ふたたび日南へ:いくつめのふるさと?
昨日(10/21)から日南に来ています。昨日朝7時に出発し、途中休憩3回。いつものPAやSAで休憩して約4時間半で 到着。時間で書けば長い道のりですが、もうここまで何度も来れば慣れたもの。今回は学生4人を連れての旅。
目的はある学生に来たオファーを検討するため。今日の日程が決まった直後、油津や串間の方々が楽しみにしてくださっていたようで、到着後わずか10分で皆さんにご挨拶することができた。
その後、打ち合わせのために歩いていると、油津商店街を取材している鳥取県のケーブルテレビの取材に出会う。前日は那珂川で、今日は油津でということで、これも何かのご縁と同行されてきた。
人生を左右するかもしれない判断は突然くる
日南市の創客創人センターでの打ち合わせ。「創客創人」とは日南市の崎田市長が作り出した言葉で、人の流れを作ることで日南市を価値ある街にしていこうという取り組み。ここには宮崎大学のオフィスも置かれており、地方創生の拠点とも言える場所。
打ち合わせ兼取材の様子
ここに来るまで当該学生は地域おこしに興味を持ち、ゼミのプロジェクトでもある商店街に着目をした調査を進め、今年は福岡市の商店街NEXTチャレンジャー事業にも参加している。それだけでなく、福岡市内を中心に展開しているテンジン大学にもボランティアとして活動している。彼女なりに考えてここまでのゼミ活動を続けてきた。
その上、この夏の合宿が日南であったこともあり、通常、ゼミの合宿では4年生は同行しないが、彼女を含めて兼ねてから日南に来たがっていた4名が同行してくれた。そして、合宿で講演をしてくださった日南市のマーケティング専門官である田鹿倫基さんと面識ができ、今日の話に繋がっている。
人の縁が自分の生きる道筋をつけてくれる。
打ち合わせの詳細については細かく書くことはしないが、「これをやりたい!」「あれをやりたい!」とさまざまなところに顔を出していたら、チャンスが巡ってきたというお話。偶然に偶然が重なり、機会を掴んだことになる。あとは彼女がやるか、やらないかの段階。このタイミングで自分の時間をどう使うか。まさにキャリアは偶然に決まる。
突然の高校訪問
話を終えて昼食は食トレ。なんでこんなに食べたのだろう(笑)。一旦ハメを外すと怖いものである。健康診断前なのに…。
午後からは少し街をブラつこう、特に飫肥で行われているDENKEN WEEKを見学しに行こうと思っていたところ、「日南振徳高校に行きませんか?アポ取れました!」と連絡が入った。連絡主は油津に着くや否や待ち構えていた串間市役所職員のYさんだった。せっかく来たのだから、誰かに会わせたいとアレンジしてくださった。
10年前に商業高校、工業高校と農業高校が合併してできた日南振徳高校。「振徳」の名は飫肥から生まれた偉人の1人、小村寿太郎も学んだ藩校「振徳堂」の名に因む。
日南市には3つの高校がある。市長が「創客創人」の旗振りをしていること、日南市では高校が最高高等教育機関であることもあり、地域活性化に関わる案件は高校に持ち込まれることが多いそうだ。特に振徳高校は実業高校ということもあり、農業の6次産業化、販路拡大に関する相談も多いようだ。そうした産品を道の駅や油津港に停泊する旅客船のインバウンド等で販売したいというのが多くの筋道。ご対応頂いた先生曰く、「あまりにも案件が多くてこちらからお断りしているくらいです」とのこと。
これはたまたま関わらせてもらっている高校がそうだからかもしれないが、学校教育におけるアクティブ・ラーニングが盛んになるにつれて実業高校の教育が実践的で面白い。こういう経験を積んできた学生がビジネスに興味を持って大学に入ってきても、かえって退屈してしまうのではないか。行政と学校が手を取り合って少子高齢化、人口減少、経済活性化という問題に進んでいく姿は素晴らしい。
日南は新しい社会のあり方を提供してくれる先進的な街だ。
ここに来ると、改めて今の自分に課せられている社会的な責任のようなものを確認できる。今考えている姿を形にするにはもう少し時間を要するだろうが、少しずつ芽吹かせていくしかない。
日南と那珂川において実践的教育の現場に大学生を投入する。すでに類似した取り組みを大先輩の同僚が長い期間続けており、方向性は概ね間違えていないのだろう。私としては会計学を専門にしているからできる超・実践型教育を形にできたらいいかもしれない。何か具体的な活動を支援するのではなく、伴走して深掘りしていく過程のお手伝いといったところだろうか。
日南学園高校にて校長先生と穐田先生とパシャり。ひどい顔だ。
続いて訪問したのは、先月のゼミ合宿でも大変お世話になった日南学園高校に。夜がご一緒できないのであればせめて顔だけでも出しに行きますと言えば、パッと時間を取って会ってくれるってのは嬉しいものです。滞在時間は短いものでしたが、先日も今日も暖かく迎えてくださいました。ありがとうございます。
夜はいつものメンバーで
再び油津に戻り、夜はいつものメンバーで会食に。今回は地鶏を食べさせてくれるYAKI-YAKIさんに初めて来訪。日南の味を堪能する。
絶品の地鶏の刺身。これだけ食べて1,000円はお得。
地鶏炭火焼き動画(提供:PINEの人)
やがて話は油津商店街の再生に向けたキッカケの話に。今は那珂川にいるあの人がどう選ばれてここに来たのか。いつもの熱い話が始まる。
この動画3分見るだけでも,街の人がどれだけ待ちわびていたかがわかる。
そして,最後の最後は今日休みだという情報を聞いていた宏でカツカレーうどんを食べて締めるという荒業を繰り出すことになりました…。
この写真だけは妻に見せられない(笑)カロリーとりすぎ。
もう地元と言ってもいいでしょ?
前回訪問から1ヶ月が経過し,都会の喧騒に疲れて再び日南に来訪。今回の訪問はある種仕事的な要素もあったけれども,来るたびに地元の人々に暖かく迎えて頂けることは感謝以外の何物でもない。私がこの街に何かを残したわけでも,何かをしたわけでもないのに,若い人を連れてくるだけで喜んで頂ける。本当にありがたいことである。
今日はひとみさんが野球好きの2人を連れて宮崎の侍ジャパンの練習を見に行くと言ってるし,あとの2人は午後からボーリングでもするのだろうか。私自身は26日に職場で行う講演(しかも油津商店街がテーマ!)の資料をAburatsu Coffeeで作る予定。
PCさえあればどこでも仕事ができてしまう世の中。まさに微住計画進行中である。香港と日南。あと1-2箇所増やして,気分転換に滞在する場所を変えていきながら仕事ができる街を増やしていきたい。
今回も日南に来ておかえりって言ってもらえるのは本当に嬉しいものです。
これが都会にはないこの街の暖かさ。この価値をもっと多くの人に知ってもらいたい。まさにあるものを見て判断するのではなく、目に見えないものの価値を知るということである。
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