見出し画像

人間ってやっかいな生き物だなぁ

人間関係にはいろんなランク(力・特権)があります。そして、厄介なのは、自分自身が高いランクを持っていることはなかなか自覚しにくいということです。また、低いランクは高いランクの力が乱用されることによって、傷つけられたり、怒りなどの感情によって自覚をさせられることが多いのこれまたやっかいなのです。歴史上での出来事や、自分や周りで起こっている人間関係のこじれは、こういった感情レベルのスタートがベースになっていることが多いのではないでしょうか?

さて、ランクには4種類あると言われています。

①社会的ランク 性別・民族・人種など生まれ持ったものや地位・学歴・職業など後天的なものがあります

②心理的ランク 自分自身が自信が持てる、自信がなくなる、安心・不安を感じるなど人や場で感じる目に見えないものです。

③スピリチュアルランク 人間を超えた大きなものとのつながりを感じて安心できる度合のことです。

④文脈的ランク その場にある一時的なものであり、話している内容やテーマによってランクは入れ替わったりします。

こういったランクは残念ながらなくすことはできません。しかし、ランクがあるということを人々が自覚し、自分が高いランクを持っている場合は、(気が付きにくいんだけど)無自覚に乱用するのではなく、その力を上手に活用し、人間関係や世の中を豊かにすることに使うことはできます。

人間は感情をもった生き物です。感情はコントロールができる場合と、出来ない場合があります。心理的にも安定している場合は、比較的自分の感情を客観視することができるのですが、イライラしている時や、否定的な感情が湧き出る場面や言葉を受け取った時、あるいは、過度なストレス環境に身を置いたとき、コントロールは難しくなります。

感情のコントロールができないとき、力や権力が乱用されることは多く、高いランクに抑え込まれたときに、低いランクの反撃が始まるなど、怒りや憎しみで起こっている争いごとは世の中にたくさんあります。

改めて自分の周りを見回してみると、親兄妹、上司部下、友達関係、国と国、都道府県など、いろんなランクがあることが見えてきますよね。

ランクはその上下が固定化されると、低いランクに不満が溜まりやすくなります。過去の歴史の中でもそういったランクの固定化による低いランクの鬱積や、高いランクの力や権力の支配によって苦しめられた出来事はたくさんありますよね。だからこそ、力や権力を持っているランク側が、正しくランクを使う必要性があるのです。身近な出来事であれば、社会的ランクの位置づけは自分自身では変えられないとしても、心理的、文脈的ランクで自分のバランスを取ることはできます。自分自身の中で、高いランクを感じる場合は、上手にその力を仲間や社会の為に使い、低いランクを感じる場合は、異なるランクでバランスを取ってみるのもよいかもしれませんね。

いずれにしても、“ランク”はなくならないのです。人間関係の争いごとが少しでも少なくなるためには、1人ひとりがランクを自覚し、上手に活用することから始めてみると、ちょっとした人間関係のこじれでイライラしたり、感情的に傷つけあったりすることが減り、時間はかかるかもしれませんが、世界を変えることにつながっていくのかもかもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?