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【真】黒服物語〜金と女と欲望の世界〜18
月日が経つのが早く感じるようになったのはいつからだろうか。
1分1秒、1日1時間、1年。
人類が与えられた中で唯一平等であり唯一変わる事のないものは時間だけだと思う。
そこのお前も気付いたらあっという間に時間は過ぎていくんだぜ。
世の中とは限りなく灰色であり、白とも黒とも言えないもどかしさの中で掻き分けれることのない灰色の世界を必死に必死にもがいていくんじゃないかな。
そんな事を感じていながらもその事に対して意識せず限られた時間をただ悲しく過ごすのは死んだ後に気づければいいほうなんじゃねぇかな。
人間とは、世の中とは、正しいとは、間違ってるとは、俺にはまだわからない事の方が多すぎるんじゃねぇかな。
これから歩む道は長いのか短いのかもゴールに辿り着いた時にわかるよな。
ただ一つ、ゴールはいつなのかはもう決まってるはずだぜ。
自分次第ではゴールなんて変わるんだって言ってるそこのペテン野郎これだけは覚えとけよ。
人類くらいの浅はかな考えなんておてんとさまはお見通しなわけよ、それも含めてもう決まってるんだぜゴールは。
まじによ。
そう思ったら走るスピード少しくらい緩めても問題ないんじゃねぇか?
そこで行き止まってるお前、肩の力抜けよ。
人生なんとでもなんだぜ。
って言うと思ったら大間違いだぜ馬鹿野郎。
目の前から目を背けてる暇あったら少しでも太陽の方に歩きな、少しはいいことがあると思うぜ。
昼と夜の掛け持ちに慣れてきた勘太郎は一つの決意を行った。
僕「俺は夜の世界で生きていこう。」
夜の魅力に惹かれ始めていた自分の気持ちに正直になれた。
元々やりたくない事はあってもやりたい事はなかった。
小さな頃から1つの事に夢中になるとその事しか見えなくなる性格であった。
にんじんぶら下げられてからじゃねぇと走れねぇ馬から自分でそのにんじんを掴み取りに行く馬くらいにはなれてきたのかもしれない。
続く、、、、、。
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