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草野マサムネのロック大陸漫遊記(4月25日放送分文字起こし)









※個人的な備忘録として書いているので読みづらいです。
※草野マサムネさんの発言を"マ「〜〜〜」"の形でまとめています。
※丸いかっこの中だけ自我がでます。どうぞよろしく。











《〜自らスピッツの曲を選んで漫遊記〜》




マ「この番組は、ロック大陸という架空の大陸をあなたと旅しながら今まで旅先で仕入れた定番曲だけではなく、密かに心の中で燃え続けるイカしたロックナンバーをオンエアしていきます。ロックミュージックへの探究心を持って、未体験のエリアへその先の彼方へ旅するような気持ちでお届けしてまいります。」


マ「ご機嫌いかがでしょうか〜草野でございます。4月最終週から5月に差し掛かろうとしていますが、昨今色々と大変な方も多いとは思いますが、この番組でちょっとした息抜きをしていただければ幸いです。」


マ「さぁ、番組の今日のテーマですが、《自らスピッツ曲を選んで漫遊記》です。この番組、始まってからスピッツ特集みたいなことはあえて一度もやらなかったんですけれども、まぁ、3年ちょいやってますのでそろそろそういうのもアリかなと思いまして、自分で気に入ってる曲をセレクトしてかけていきます。この間出演しましたミュージックステーションで、あいみょんさん、adieuさん、sumika片岡くんがそれぞれスピッツの推し曲を5曲選んでくれたりしていましたが、それを歌ってる本人が選んだらこうなりましたって感じでお届けしてまいります。まぁそのときどきでお気に入りというのも変わるんで自分で気に入ってる曲2021バージョンというとこでしょうか。ということで草野マサムネロック大陸漫遊記今日は"自らスピッツ曲を選んで漫遊記"です。どうぞ、最後までお付き合いください。」





マ「それでは漫遊前の一曲なんですけれども、今日はスピッツ以外でいこうかな、スピッツの曲をカバーしてくれているやつ。『楓』とかはねカバーしてくださる方がすごい多くって、最近だとadieuさんとか、上白石萌歌さんね。あと、土岐麻子さんとかもカバーしてくださっててすごいありがたいんですけど、あえて今日は外して『渚』のカバーいってみようかな。これもね城南海さんのと迷ったんすけども、コトリンゴさんのやつ。これがね、ピアノの旋律が本当に波打ち際な感じで素敵なんで、これを聴いてもらいましょう。コトリンゴさんで『渚』」








(これ聞いてたとき、確かに『渚』のカバーってあんまり聞いたことないな、と思いました。マサムネさんってカバーとかトリビュートに対して割と寛容というかむしろありがたいって感じですよね。自分たちも色々やってるからでしょうか。ともかく、この『渚』、まさに"柔らかい日々が 波の音に染まる"って感じがしてめちゃくちゃ良いなぁ、と思いました。)








マ「コトリンゴさん、2010年カバーアルバム第一弾【picnic album 1】に収録されています、スピッツの1996年の11作目のシングルのカバーで『渚』聞いてもらいました。この後は96年の7作目のアルバム【インディゴ地平線】収録のナンバーからお送りいたします。」

マ「まず聞いてもらったのはスピッツ1996年の7作目のアルバム【インディゴ地平線】から『ハヤテ』でした。えー、今日はねスピッツを例えば全然知らない外国の人とかにどういう曲やってんの?君。と言われたら、聞かれたら例えばこんな曲やってますって感じで聴かせるならという基準かな、セレクトの基準。あと最近ライブでやってない曲をどうしても選んでしまいますが、この『ハヤテ』なんですけれども、普通ポップな曲というのは4小節単位でフレーズが続いていくことが多いんですけど、この曲はAメロが3小節単位で進んでいくというのが、個人的には気に入ってるポイントです。あとね間奏のねテツヤのギターのフレーズ、(ここでゾウさん登場、間奏のフレーズを弾く)このフレーズがねすごい好きで、レコーディング当時はねすごい忙しくってスタジオの別室にこもって俺作詞作業をしていたのでテツヤのギターダビング作業に立ち会ってなかったんですよね、だからね、これが入ったってのを後から聴いてあっ、すげぇ良いフレーズ入ったじゃんっみたいなそういうね良い思い出があります。亀田さんがプロデュースになってからはね、歌詞は先に作ってレコーディングもみんなでせーので録音するようになったからその辺もすごい変わったんですけどね、当時からね。」








(ゾウさんギターで弾いたフレーズ、Apple Music音源で1分58秒辺りからの部分で聞けます。あのう〜って歌ってるところですね、あと最近個人的に【インディゴ地平線】にハマってて、タイトルナンバーの『インディゴ地平線』、これすげぇ曲ですよね。言葉が持つ温度感もそうですけど、やっぱりサウンドの"救われなさ"みたいなものが好きです。)








マ「さぁ次に選びましたのはね『ナサケモノ』という曲です。割と最近の曲ですが、この曲はねサウンド的に良く録れたなぁと思ってまして、最近のレコーディングでもレスポンス用に、よく聴いています。あとベースの田村の家にあったキッチンタイマーの音をちょっと取り入れたり色々楽しかった思い出が相まって個人的に気に入っている曲です。」

マ「スピッツ2016年15作目のアルバム【醒めない】から『ナサケモノ』聞いてもらいました。」







マ「次に選んだのは『オケラ』という曲です。この曲は【君は太陽】のシングルのカップリング曲で当時は地味な扱いだったんですけど、周りでもね、あの曲良いよねあの【君は太陽】のカップリングの〜とか言ってもらえて今はかなりお気に入りの一曲です。スピッツのロックサイドを代表する曲かな。曲の尺が短いってのも結構良いよね」






(確かにあまり目立たない曲ではありますが歌詞含めてめちゃくちゃカッコいい曲ですよね。3050ツアーの時はオケラなのか惑星のかけらなのか歌い出しまで全然分かんなかったなぁという思い出があります。)






マ「スピッツ2009年35作目のシングル【君は太陽】のカップリングで2012年のスペシャルアルバム【おるたな】にも収録しました『オケラ』聞いてもらいました。この歌詞に出てくる"エグすぎるスライダー"というのは当時ホークスに在籍して活躍されてました新垣渚投手が投げるスライダーのイメージです。んで打ち返すイメージはライオンズのおかわりくん(中村 剛也選手)になったような気持ちで書いてましたけどね。でもこの曲やっぱオルタナっぽいよね。アルバムタイトルを象徴する曲だと思います。」






(オルタナ→ 大手レコード会社主導の商業主義的な産業ロックやポピュラー音楽とは一線を画し、時代の流れに捕われない普遍的な価値を求める精神や、アンダーグラウンドの精神を持つ音楽シーンのことである。(wikiより)70年代末から80年代のロックに見られたもののようで日本では椎名林檎さんが結構代表的なオルタナティブロック(ぽい)です。エレカシとかアジカンの曲もオルタナっぽい曲が沢山あるのでぜひ調べてみてくださいな。)







マ「前半、もう一曲いってみましょう。『ハチミツ』です。この曲はライブでも結構やっていますがこの曲は当時新曲のアイデアとしてバンドで合わせてたとき、普段あんまり褒めてくれなかった当時のプロデューサーの笹路さんがこの曲良いねぇ!って言ってくれたんですよね、他にこんな曲やれるバンド居ないよって珍しくベタ褒めしてくれたのが嬉しかった記憶があります。あの、最初はねこういう(ゾウさんギター登場、カッティングとハチミツの頭を歌う)こういうカッティングだけで、それに乗せて歌うアイデアだったんですけども、テツヤがすぐに良い感じのアルペジオを付けてくれて、そのアルペジオのおかげですごくキラキラした曲になったと思いますね。」

マ「スピッツ1995年6作目のアルバム【ハチミツ】からタイトルナンバー『ハチミツ』聞いてもらいました。」






(昔のインタビューで君を愛してるって言うよりも溶け合うとかハチミツとかって歌った方うまくその感じが伝わると思った。2人の心が溶け合う感じを象徴する言葉として"ハチミツ“が浮かんだと言ってらっしゃいました。Aメロが5拍子、サビが4拍子のちょっとコピバンとかやろうとすると難しい曲ですよね。というよりもテツヤさんのアルペジオの才能というかヒラメキって凄いんですね。『ハヤテ』のフレーズもそうでしたが、確かに曲のイメージを一変させます。『ロビンソン』で自身のプレイングとしてアルペジオに自信が持てるようになったと語っていましたが『ハチミツ』のアルペジオもめちゃくちゃ良いですよね、どっち先に作ったんだろ、気になる。)









〜お便りのコーナー〜

リスナーからのお便りの部分は省略して書かせてもらいます。

<草野さんに質問があります。草野さんは少年時代好きな女の子にいじわるをして気を引こうとしたことはありますか?

マ「そうっすね、いじわるはね、しなかったすね、だけど好きな子と喋るときにそっけなくなってしまうというのはありましたよね、気があるのを悟られないようにするあまり、気があるのがバレてしまうみたいなそういうね不器用なところがありましたが、まぁ最近大人になってからはさすがに繕ったりは出来る様になっちゃったんで、つまんないですけども、そうね、子どもの頃はね、そっけなくしてた気がする。」

<新車を買いました。楽しみな反面16年乗っていた愛車との別れが来たんだと思うと涙が止まりません。マサムネさんの車にまつわるお話をぜひ聞かせてください。

マ「最初にね買った車が、軽自動車のダイハツのアトレーっていう、これあの機材積んでライブの時もかなり活躍したんですけれども、すぐにエンストするし寒い日とか特にね、パンクはするし、色々大変だったんですけど、まぁ乗り方が荒かったっていうこともあると思いますが、まぁそれだけに思い出も多くって、色んなところにねツアーに関係ない時も車乗って出かけたりしましたしね、最近同じ車種でダイハツのハイゼットアトレーっていう名前だっだと思うんですけどね、同じ車種の名前で検索して、画像で見て、懐かしんだりしています。特にね内装?あのスピードメーターとかさ、ハンドルの感じとかさそういうのを検索してみるとあーこういう感じだったわ、こういうスピードメーターだったわとかいうのがね、思い出されてそれにまつわる諸々が全部蘇ってきてね、楽しいんですけれどもね。最近の車はね、滅多に故障しない分、そういう心に残るエピソードとかがあんまりなかったりしますよね、やっぱり故障のエピソードとかが記憶に残っていますよね。」

<先月、車を買いました。海へドライブしたいのですが海なし県なので行けません。海以外でおススメのドライブスポットはありますか?

マ「あのー海以外だとね、オレはね海よりもむしろ田んぼ?あの田園地帯の中を走るのが結構好きですけどね、なかなか最近は県境を跨げないように、跨がないようにしてるので難しいですけれども東京に住んでるとね、あの埼玉だと良さそうな田園地帯ありそうだよね」









マ「次に選んだのは『えにし』という曲です。ここまでねカタカナのタイトルの曲がこれでもかと続きましたんでここらでひらがないってみようかなということで『えにし』。ひらがなです。この曲はサビのメロディーを作った時に、なんか良いのが出来たかもと思って、盛り上がった嬉しかった記憶がありますね。個人的にはアルバム【とげまる】の1曲目にしたいと思っていたんですが、まぁ色々考えてみんなでミーティングとかもしまして、最終的に『未来コオロギ』が1曲目になったんだけど、まぁ今でもポテンシャル的にはこの曲アルバム1曲目でもアリかなと、思ったりします。まぁその割にはライブであんまりやってないんですけどね。」

マ「スピッツ2010年13作目のアルバム【とげまる】から『えにし』聞いてもらいました。この曲はね、ヤマザキのランチパックのCMでも使っていただきまして、それを機にねランチパックの種類の多さというかね、それを知りましたけどもね。」






マ「最後に選んだのはこの曲、『小さな生き物』です。これもねまずサウンド的に良い音というか、好きな感じの音で録れたなぁという曲です。リファレンス音源として今もよく聴いていますが、なんというか歌詞とかメロディーよりも好きな感じの音で録れたかっていうのがやってる本人的にはめちゃめちゃ重要なんだなって改めて思いますが、あとね、この曲は思い出がありまして、【小さな生き物】のアルバムツアーで1曲目だったんすよ、ライブのね。んで何度かね目に入ったお客さんで結構大泣きしてる方がいらっしゃってそれが目に入ってきて、えー泣いてくれちゃってんの、っていう。絶対歌詞間違えらんねーなっていうかなりプレッシャーを感じながら歌っていましたね。まぁでも本当にありがたいことなんですけどね。私ごときの歌でそんなに感激していただいてね。」

マ「スピッツ2013年14作目のアルバム【小さな生き物】からタイトルナンバー『小さな生き物』でした。あのちなみにリファレンス音源というのは、新しくレコーディングした曲の音の感じを他の曲と比較する為の音源。という感じです。ちゃんと良い曲で録れてるかなぁって確認のために過去の自分たちのお気に入りの曲と比べるという、そういう曲です。」



マ「ということで自らスピッツ曲を選んで漫遊記今日はこの辺りで締めとなります。」







〜ちょっぴりタイムマシーン〜

〈ゾウさんで、旅人のフレーズ〉

マ「このコーナーはこれまで上陸した広大なロック大陸で、ちょっと昔の曲なんだけど今こそラジオで聴いてみたい、そんな名曲を埋もれさせないようにあなたの脳内ミュージックライブラリーに加えていただこう、そんなコーナーです。」

マ「今日掘り起こすのは、ケリーチャンさんの『旅人』です。traveler、旅人です。今日はこのコーナーもね、スピッツ絡みでいかせて頂きます。これはですね当時香港でアイドル的人気スターだったケリーチャンさんがスピッツの『旅人』っていう曲をカバーしてくださったシングル盤です。スピッツのオケをそのまま活かして、だからオレと同じキーで歌っていらっしゃいます。結構ハマって何度も家で聞いてました。最近動画を検索したらですね、最近のコンサートでもケリーチャンさん歌ってくださってるみたいで嬉しかったです。残念ながらね、オレもメンバーもお会いしたことは無いんですけどもね。」



(YouTubeにあった2018年のコンサートの映像です。これちょっと僕もハマってロク漫で聞いてからちょいちょいライブ映像見てます。結構好き。)





マ「今日のちょっぴりタイムマシーンはスピッツ1996年14作目のシングル【渚】のカップリングで『旅人』を広東語でカバーしてくださいましたケリーチャンさん96年の1stシングル『traveler』旅人でした。」






マ「草野マサムネロック大陸漫遊記。今日は自らスピッツ曲を選んで漫遊記いかがでしたでしょうか。えーなんというか、意外な、選曲、だったり、しましたか?もしくは予想の範囲内だったでしょうか。あの先ほども言いましたけれども好きな音でレコーディング出来た曲で、なおかつ最近あんまりライブでやってないってのが基準になっちゃいますね。これもね、またしばらくして『ハヤテ』とか『えにし』とかがライブの定番曲になったりすると、全然選ばないかもしれないですね。またいつかこういう感じで、日々変わったりしますんで、お気に入りが。やってみたいと思います。」


マ「来週のロック大陸漫遊記ですが、《2分のロックナンバーで漫遊記》でいってみようと思います。基本的にオレは短い曲が好きなんですけれども、マイプレイリストから2分前後のコンパクトな、私、草野お気に入りのロックナンバーを集めて、お送りしてみようかなと思っています。古めの洋楽が中心です。」


マ「スピッツ草野マサムネのロック大陸漫遊記、来週も同じ時間、同じチャンネルで一緒にロック大陸を旅しましょう。またお会いしますよ!お元気で!草野マサムネでした。」







(初めてのスピッツ特集とあってかなりファンも盛り上がった回じゃないでしょうか。ちなみに僕も漫遊前にかかる曲を予想してみていました。

びっくりするほど当たんないものですね。あとあんまり関係ないですけれど、この回、草野さんの声が可愛かったな、っていう印象があります。なんか可愛かったんですよね。来週は2分のロックナンバーということで、スピッツでいうと『今』のような感じでしょうか。楽しみです!)








おわり。



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