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BONDAGE

ボンデージにハマるきっかけはSM誌のグラビアだった。
ボールギャグに代表される各種口枷。
手枷足枷などの拘束具。
どれもそれ専用の道具。
縄のように他に応用出来ない。
縄なら手や胸を縛ったり吊りに使ったり色々な使い方が出来る。
口枷を手に付ける人はいない。
使用目的が限られている専用の道具というのが好きな理由だと思う。
 
SM出会い掲示板は毎日のように覗いていた。
ボンデージ好きというNの事が気になっていたから。
その頃、ボンデージパートナーという言葉を知る。
主従関係ではない。
恋人とも違う。
拘束する者とされる者というだけの対等な関係。
恋人兼パートナーという形のカップルもいるらしい。
 
掲載されている書き込みから自分の好みに合いそうな女性へメールする。
緊縛や拘束されるのが好きな女性。
まだした事はないけど体験してみたいという女性。
そういう女性たちは痛い事や汚いような事はあまり好まない。
私もあまり好きではない。
1人ずつだが数人の女性たちとメールのやり取りをした。
複数の女性と同時にというのは私には出来ない。
中にはチャットで会話するようになる女性もいた。
深夜から明け方近くまで会話した時もある。
全然SMやボンデージと関係のない悩み相談みたいな話や他の趣味の話などで終わってしまう時もあった。
メールやチャットだけだが久しぶりに女性と会話したような気分だった。
 
ボンデージプレイをする相手もいないのに、それ以前から拘束具は買い込んでいた。
初めて縄を買いに行った新宿のSMショップ。
初めてのハーネスボールギャグを買ったのもそこのショップだった。
 
六本木のショップでも大量に買っている。
今はなくなってしまったが六本木に有名なライヴハウスがあって、そこへ年に1~2回は足を運んでいた。
早めに到着してショップへ寄って買い物をするのはいつもの事だった。
拘束具の入ったバッグを持ってライヴを見ているのは私くらいしかいなかっただろう。
 
ネット通販を利用するようになってからは海外のショップからも購入するようになる。
拘束具だけではない。
ブルマ体操服、スクール水着、競泳水着、レオタード等のスポーツ衣料。
全身タイツやキャットスーツ、パンストなども。
数えた事はないが衣装だけで数十点はある。
百に近いかもしれない。
それに拘束具類もある。
収集癖、コレクター気質のせいで私の部屋には書籍以外にも大量の衣類拘束具類がある。