私が前職を辞めた経緯

あまり表に語っていなかったけど、最近になってようやく心の整理がついたので、ここでちゃんとした文章で書き残しておこうと思います。

なお、この文章は前職が悪かったということをお伝えするのではなく、あくまで私が退職までの考え方を述べていくつもりです。詳細な会社名や業種などは公開いたしません。

前職で得たもの

前職は日本企業でしたので、日本の企業文化をそのまま身をもって体験することができました。これだけでもすごく大きい収穫でした。ビジネスメールの書き方や敬語の使い方、人の接し方など、たくさんの学びがございまして、それを約三年間ずっと勉強してまいりました。
おかげさまで、三年前の私のより日本語能力がより上達できた気がします。
だいたい会社の人々がとても優しく接していただきました。だから、正直辞めるなんて最初全然考えていませんでした。

辞めると思ったきっかけ

人とお話しするのが好きですが、そもそも私はインドア派で、人混みなどが苦手な人でした。日々人だらけの環境にいて疲れてしまい、そしてコロナでなかなか帰国できないこともございまして、考え方がどんどんマイナスになってしまいました。
定期的に産業医面談することとなり、それからメンタルクリニックにも通うことになってしまいました。それでも改善されておらず、休日はほとんど外出せず、何事に対しても興味が湧かないまま、日本語が嫌いになってしまいました。
ある日私は「日本語が嫌いになっちゃいそう」と産業医にお伝えしたら「そうだったらこの仕事たぶん向いていないと思うよ」と返されました。当時それを聞いてやはりつらかったし、こんなにもこの仕事が好きでやっているのに、向いていないと言われたとき、なんだか悔しい気持ちになりました。
でも、あの言葉がトリガーになって、私が一時帰国していたときに、繰り返してその言葉を考えていました。
いろいろ考えてた結論は、やはり別の環境に変えようということとなりました。

辞めた理由

当時はいろいろ考えて転職を決意しましたが、正直に申し上げますとあの頃はまだ本当に自分がこのような決意に至った理由がはっきりとわかっていなくて、まず環境を変えようという考えだけで次の仕事を探していました。
辞めた後に再度振り返ってみたら、その時私が辞めた理由がようやくわかりました。

  1. 教育方針がおかしかった

  2. 慢性の人手不足により、キャリアプランが立てられなかった

  3. 外国人である私が現時点は必要とされていなかった

  4. コロナにより衝撃が大きかった

その中に 1 と 3 が一番の理由でした。そもそも私が前職で最後受けた教育は、同期と後輩たちが受けてるものと全く方向性が違ってて、それを高点数で教育を終えたとしても、あまり現場作業に役に立つことなかった。今振り返ってみたら、ただの時間の無駄とは言えませんが、あの時間で別の教育を受けたら、もっとやる気が出たかもしれません。
あとやはり、外国人いりませんでした。少なくとも私が辞めた時点で、あの場所に外国人がいてもいなくても特に問題がなかったため、逆に安心して辞めることができました。
この二点は正直働いてたときにすでに違和感を感じていましたが、辞めた後にやっとその違和感の正体がわかりました。もっと早くこの違和感を気づいて、上司に相談すれば、継続にやっていけたかもしれません。

結局、私が仕事で一番手に入れたいものは?

私はそもそもネガティブな人間で、すぐ「自分はいらない子」と思ってしまう悪い癖がございます。現職においてもたまにそれを思ってしまいます。そして誰かにそれを打ち明けたら「そんなことないよ」ときって返してくれます。
でも、言葉だけじゃ足りませんでした。もちろんそう返されると嬉しくなりますが、それでも安心できませんでした。何でだろうと長い時間をかけて考えて、ようやくわかりました。
私が仕事で求めたいのは、「自分のスキルを活かして、必要とされている感」でした。
前職の最後の一ヶ月は、ただそこに人が足りないから私がいるみたいになって、人前で立っても「どうして私がここにいるんだろう」と考えてしまいました。辞める予定の人間でもしかして普通かもしれませんが、私は最後まで自分がその場にいる理由を探っていました。
恐らく、辞めるきっかけになった「この仕事に向いていない」言葉が正しかったかもしれません。持っているスキルが正しく評価されず、日本語だけ使う仕事に私は向いていませんでした。だから、辞めました。

今はどうでしょう?

現職を務めて三ヶ月経ちました。少なくとも以前のような必要とされていない感情がだいぶ薄くなり、人とは直接接することもないのでプレッシャーもそこまで溜めることがありませんでした。
予想外の収穫は、文章を書く能力もここではとても役に立つことです。それでかなり評価していただいてとても嬉しく思います。
何より、体と心の健康を取り戻せました。これが一番大きい収穫でした。
しばらくこの仕事は続けられそうですが、次のキャリアアップに向けてまた自分でそれなりに勉強するつもりです。

最後に

転職してしばらく経ちましたが、ようやくこの形で皆様にお伝えすることができました。転職を応援してくださった皆様に感謝しております。台湾に帰国せず、日本語が嫌いにならずに済んだのは、間違いなく皆様のおかげです。
そして一番感謝したいのは、弟でした。転職時内定をいただいたとき、迷っている私に「兄さんは絶対に行ったほうがいい」と言ってくださって、しかも元々反対してた両親にも説得しに行ってもらって、「兄さんの引越しのお金僕が出してあげるから」と両親に言ったそうです。彼のおかげで私の生活がだいぶ良くなりました。これからも支えあって生きていきます。

ここまで読んでくださってありがとうございました。またどこかで。

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