見出し画像

【海】で遊戯王日本選手権に出場

 こっそりypしているttoです。今回題名通り【海】で日本選手権に出場することにしました。今回「デュエリストパックー深淵の決闘者編」で登場した3つのテーマは、どれも魅力的でどれで出るのかが迷い、結果として5箱買ってパーツがそろった【海】で出ることにしました。

前置き:「海竜神-リバイアサン」のルール

Question
既に「海竜神-リバイアサン」がフィールドに存在する状況で、フィールドに「海」が適用された場合、「海竜神-リバイアサン」の『①』の効果によってモンスターを墓地へ送るのはどのタイミングですか?
Answer
カード名が「海」であるカードがフィールドに存在するようになった時点で、「海竜神-リバイアサン」の『①』の効果によってお互いのプレイヤーはモンスターを墓地へ送ります。
「海」や、ルール上「海」として扱われる「伝説の都 アトランティス」などのカードを発動した場合、これらのカードをフィールドに置いてカードの発動を行った時点で、フィールドにカード名が「海」であるカードが存在していることになります。したがって、このカードの発動に対する他の効果のチェーンを確認する前に、「海竜神-リバイアサン」の効果によってモンスターを墓地へ送ることになります。
「海」として扱われる効果を持つ「忘却の海底神殿」「潜海奇襲Ⅱ」については上記のカードとは異なります。これらのカードについてはカードを発動した時点ではなく、カードの発動のチェーンブロックの処理の時点以降、カード名を「海」として扱う効果が適用されます。したがって、その処理の時点で「海竜神-リバイアサン」の効果によってモンスターを墓地へ送ることになります。
『フィールドは「海」になる』永続効果を持つ「海神の巫女」についても「忘却の海底神殿」「潜海奇襲Ⅱ」と同様に、この永続効果が適用された時点で「海竜神-リバイアサン」の効果によってモンスターを墓地へ送ることになります。(なお、この効果は「海神の巫女」が「海」として扱われる効果ではなく、フィールドに「海」が存在する状況として扱われるようになる効果です。)

「強い」と評判の裁定ですが、実際に使ってみればわかりますが、そんな場面ありません。
 相手が神の宣告+2体モンスターがいる状況で、海なしリバイアサンが自分のターンのメインフェイズまで残っているということを現代遊戯王で期待してはいません。
 むしろ実際に重要なのはこちらです。

■『①』の効果が適用されている限り、お互いに自身のモンスターゾーンに水属性以外の表側表示のモンスターが存在する場合、水属性以外の属性のモンスターを召喚・反転召喚できず、表側表示で特殊召喚することもできません。(通常召喚・特殊召喚によるセットは行えます。)

 莫邪以外を使用したシンクロ召喚も、水使いと幻影でのケルビーニも、十二獣の重ねてエクシーズも、転生リンク召喚も、ふわんだりいずの風属性アドバンス召喚もまとめて封じることができます。
 どうしてこうなるかについてはこちらを参考してください。

構築

画像1

海神の巫女
カードテキスト
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、フィールドは「海」になる。フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、この効果は適用されない。

 元々の構築からTwitterで暗岩を主体に罠ビにするという発想の構築が出回っており、それも念頭に構築しました。暗岩から巫女とリバイアサンをリクルートすることで、即座にリバイアサンの制圧効果を使用することができます。
 この巫女自体がかなり古いカードであり、どのくらい古いカードかというと、フィールド魔法がお互いに共有だった時代のカードなのですね。その為、相手がフィールド魔法を発動していたら効果が適応されない、という難点があり、一部のデッキ相手ではそこが懸念されたのですが、それでも暗岩でリクルートできる海は魅力的でしたので採用しました。

大会前に考えていたこと

 まず第一に懸念されていたのが手札事故です。どうしても海とモンスターがそろわないと動けない2枚初動のデッキなので、事故が付いて回ります。ニューロンでこのデッキを試していたところ、相手のうららがない前提で、リバイアサンにたどり着ける可能性が7割、電気海月にたどり着ける可能性が1割、残り1割がどちらにもたどり着けない、といったところでした。
 個人的には大会で安定して勝つには初手で動ける確率は9割、少なくとも8割程度ほしいと考えています。8割程度の場合、マッチ3戦×3回戦での9試合中1回程度事故が生じる期待値ですので、そういった意味ではこのデッキはかなり安定感が低いのです。
 ただ、筆者が出場する日本選手権予選の店舗では、出場者が5名だけでした。なぜ5名だけだったかというと、出場者の中に北陸で一番強いypと展開型コードトーカー使いがいて、避けられたからだと思いますが、ともかく5名だけでした。
 運良ければ2回戦のみ多くて3回戦なので、事故無く回ってくれることを願って突っ込むことにしました。
 次に懸念していたのがフェニックスガイです。中低速のデッキだと自分のターンが返ってくるたびに2枚ずつ割られるあのカードがいると戦いになりません。しかし、先ほどの出場者が勇者プランキッズと展開型コードトーカーでくることが予想され、どちらもフェニックスガイを入れない構築なので、捨て置くことにしました。
 また、サイドからの拮抗勝負も非常に懸念されました。

1回戦シャーク後攻〇〇

 組み合わせの結果、2回戦+有名プレーヤーは2人とも別の山という最良の結果になりました。しかし、油断は禁物であり、目の前の対戦に集中します。
 じゃんけんに負けて後攻になりました。
 1本目、手札はリバイアサンアトランティスの戦士潜海奇襲ツー潜海奇襲激流葬辺り。誘発がなかったので不安でしたが相手は3伏せでエンド。返しでアトランティスを起動しリバイアサン召喚。潜海奇襲揃っているので激昂から激流葬サーチ。返しのターンで相手がデッドリーフ召喚したのでシャークと判明。クラゲシャークの名付け親として負けるわけにはいきません。
 素材並んだところで激流葬。以降リバイアサンビートでアド開きつつ勝利。伏せは一滴御前無限泡影でした。アドバンテージ回復能力が低いシャークに一滴は、その時点での盤面に対処できたところで結局押し負けるので、お勧めできません。
 シャークの弱点はバック処理能力が低いという点です。サイドから天龍雪獄投入します。
 2本目、初手はアトランティス激昂ソナー潜海奇襲ツー天龍雪獄。相手は初動でアングラーアビスからカッターサーチしてクラーゲンを立ててきたので、アトランティス貼ってから激昂で守りつつリバイアサンの効果を使用、そこに無限泡影を当てられます。天龍雪獄使うためにクラーゲンを戦闘破壊し、エフィラを出させます。相手スタンバイフェイズに天龍雪獄発動しエフィラ1体を処理。相手がカッターシャークを召喚しますが、アトランティスのレベルダウンによりリクルートできない状態になりました。その後、潜海奇襲ツーでバトルフェイズをしのいでいたら、電気海月を引いたのでビートダウンを開始して勝利。
 よくよく考えたら、相手が激流葬ケアしてエフィラをアーゼウスに変換してきたら、その後エクシーズが通って負けていたと思います。あと、アトランティスでレベルダウンさせられてもクリスタルアビスは普通にエクシーズできることは覚えておくといいと思います。

2回戦(決勝)勇者GS後攻××

 勇者プランキッズで来ると踏んでいたら、勇者GS。しかもこちらの1回戦でデッキバレした状態でした。じゃんけん負けて後攻。
 1本目初手は激昂金謙潜海奇襲通告と罠ばかり。相手はアナコンダからフェニックスガイの構え。とりあえず激流葬サーチからがん伏せしますが、2枚割られて勇者に殴られて負け。
 2本目は先行。初手フロストザウルス潜海奇襲金謙激昂テラフォ、懸念されていた事故です。テラフォと激昂がスルーされてしっかり金謙にうららが当てられます。これに関しては1本目激昂にうららを当ててきた時に嬉しい顔をした筆者にも問題があると思います。返しにフェニックスガイを出されてしまい、電気海月の効果で1ターン粘りますが抑えきれずに負け。

まとめ

 【海】で日本選手権予選通過は叶いませんでした。じゃんけんで負けたことはあったとは言え、懸念していた事態によりちゃんと負けたことから、考えが甘いところがあったと思います。また、リバイアサンでの制圧が一度も機能しなかったことも残念でした。代わりにアトランティスがシャークに対して刺さっていましたが。
 【海】自体は今回のデュエリストパックで強化されて、それなりに形になったと思います。事故率は高いですが、暗岩を活かして罠ビート寄りに構築すればそれなりに戦えます。罠ビートは先行制圧されるとどうしようもない場合も多いですが、暗岩から巫女リバイアサンや、アトランティスからのリバイアサンの永続効果により、切り返すことができるのは強みです。
 しかし筆者が今後大会で使用するかと言われたら、フェニックスガイがいる限り使用しないでしょう。皆が忘れたころにいきなり使うくらいだと思います。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。何か気になることがございましたらお気軽にコメントください。
 

 

 


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?