2023.2.28 天地律の調律作業 (旧2.9)
このところ天地律オルガニート・オルゴールの注文が増えてきています。 昨年発売ですので昨年中は泣かず飛ばずの状態でしたが 少しづつ認知されてきたのかなぁ?と思えたりします。 まぁ流行・廃りの商品ではありませんのでじっくりと取り組んでいきます。 この天地律は通常のオルガニートの音域よりも長2度程度低いので、調律作業においてはかなり大幅な“下げ調”になります。 大丈夫か?と思えてしまうほどくし歯を削り込みますので かなり難易度の高い調律作業ではあります。 しかもチャクラに作用する音にするには周波数が厳密に決まっていますのでオルゴールの調律としてはかなり精密な作業を要します。 実際のくし歯においてはターゲットの周波数の周りに無数の周波数 つまりノイズが混入していますし、 理論的な周波数とドンピシャということはありえませんので現実的には必ず誤差は出ます。 ですので最後は自分のチャクラに“どのように作用するか”という体感で合わせます。 やってみると意外に誤差は許容する面もあります。 おそらく混入するノイズ成分が歯の一本々々で異なりますのでその差が許容誤差の差になってくるのでしょう。 まさに職人芸というのでしょうか? 勘と経験の世界という感じです。 数をこなしていかないと会得できませんし、しばらくやっていないと忘れてしまう分野です。 継続製作させていただけることがなによりありがたいことです。
この投稿記事は 音のキャンバスホームページ のぶつくさたっこまんという日記のコーナーに投稿しているものを転載しています。