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【摩的・アンチテーゼ】田中摩美々のコミュについて

はじめに

こんにちは。tejasです。

本記事は、備忘録である。例によって自分語りから入るが、【アイの誓い】八宮めぐるを引きたいとなったのに、全くデレてくれず、結局天井してしまった。しかし、ひとまずTrue鉱脈が残っていたので、それを掘ろうということで、その最後のプロデュース対象になったのが2周目の摩美々であった。

摩美々のことはまだほとんど何も知らない。持っているpSSRもこれだけである。しかし、だからこそ今考えたことをまとめておきたい。今更2周目摩美々の話というのもいささか遅い感じはするが、思考や感情は言語化しておきたい。よって以下に手短に記していく。

コミュの内容

一言で表すならば、「摩美々の新しい可能性(側面)」ということをテーマにしていると思われた。以下で大雑把に各コミュの概要と感想を述べる。選択肢のあるやつはめんどいのでごちゃまぜ。

①君とパラレル
摩美々が即決する話。アイドルの仕事すらも即決する摩美々にはPも少し不安を覚えているのかもしれない。摩美々には摩美々なりの判断基準があるらしい。一方で、じっくり考える練習も必要だというPの考えも一理ある。

②イナーシア
アンケートの話。摩美々にはなってみたいものというのがないのかというPの心配。Pは摩美々に、違った角度から掘り下げることを提案する。違った側面でも、摩美々は摩美々であると。摩美々も自分の可能性について真剣に考えようという気になったようだ。
パンキッシュな格好をしているところなどを摩美々自身は個性であると思っているが、裏を返せばそれがない自分は自分でないとまで思っていたのかもしれない。それをPの言葉で考え直すことになったのだろう。

③mmm
サインを書き上げて寝落ちする話。283枚のブロマイドにサインしなければならない場合、例えば灯織も早め早めに進めるだろうが、摩美々の場合は真面目さゆえではなかろう。Pの気を引くためのいたずらと同様、期限より先に終わらせてPを驚かせようとしていたのだろう。しかし、寝落ちして失敗してしまう。一方でPは摩美々を素直に褒めている。
いたずらごころの延長なのだろうがとても可愛らしい。アイドルの仕事を真面目にやるのは、摩美々に言わせれば自分らしくないのだろうが、いたずらの延長としてやっているという側面があるのかもしれない。正面から褒められるのが恥ずかしいだけの可能性もある。

④微・妙・ジェネレーション
書き直したアンケートをもとに、撮影を行う話。清楚なお嬢様学校の生徒...みたいな感じだろうか?ここは私の想像力の欠如または何らかの見落としにより的確なことば使いができないことが悔やまれる。ともかく、これが摩美々の新しい可能性/側面である。Pが一番感情を動かされていたようにも見える。新しい側面を象徴する格好をする一方で、いつもどおりの摩美々の姿も見せていた。いつもの表情でPに向かって舌を出すところである。

⑤イナーシア (Reprise)
摩美々とPが初めて会った場所が舞台で、オフの日に2人が偶然にも会うという話。
摩美々は久しぶりにこの場所に来たのだろうか。それはわからないが、あまり気乗りがしていないように見える。Pは摩美々のことを知りたいと思いやってきたのだと本人に伝える。そこから2人でその場所を回るという流れである。

総覧

総じて、それまでの摩美々(以下、前摩美々)と新しい側面を見せた摩美々(以下、後摩美々)との対比が際立っていることと思う。②で新摩美々を見つけるための取っ掛かりがPから摩美々に提示され、④では実際に後摩美々を表層に出している。その一方で前摩美々の要素も提示されており、どちらも同じ「摩美々」なのだということを、摩美々自身が認識したコミュであると言えよう。これは⑤でも描かれる。摩美々とPが初めて出会った場所とは、つまり摩美々がよく遊びに行っていた場所であり、前摩美々の象徴と言える。一方で、Pは後摩美々を摩美々自身が発見するきっかけを与えた人物である。つまり、このコミュにおいて、摩美々が前摩美々の象徴であるその場所を、後摩美々の象徴であるPに案内することを通じて、摩美々自身が前・後摩美々の平和的共存を受け入れることにしたというコミュだと読める。その場所に来たのに、あまり気乗りがしていない様子の摩美々については、後摩美々を経たあとに、前摩美々に戻るような気がして微妙な様子だったのだろう。しかし、それはPとの対話の中で解消していったようだ。すなわち、すでに述べたように、両方の自分を持っていてよいということだ。

コミュのタイトルについて

聞き慣れない語が2つある。「イナーシア」と«reprise»である。

・「イナーシア」
日本語でいうと「慣性」。物理学の用語である。「物体が運動状態をそのまま保持しようとする性質」を意味する。ニュートンの第一法則にあたり、古典力学をやると一番最初に出てくるものだ(私は物理学をかじる程度しかやっていないから、変なことを言っていたら申し訳ない。定義くらいにしか触れていないけれども)。
さて、重要なのは「物体が運動状態をそのまま保持しようとする性質」であろう。摩美々は、アンケートを出した時点ではまだ前摩美々であろうとしてした。これが「イナーシア」であると言えよう。

一方で、英 inertiaや仏 inertieには「無気力」という意味もあるようで、物理学の文脈から離れた時にはこちらの意味の方が一般的であるのかもしれない。「無気力」といえば、摩美々の他のpSRカード名を思い出す。ここでの「イナーシア」の解釈は上で述べた通りだが、ここで他カードと掛けているのだろう。何とも憎いものである。

・「イナーシア (Reprise)」
«Reprise»は、フランス語であろう。動詞reprendre「再び活気づく; 再び始まる」の過去分詞reprisの女性形が名詞化したもので、「再開」とか「繰り返し」とか。シャニマスのことなので、L'inertie(fem.) est reprise. 「慣性は繰り返される」みたいな文を念頭において過去分詞の女性形を使っているのかもしれないし、摩美々を主語にした場合を想定して女性形を用いているのかもしれない。つまり、(1)名詞、(2)「慣性」の性に合わせた過去分詞女性形、(3)摩美々に合わせた女性形の3つの可能性がある。
ともかく、「繰り返す」という意味が重要である。④のコミュで後摩美々を見せた摩美々は⑤において前摩美々に戻ることを何となく嫌がっていたようにも見える。しかし、Pに前摩美々も摩美々なのだと肯定されたために、前摩美々への固執(決して悪い意味ではない)も続けようという気持ちになったのだろう。これを「イナーシア (Reprise)」と言い表していると考えられる。
それにしても、フランス語の知識が必要なソシャゲとははたまた...。しかし、私はそういうのが大好きである。めぐるの外国語シリーズも大好きだ。もっとやってくれ。
なぜここでフランス語を使ったのかわからないと思ったが、英語でも用いられるようであり、これは英語としての解釈の方がいいような気がしてきた。まあ、せっかく調べて(手元の仏和を引いただけであるが)書いたのでこのままにしておく。

終わりに

以上、2周目摩美々のコミュについて記した。摩美々のアイドルとしての成長が描かれた良いコミュであったと感じる。それにしても、カードのタイトルに意味をしっかり込めてくるシャニマスはやはり流石であり、読みがいがある。良いコミュばかりであるため、今回は読み方や考え方を整理する練習も兼ねて執筆した。今後もしっかりと読み解いていきたいと思う。

余談であるが、限定めぐる・あさひで石を放出してしまったために、次のガチャが怖い。限定三峰はやめてクレメンス...。限定セレチケで≠をもらってpSR/pSSRは軒並み見てぶっ刺さったので、なんとしても4周目は取りたいのである。冬優子でないことは、イベ報酬からほぼ確定しているのでそこは安心だが、ストレイライトPなので冬優子も引かなければならない。小糸と雛菜も。全部じゃないかという声が聞こえそうだが、実際、次に来る可能性が高い4人全員引きたいのである。シャニマスをやると箱推しにならざるを得ないのが大変である。
メイン担当あさひ、副担当果穂と思ってきたが、めぐる・三峰・霧子・凛世・甜花あたりはそれはもうめちゃくちゃ気になっている。ストレイライトとノクチルも好きなのは言うまでもない。そこに、今回で摩美々も加わった。ここに名前が挙がっていないアイドルはまだしっかりプロデュースできていないだけである。今後23人の名前が挙がりそうだ。

思いの外長くなってしまったが、ここで筆を置くことにする。今後もシャニマスのコミュを楽しみにしていきたい。

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