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創価学会をやめたのに、御本尊は捨てられない

創価学会3世・30代女性です。十数年ほど全く活動をしていません。

母からもらった創価学会に関するものは全て捨てました。数年前からミニマリストを目指したこともあり、本当に必要なもの以外は断捨離しています。唯一捨てられず、ずっとクローゼットの1番奥にいれているものは『ご本尊』(お祈りをする仏壇の中にある掛け軸のこと)です。これは創価学会員にとって本当に大切なものです。初めて大学生で一人暮らしをし始めてから、母が持たせてくれた小さなお仏壇をずっと持っています。転職や転勤などがあったため4回ほど引越しをしていますが、その時も大事に持っていました。

私の信仰心は100%なくなりましたが、捨てられずにしまってある理由は、捨てたと知れば母が激怒するか泣き出すからだと思います。もうそんな姿を見たくないのです。無宗教派の方からしたら、意味がわからないと思うのですが、2世3世からすると『宗教=母親』のような感覚があるからです。私は母のことを恨んだり憎んだりはしていません。むしろここまで育ててくれた母のことを好きだと思います。これを手放すことはまるで親子の縁を切るような感覚があるのです。母の威厳を保つのであれば、『捨てない』と言う選択肢になるのです。おそらくこのまま母が亡くなるまで持ち続けるのだろうと思っています。宗教2世3世がすべてを断つことはそう簡単ではないです。

捨てることも所有することも、どうにもできずに苦しんだ時は「ご本尊 捨てたい」とググってみたり、同じように悩んでいる人の記事を見たり、神社か火葬場で燃やすことができないか真剣に悩んだ時がありました。本当に何もかもどうでもよくなった時がありました。でもやっぱり『母=宗教』という呪縛というかお守りというか命みたいな感覚があって、捨てることができないです。まあこれが「洗脳」というものなんだろうなあと他人事のようにぼんやりと考えています。

あんなに宗教家族から抜け出したいと祈っていたのに、結局私はすべてを切り離すことなんてできないんです。彼氏(創価学会員だったことは伝え済み)と同棲の話も出ますが、おそらく新居にも持っていくだろうと思います。仏壇を手放すことができた日がくれば、きっと本当の意味で宗教とも母とも切り離すことができるのだと思います。

今日はここまで。また思ったことを書き残そうと思います。