見出し画像

半年で語学をモノにしたい人に有力な情報をゲットした①

英語コーチのTomokoがお届けする、TED Talkの解説です。

以前にこんな記事を書きました。
「英語を使って」イタリア語と中国語を4カ月でなんとかした話。

TED Talks にて、より普遍的で説得力のあるスピーチに出会った。
それがコチラ↓ 

現時点で日本語字幕がないので、英語の字幕を付けてみるとわかりやすい。

講演者はニュージーランドの心理学者であり、言語学者でもある。話は、彼自身が1981年に中国に渡り、ゼロだった中国語をどうやってモノにしたか、しかも半年で。というところから始まる。


当時は英語圏出身者が中国語を勉強するのは10年かかっても困難だと言われていたほど、習得の難しい言語とされていた。ところが彼は半年で使いこなせるまでになった。(流暢になるにはもう少しかかったが、とスピーチ中で断っているが)

彼は言い切る。「誰でも半年で第二言語を習得することは可能である」なぜならそれは

The history of human progress is all about expanding limits.

人類発展の歴史は「限界を超える」ことに尽きるからである。100年前、鉄の塊が空を飛ぶなど誰が想像できただろう。それが今では車が空を飛ぶところまできた。[Picture by UK dailymail]

画像1

ではどうやって?

そこが一番知りたい。まず前提を押さえておこう。

If you are happy, relaxed, in an Alpha brain state, curious, you are going to learn really quickly.
And very specifically, you need to be tolerant of ambiguity.

幸せでリラックスしていて、アルファ脳の状態で好奇心旺盛であれば、覚えるのが早いだろう。もっと具体的に言えば、曖昧さに寛容である必要がある。

If you are one of those people who needs to understand 100% every word you are hearing, you will go nuts. Because you will be incredibly upset all the time, because you are not perfect.

聞いているすべての単語を100%理解する必要があると考えてしまうと、気が狂うだろう。なぜなら自分が完璧ではないので、その間めちゃくちゃ動揺してしまうからだ。

画像2

go nuts は、ネイティブがよく使う言い回しで「気が狂う」のほかに「興奮する、熱狂する、激怒する」という意味がある。子どもなどが「やりたい放題やる」という場面にも使われる。

If you are comfortable with getting some, not getting some, you are going to be fine. Relaxed and you will be learning quicly.

「この部分は分かる、でもあの部分は分からない」という状況に慣れてしまえば大丈夫。リラックスしていれば、学習が早くなるのだ。

-----------------------------------------------

彼が言う通り、完璧である必要はないのだ。というか、最初から完璧にできるわけがない。だって自分の母国語とは違う言語なんだもの。

ちょっとわかった、でもここは聞き取れなかった。意味がわからなかった。その繰り返しで大丈夫なのだ。そんな自分の状況を受け入れられるかどうか。間違えまくってる自分でも、否定せずに続けられるか。恥ずかしがらずに声に出せるか。

その先にある、自分が見たいものにたどり着くためにトライ&エラーを繰り返せるか。要はそこだ。

コーチングの勉強をしたときに

リラックスできていて、疲れも少なくエネルギーが高い「安心安全の場所」であることが、能力を最大化する。

ということを学んだ。彼が言っていることも、同じだ。アルファ脳で好奇心旺盛であれば、早く覚えられるわけだ。

では実際、彼が説くアプローチ方法を続いてみていきたいと思う。