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創作とほほ日記8

では、筋はどう書けばいいのか。私は行き当たりばったりで書いてる言いました。うっすい構想はある言いました。それが、どうやって筋らしいものとなっていくのか。
小説だから、事件は当然起こる。でも、私は事件そのものはありきたりでいいかな、と思うようになりました。
昔は、オリジナルな、誰も読んだことのないお話を、なんとか捻り出そうと四苦八苦してました。書けないわけです。
でもやがて、物語には物語元型みたいのがあって、パターンは決まっとるみたいなことを読みました。
簡単に言うと、勧善懲悪、正義は勝つ、だって物語元型です。勧善懲悪の物語書いて、アレは俺のパクリだって怒る人いませんよね。貴種流離譚だってそうです。ロシアの偉い人が「昔話」を分析して、物語パターンを抽出したりしたそうです。読んだことないですけど。
学問の世界では、この「パクリ」を「影響」つて言ったりするそうですが、要はパクリです。
じゃ、俺もパクって小説書くぞおって、誰かの書いた小説を引き写したり、勝手に引用しちゃいけませんよ。表現のパクリは、明確に違反ですから。
じゃどうすればいいかって言うと、物語の骨の部分を残して、設定を変えるんです。主人公の性別変える。年齢を変える。体型を変える。こだわりをかえる。性格を変える。職種を変える。場所を変える。時代を変える。天気を変える。住んでる家を変える。景色を変える。なんかいっぱい変える。
したら、そのストーリーはあなたのものです。
そんなんできるかあー! て怒りの声がしますが、心配ありません。あなたはとりあえず好きに書けばいいんです。この話、どっかで読んだぞ? て気にしてはいけません。安心してください。どっかで読んでます。そのどっかで読んだ小説を書いた人も、きっとどっかで読んでます。そのどっかで読んだ人も……。
遡れば、日本神話とかギリシャ神話とかまで行っちまうかもしれません。
筋に関しては再利用でいいと思います。よく言うでしょ、トリックのネタはもう出尽くしている、とか。なのに、なぜ「コナン」は続くのか。(「コナン」読んでませんが)、それは料理の仕方が違うんです。
この料理の味付けで、大切なのは、登場人物のキャラクターだと私は思っております。

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