPV数が倍増していた。 この作品を読み終えて後で、感じた違和感に対して検索しても解消してくれる記事がなかった。だからこそ、自身でその違和感の正体を掴み書いた訳であった。 ともあれ、自分と同様な違和感を持った人が見に来た人がいるからこそ、PV数の増加に繋がったと思っている。 ただ、その全体PV数は大したレベルではないのですが。 それでもTVアニメ化が決定してからのPV数増加は明らかである以上、その重要