妻が作ってくれたオムライスとプリンがうまかった。
妻が自信満々にオムライスとプリンを出してきた。
味にこだわりのない俺だけど、そんな顔して出してくるならしっかり味わっちゃうよ?と。
まずオムライス。
オムライス、ね。これまたシンプルだけど奥深い一品じゃないですか。なんかこう、卵とケチャップライスの融合を見た瞬間に「ああ、これはもう料理界のロマンスだな」って感じたわけですよ。
まず、見た目。黄色いオムレツがふわっとライスを包み込んでいて、上からたっぷりとかかったケチャップ。この時点で「これ食べてくれ!」って全力で訴えかけてくる感じがあるんだよね。で、スプーンを入れてみると、卵のとろとろ感が「あ、ちょっと待って!」みたいに抵抗してくるのがたまらないわけ。
んで、一口食べてみたら、いや、これがもう…うまいっていうか「よくぞ出会ったな、お前たち」っていう感動がこみ上げてくるんだよ。卵のふわふわ感と、ケチャップライスの甘酸っぱさが見事にハーモニーしてる。なんというか、「これがオムライスです」って感じで自己紹介してくる、あの堂々とした風格ね。
でも、正直言うとオムライスって、ちょっと油断するとベチャベチャしたライスになったり、卵が硬すぎたりする危険があるじゃん? でも、こいつは違った。お米がしっかり一粒一粒立ってて、しかもケチャップの味がしっかり染みてて、ああもう…完璧じゃねえかよ!って思わず叫びたくなった。
そんで卵の部分、これがまた難しいんだよな。焼きすぎるとただの薄い布みたいになるし、ゆるすぎると食べにくい。でも、このオムライスはそのちょうど中間。半熟とふわふわの間を行ったり来たりする絶妙な加減で、「あ、俺のこと好きでしょ?」って卵が誘ってくるわけですよ。
結局のところ、オムライスは「家庭の味」とか「喫茶店の定番」みたいなイメージがあるけど、これはもうね、料理の枠を超えて一つの芸術作品だったと言ってもいいと思う。なんか食べ終わった瞬間に「オムライスって、人生だな」って謎の哲学を感じさせる一皿でした。
そして手作りプリン。
さっそく一口食べてみたんだけど、やっぱプリンってすげえな。もう最初のスプーンを入れた瞬間からわかる。表面のプルプル具合、まるで宝石みたいじゃねえかと思いきや、口に入れたら溶けるようになくなっていくわけよ。
で、味なんだけどさ、あれはもう「卵と牛乳と砂糖」という素材たちの祭りだったね。なんか「オレたち、これがやりたかったんだ!」って叫んでるような、一体感があった。とくに卵の風味がいい感じに全面に出てきてて、かといって押しつけがましくもなく、ちょうどいい距離感で付き合ってくれるあたりがさすが。
カラメルソースもいい塩梅だよ。苦味と甘さのバランスが絶妙で、「ほら、俺もいるぜ」って感じで後ろから支えてくれる。これが市販のプリンだと結構甘すぎたり、逆に苦すぎたりするんだけど、手作りは違うね。そう、手作りは愛だよ。
しかし、このプリンを作った人間は相当こだわったに違いない。たぶん、毎回材料の分量を測りながら「今日はこれでいいのか?」と自問しつつ試行錯誤したんだろうなって想像するだけで、俺はもう泣きそうになったよ。
高いイタリアンのコースと比べても、やっぱりこういうシンプルなものって強いんだよな。素朴だけど、誤魔化しが効かない。高級料理とは違った意味で、「これぞプリン!」っていう存在感があった。
結論として、オムライスも手作りプリンは最高でした。値段は関係ないね、うまいものはうまいんだ。
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