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シーステルス戦法を再現 梶木デッキ

 こっそりypしているttoです。今回「デュエリストパック-深淵のデュエリスト編-」で強化された梶木デッキについて構築を考えていきたいと思います。
 ちなみに「《海竜神-リバイアサン》 は御前試合ではなくセンサー万別である」でリバイアサン単独でも考察したのでそちらもみていただけると嬉しいです。

 シーステルスをメインに

 梶木デッキは梶木一族をモチーフにしたフィッシャーマンや切り札リメイクの要塞クジラなどが見られましたが、今回のDPではフィールド魔法《海》を利用した「シーステルス戦法」を再現しています。
 【海】では【幻煌龍】や【ダイダロス】などいくつかの派生形があります。
 しかし、使用者が同じ、カテゴリーが同じとは言え、このカード群にシナジーがあるとは言い難いです。
 要塞クジラとフィッシャーマンを混ぜると上級が多くなり事故率が高くなり、《海》を中心とした場合、後述する構築のようにすると入れる枠がありません。また、【幻煌龍】では効果モンスターを使用しにくく、【ダイダロス】は海を墓地に送る必要があり、場も流してしまうので海が場にある時に制圧効果を発揮する梶木の新カードと相性が悪いです。
 やりたいことを全て詰め込もうとすると理想と現実が離れて行くのは良くあることなので、今回は「シーステルス戦法」を行うことに重点を置いて構築しました。

構築

 http://imgur.com/a/0Vk61xS

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※未発売カードの 《海竜神-リバイアサン》《電気海月-フィサリア-》《魚群探知機》《潜海奇襲II》《暗岩の海竜神》はそれぞれ《海竜神》《海月-ジェリーフィッシュ-》《氷結界の紋章》《ボンディング-H2O》《エクソシスター・バディス》 で代用しています。

各個の採用理由

 《海竜神-リバイアサン》を中心としたコントロールデッキになります。
 今回の新規には、海があれば1妨害として成立するカードが2種類ありました。一つはリバイアサンもう一つは電気海月です。この2枚のどちらか(出来ればリバイアサン)と、海を揃えることが初動になります。それらをサーチ出来る魚群探知機はもちろん3枚です。
 使用する海はリバイアサンをリリース無しで召喚出来て、アトランティスの戦士でサーチ出来るアトランティスを採用しました。これにテラフォで7枚体制ですが、更に潜海奇襲IIを3枚採用しています。
 個人的な印象ですが1枚初動なら7枚以上、2枚初動ではそれぞれ10枚前後あればそれなりに安定します。
 とにかく初動が引けないことには始まらないので、金満で謙虚な壺とスモールワールドでリバイアサンへのアクセスを高めています。スモールワールドの中継点としてトークンコレクターはうらら、G、アトランティスの戦士、電気海月を取りまとめるのでメインに入れました。
 残りはリバイアサンでのサーチ候補です。潜海奇襲はリバイアサン+アトランティスの維持に、激昂は激流葬サーチに、暗岩はトドメに使います。暗岩でリクルートにザウルスとコダロスを採用しました。これらはサーチが可能なので1枚で十分と判断しました。激昂のサーチ先が無いと使えないので激流葬を2枚採用しました。
 フロストザウルスは魚群探知機や暗岩でのリクルート、スモールワールドの中継になります。
 残った枠はうらら、増殖するG、羽根箒を入れました。
 エクストラデッキはほぼ使わない方針です。さくら用に環境のカードを採用しました。パニッシュとヌトスを採用するのも一考しましたが、サイドチェンジ後は海を破壊するためにバック破壊を多く採用されそうな点や、激流葬と範囲が重なる点からやめておきました。サイドデッキは参考程度です。

実際の戦い方

 1ターン目は初動のアトランティスまたは電気海月+リバイアサンを金満謙虚やスモールワールドなどを使って何としても揃えます。
 電気海月+リバイアサンの初動の場合、電気海月でアトランティスを墓地に送りリバイアサンを特殊召喚し、サーチした潜海奇襲でアトランティスを発動出来ます。
 初動でサーチするのは最優先で潜海奇襲、状況に応じて残りを考えます。
 潜海奇襲によりリバイアサンは戦闘耐性とエスケープ効果を付与されており、アトランティスも同時に守れます。リバイアサンをエスケープさせた場合、相手はエンドフェイズに帰還する事を念頭に抑えた展開をするか、リスクを犯してワンショットするかの選択を迫ることができます。
 潜海奇襲IIは潜海奇襲や墓地の激昂と揃えることによりバトルフェイズに蘇生したモンスターを除外したり、身代わり破壊を使うことで完全蘇生が可能になります。
 暗岩からはコダロス、電気海月、フロストザウルスをリクルートして、コダロスの2枚墓地送りで相手の場を更地にして、リバイアサンで再度アトランティスをサーチして2800+1600+1600+2200=8200でワンショットを狙います。
 

このデッキのメリット、デメリット

 まず、リバイアサンの拘束範囲は広く、非水属性デッキではモンスターの展開が大きく制限されます。また、増殖するGを筆頭とする特殊召喚メタが刺さりにくいと言うのは大きなメリットです。
 コントロールする系統のカードは結界像等のように先出しが必要である場合が多いですが、アトランティス発動から、リバイアサン通常召喚で相手の布陣を崩す事が出来ます。後攻の場合でもそれなりに戦うことは出来ると思います。
 また、無限泡影や禁じられた一滴のようなカードに対しても、潜海奇襲することにより、ある程度の耐性を得ることが出来るのも他のメタビと比較した時に強みになります。
 また、メタビは決定打にかける場合が多いですが、暗岩からのワンショットが狙えると言うのもコントロールデッキとしては大きな魅力です。
 一方デメリットとしては、初動に2枚必要であり、コンボパーツも多いため、どうしても手札事故が付きまといます。今回大要塞クジラやデスクラーケンの採用を見送りましたが、それも少しでも事故を減らすためという目的があります。
 また、相手が水デッキである時はリバイアサンは何ら拘束力を持ちません。布陣が崩壊した後のリカバリーも難しいです。
 総合すると、リバイアサンを維持できれば、特定の環境クラス相手にも勝つことはできます。しかし、デッキパワーや安定性、苦手とする相手がいることを考えると、環境デッキのように「安定して勝つ」、「勝ち続ける」ことは難しいと思います。

最後に

 最後まで読んでいただきありがとうございます。以上で梶木デッキの説明を終わります。
 今回発売の深淵のデュエリスト編の新規のおかげで梶木もそこそこ戦えるデッキになったと思います。同パックではシャーク、マリンセスも非常に優秀な新規が来ており、水使いとしてはうれしい限りです。
 何か気になる点などがありましたらお気軽に質問下さい。



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