今後は簡易包装の商品を積極的に購入したい話(ラベルレス,エコクリア,サステナブル,シュリンクパック)
こんにちは。
株式会社アジケで事業開発ディレクターをしているttotです。
僕は日々、Amazonを通して趣味のものから日用品、食品に至るまで、色々なものを購入しています。
最近のコロナが続く状況下では、
①在宅ワークでいつでも商品を受け取れること
②不要な外出を回避したいこと
などから、より購入頻度が高まった気がしています。専ら通販生活です。
通販生活で溜まりに溜まる包装や梱包
そんな通販生活の悩みの種は段ボールや商品の包装です。
ネットで商品を購入するからには必ず付随してきて、物によっては捨て辛く、物によってはただ捨てるだけ。
さらには、中身に対して過度な包装があると、ただ捨てることに罪悪感を持ってしまいます。家で使うだけなら、そういった包装類は極限まで省略してもらっても困らないな、と感じています。
飲料水の簡易パッケージが良かった話
個人的な話になるのですが、先日Amazonで飲料水をケース買いしました。
ケース買いと言えば「段ボール」ですが、その他にも色々と注文しすぎていて、少し段ボールにうんざりしていたので、この時は「いかに簡易な包装か」という視点で商品を探していました。
そこで辿り着いたのは「【Amazon限定ブランド】 Restock サントリー 南アルプス天然水 シュリンクパック(エコクリア包装) 2L ×9本」です。
写真の通り実際に届いたのは、透明なフィルムでパックされた水のボトル9本でした。包装をとても少なく抑えた上で、持ち運びが問題なく行えて、商品は護られています。
包装材を捨てる時の罪悪感もなく、段ボールを折りたたむ労力等も発生しません。
通常時であれば「安いもの」「レビューが良いもの」「Amazonから配送されること(大事)」での観点で商品を選んでいました。一方で今回のような「簡易な包装なもの」という視点が必然的に加わったことによって、より満足度の高い買い物が出来た気がします。
(Amazonストアページより引用)
サントリーさんの公式で「エコクリア包装」と呼ばれるこの包装は、ただユーザーの利便性が向上するだけでなく、環境の面でも多々メリットがあるとのことで、自身の選択が少し地球を良くすることに繋がったような気もしてきます。
最終的には簡易な包装であることの1点から、ブランドや商品への印象がより高まり「リピートしたい」という所まで行き着きました。(数ある水の商品を差し置いて。)
変わっていく梱包(包装)の役割
そもそも、なぜ望まない過度な梱包・包装というシチュエーションが発生するのかを考えてみると、以下の要素が関わっていたのかなと思います。
1. 商品を護るための機能的価値
2. 消費者へのアピールやブランディングとしての広告的価値
3. 規格やコスト、オペレーション的制約
しかし、昨今のコロナの状況下ではネット購入がメインになりました。
そうなると
1. 小売店における「店舗に並べて、ディスプレイする」
2. 店舗来訪における「ディスプレイされた商品を眺めて、購入を判断する」
といった機会が更に少なくなっていくということです。
購買までの行動が変われば、求められる梱包(包装)の役割も変わると思います。
例えば、先ほどの飲料水を購入する一連において、店舗で求められていた「パッケージの美麗さ・重厚さ」などは僕は一切考慮していませんでした。
(もちろん、サントリーさんのブランド力があってのことでもあるのですが・・)
これが一部の人の感覚なのか、世の流れなのかはまだ分かりませんが、今までバランスを取っていた(重要とされていた)3つの要素の均衡はまた新しいバランスで再構築されるとともに、梱包や包装の役割はまさに変わっている時期なのかもしれないなと感じました。
通常のAmazon梱包も見直されつつあるようです
「商品のサイズに対して、Amazonから届く段ボールが大きい」という話題はインターネットでもよく話題に上がります。
しかし最近の実体験として、この体験にも変化が。
従来のAmazon段ボールではなく、紹介させて頂いたツイートのような「ビニール+台紙」形式で届いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
傷つきやすい商品の場合は別の包装が良いかもしれませんが、そうではない場合は捨てやすさの面から、とても嬉しいですね。
ラベルレスが増えてて、むしろ購入の動機に
ほかにも販売形態において「ラベルレス」の商品が増えています。その名の通り、商品ラベルやフィルム等の包装を省いたものです。
分別等が楽になると同時に、機能的にも全く十分で「むしろ進んで購入したい」とも感じます。
何なら、良いことしている気分にもなりますね。
「Sustainable Package」
こうした流れについては、海外では「Sustainable Package」という言葉が近いのかもしれません。
中身の一部意訳にはなりますが、
1. リサイクルすることがビジネスと環境に上手く作用するよう、包括的なデザインを行いましょう
2. リサイクルではなくリユースの場合、それに伴う労力や影響が、顧客の負担にならないよう、それらが最も合理的になるような受け皿としてのインフラを併せて構築しましょう
3. プラスチックはバイオプラスチックや紙に置き換えましょう
4. 複合素材から、単材料(Mono-Materials)へとシフトしていきましょう
5. 「包装が製品の品質を守る」という第一の目的は果たしつつ、無駄な梱包をできるだけ減らしましょう
といったあたりでしょうか。
僕個人の体験としても、サステナブルでエコなパッケージが、結果として購買意欲を高めてくれることは実感しています。ビジネス的にも今後大きく影響してきそうです。
コロナ時代の包装・梱包において考えたことまとめ
ひたすら通販生活を過ごす個人としては、
- 捨てるのが簡単
- ちょっと良い気分になれる
- 段ボールに悩まされない
といった部分で、主に日用品において簡易包装がデフォルトになってくると非常に助かるなと感じています。少し高くても、そちらを選んだ方が、全体の購買体験は向上しましたと言う発見でした。
一方で製品を届ける側から考えると
- 過度な包装・梱包は逆に顧客ロイヤリティを下げることも
- パッケージの破棄or活用を踏まえての製品設計が大事に
- 製品の本質的な価値がより重視される
- ネット完結の分かりやすい商品説明
- ブランドとして選ばれるための信頼の蓄積
などなど、より従来よりもより多方へ向いた真摯なモノづくりが必要になっていきそうだと感じます。
一つの潮流の変わり目でもあるので、新たなチャンスもあると思っています。
ここから、どんな革新的な包装や梱包、さらにはそれを含めたサービスが生まれるのか、非常に楽しみです。
ここではざっと考えたことを書いただけですが、
「トレンドや情勢を踏まえ、デジタルを絡めた新しいサービス・ブランド価値を作っていきたい」
そんな時にはぜひajikeにご相談ください。
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