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ツカモト シュンのサブカル一人語り

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ツカモト シュンが勝手気ままに一人で語るコラム、雑記。 基本一つの作品をテキストにして、サブカルチャーに関して語っていくスタイル。
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#ラノベ感想

「底辺領主の勘違い英雄譚」SNS的な内輪ネタを紙にまで持ってきた作品

今回は、作者自ら監視した中で配信された動画で紹介、レビューされていた作品が気になったので、こちらの作品を自分も語っていきた。 ただ、語る内容に関してはタイトルからも分かる様に本編以外の部分がメインとなります。 【作者自ら監視した中で配信された動画】 ■さて、この「底辺領主の勘違い英雄譚」の作品の内容も少しだけ触れておけば、典型的ななろう系。しかし、文章でもテンションが高く、物語の展開自体もそのテンションで乗り越えている。 なろう系とはいったモノの、テンションだけですべて

『ありふれた職業で世界最強』から見る「ありふれた職業」の年代ギャップ

この記事は2019年9月22日に投稿された動画を元にしたモノになります。 ■「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉がある。これは昭和40年代前後を表す流行語であった。意味は当時の「子供(また大衆)に人気のあるもの」である。 今、この言葉に変わるモノを作ろうとしても、子供に絶対に受ける三つをあげろと言われても、困難である。その上で、語感よくという条件では完全に無理である。 (この三つが必ずしも当時で、老若男女、猫も杓子も人気だったかはよく分からない。ともあれ、公の場で発言されたこと

ネット公開時点で売り込んだコンテンツ作品『魔王学院の不適合者』

■『魔王学院の不適合者』(著者:秋)、自分はこの作品は漫画アプリのバナー広告で知って、コミカライズ版から触れた作品でした。 そもそも、バナー広告だけでは気になるけど、つまらないだろうと軽い気持ちで試し読み分の漫画を読んだら話はそこそこ面白い。ただ、よくある『なろう系』といった感じではあったが、先も気になる展開に原作であるweb版に触れたのであった。 ひとまず、コミカライズ版が試し読みができるリンクを張っておきます。 ■さて、この『魔王学院の不適合者』の内容は魔王が2000

宣伝負けした名作『探偵はもう、死んでいる。』 ~それでも売りたい理由はそこにあるのでは~

■以前、『86-エイティシックス-』は中年では読みづらかったと語ったが、『探偵はもう、死んでいる。』(著者:二語十 イラスト:うみぼうず)に関して素直に読めた。 この作品は発売前後でツイッターの宣伝で知ったのだが、冒頭のみの情報しかなく、あらすじにはなっておらず意図的に内容を隠している事に気になって買った作品である。 宣伝時点では良作とも駄作とも予想が出来ず、困った所があった。 それにこの作品は【第15回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》受賞作】。新人の作品で話題性な

『86-エイティシックス-』に漂う違和感と、読みづらい点とは

『86-エイティシックス-』、筆者である中年には読みづらかったのだが、色々と情報を集めて読んでみると面白いことが分かったので、書き出していきたいと思う。 そういう点で理解して読むと割と、読み進めるのは楽な作品であった。 この作品、第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作だけあって、初めから絶賛されている。だからといって万人に面白い作品かは別問題である。 しかし、それらは選考委員の総評であるシリアス前提の話を見た場合である。 それを無視して、読んでみると、この作品はわりとバカ漫画的