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未来のない国   反省できない日本人

 最近の素人によるネット記事の反乱を危惧している。
 しかしネット記事は、大手メディア等の書き写しが源流であるから、大手メディアの記者たちの不勉強さが露呈している証拠だと言っても過言ではないだろう。

 さらに言うならば、1994年前後に起こった「バブル経済崩壊」で大反省したはずの日本人が、世代交代したのかはわからないが、ケロリとまた、バブル経済を繰り返しているような民度の低さをあからさまにしている。

これは嘆かわしい!

市場では、ほんの17~21%ほどを占める(問題は投資額なのかもしれないが)個人投資家の7割が(つまり市場の投資家の12~
15%程度の投資家が、強気の見方をしているとアンケートに答えると、それがそのままニュースになる。

機関投資家(彼らが市場を握っている)はどう見ているの?

対米ドルが149円の国の景気の行く末を楽観視しているのかな?
いつから日本は、産業資源を自国で賄える国に変わったのかな?

つい、2年前くらいまで、日本の大手企業は、対米ドル110円くらいの設定で経営計画を策定していたはずだよ。

確かに、110円が149円に下がれば(この感覚が理解できる日本人も10%くらいなのでは?)売れば売るほど、39円為替差益が出るというのが日本には美味しい。

ただし、「一時的にね!」。

売れた数か月後には、原材料費や製造するために使った燃料コストの支払期限がやってくる。今度は逆に、想定よりも、39円多く支払わなければならないということだよ。(為替差損)

この、「差益」と「差損」がうまく決算期までに処理できれば、正確な決算ができて、適正な納税額となるのだろうけど、決算月によっては、「差益」で大幅に利益増で決算(企業によっては、借り入れをしたいからわざと、そのようにする企業もあるだろう)、決算終了後に、為替差損分の処理をする・・・つまり、来期は大赤字という企業が続出するわけ。
これは国にとっても、すごく怖いことで、2014年度は116兆円かな?馬鹿にも程があるほどの大型予算を組んでしまったけど、ここ数年は、せいぜい60兆円弱の税収しかない国。
2023年度に、「為替差益」で法人税収が大幅増収になったとしても、企業もあの手この手で、節税に走るから、財務省が思っているほど税収は伸びないだろう。

毎年毎年、赤字国債を発行しては人気取りのバラマキを実施するが、効果はなし。
支持率20%の内閣が解散しない時代が来るとは考えもしなかった。

でもそういう内閣を「是」としてしまう国民のレベルの低さを海外は冷ややかに見ているから「円安」なんだよね。

バブル崩壊という「謹厳実直」と世界的に評価が高かった日本人が目先の株や土地に浮かれ、あぶく銭に舞い上がったけれど、それが一瞬にして消えた経験を、反省していたはずだったのにね。

反省しても、繰り返す人間は救いようがないでしょ?
資源がない国、土地がない国の焦りがこういうところに出てしまうんだよね。
惨めだな。

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