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学級通信 「過程」の発信①

 noteを見ていただきありがとうございます。小学校教員生活13年間で2400枚の学級通信を発行してきた経験を元に、主に学級通信に関することを発信しています。
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 noteってすげぇ〜って話。
noteが認めてくれるんですよね。。
「合計〇〇スキを達成しました!」「◯週連続の記事投稿!」とかね。。
下書きを保存するときにも「続きを楽しみにしています!」とか「執筆お疲れ様でした!」とかね。。
こういう「一手間」が重要だったりしますよね。
なくてもいいかもしれない。でもやった方が相手が喜ぶかも?みたいな。
そんな「一手間」に悩みたい。「ちょっとしたこと」に心を入れたい。そう思う今日この頃。
 さあ、今日も書いていきます☺️


 今回の記事は「過程」についてです。以前の記事の続きのような感じになりますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。


 「過程」をどのように作り上げていくかについて、実際の実践を元に深掘りしていきます。「学級通信」というよりは、「学級経営」の方が色味が強いかもしれません。
 (学級通信と学級経営はセットだと考えていますが…)


①教室にワードを

 まず、「過程」の捉え方について。日常の生活でも、行事でも、まずはその「目的」が重要になってきます。
 僕は渡辺道治先生の影響から、ここ数年、学校へ来る目的を

①学校はかしこくなるためにくる
②学校はかっこよくなるためにくる

と年度当初に説明しています。
 「目的」を共有した上で、そこへ向かうためには何をすべきなのか、どんなことに気をつけて行動していくのかなど小さな「目標」が生まれます。
そこで生まれる「思考が伴った行動」「思考が伴った言葉」が「過程」となると考えています。

目指すものがあるからこそ、自分で考え言葉を発し、行動する。

その小さな小さな言葉や行動を見逃さず「学級通信」で価値づけをして発信していくという流れです。

そのため、ここでいう「ワード」とは僕の場合「かしこくなる、かっこよくなる」ということになります。
これは抽象的なものでいいと思っています。こちらがある程度のレールは敷くにしても、あくまでも児童たちが考え、行動を起こしていくことが大事です。

ちなみに、行事の時にも応用できます。
例えば運動会。
「かしこく、かっこよくなる」その道のりの中で「どんな運動会にしたいのか」を考えます。
学級に寄ってさまざまな答えが生み出されるでしょう

楽しむ運動会
最高な運動会
みんなが頑張る運動会

など、学級全体で一つの「ワード」を設定します。
 設定ができたら、次は「力の分析」を活用して、具体的な行動面について考えていきます。

②「力の分析」とは

 これは独立行政法人国際開発機構JicAで開発教育•国際理解教育について学ばれている職場の先輩に教えていただきました。

 「参加型学習」を大切にされており、その中のツールとして紹介していただいたのが「力の分析」です。

 教えていただいたものを、自分なりにアレンジして活用したので紹介します。

力の分析の手順
①用紙を用意し、上方に「目指す姿」を書く。
②用紙を半分に分割するように縦に一本の線を書く。
③左側に↗︎を書き、↗︎の近くに「目指す姿を達成するための具体的な行動」を書き入れる。
④右側に↙︎を書き、↙︎の近くに「目指す姿の達成を邪魔してしまう具体的な行動」を書き入れる。
⑤③④を繰り返す。
⑥影響度の高い↗︎↙︎を太くし、視覚的に「やるべきこと」「やってはいけないこと」を捉えられるようにする

 「目指す姿」を決めるだけで終わらず、そこに向かうまで、また、それを邪魔してしまう具体的な行動を可視化することで、個人が、学級が一つのものに向かう土壌を作ることをねらいとしています。

児童には常に「お客様」からの卒業を。という話をします。
 いつだって決めるのは自分。そんな自分を支えてくれる、そんな自分と共に頑張ってくれる仲間がいる。
 一つのものを目指し、多種多様な向かい方を認め、尊重しつつ進んでいくことが大事だと思っています。

 実際の画像を貼りたいのですが、児童の成果物なので、僕の手書きのものを載せておきます。先ほどの手順と照らし合わせて見ていただくと、イメージが確かなものになるかもしれません。

③「力の分析」の注意点

 「力の分析」の感じはつかめたでしょうか?
 それでは、扱う際に気をつけていることを3つ書いてきます。

①否定せず、認める
②「ちゃんと」「しっかり」を使わずに
③より具体的に

①否定せず、認める
 「力の分析」を実践するメリットは「自分で考えて行動を決めていく」ことです。教師側が望むような姿が児童の言葉から出なくとも、どんな考えも認めていきたいところです。
 内容も大事かもしれませんが、まずは、
「自分について」「学級について」一生懸命考えて言葉にしたということの素敵さを価値づけていきましょう。
 僕はこういう活動をする時、算数や国語のような勉強と同じように、自分や学級について考える時間は大切であることをこんこんと伝えます。

②「ちゃんと」「しっかり」を使わずに
 実践してみると分かりますし、似たような活動をしたことがある先生は分かっていただけると思いますが、児童は「ちゃんと」「しっかり」という言葉が大好きです(笑)なんか書いた感じ、考えた感じが出るのでしょう。気持ちはよく分かります。それを理解した上で使わないように声をかけます。
 例えば「授業をちゃんとやる」その「ちゃんと」にはどんな行動を浮かべているかが大事です。
 話を聞く姿勢なのか、課題への取り組み方なのか、仲間との話し合いへの向き合い方なのか…
 より具体的に書けるように背中を押したいものです。

③より具体的に
 上の画像にもあえてつっこめるところを残しておきました。
 例えば「やさしい言葉を使う」とても素敵な感覚ですよね。ですが、「やさしい」とはどんな言葉でしょう?
 ありがとう?友達を遊びに誘ってあげる言葉?友達が困っていたら声をかけるということ?
 こういうところも、児童の思いを受け止めながら、さらに具体的に書けるようにしていけるといいと思います。

 今回はここまでにします。「過程」については、この「力の分析」をもとにまだまだ書きたいので、【学級通信「過程」の発信②】という記事で続きを書きたいと思います🙇 

④今日の筆文字


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