2022.8.24 ダブルドット仕様 (旧7.27)
もうずいぶん前に発表し、それ以降製作し続けているオルガニート・オルゴールの響箱におけるダブルドット仕様です。 これは実に単純な発想から出たもので 響箱のフタと身の間に硬質フェルトなどの緩衝材をはさむことで両者間の音響的なセパレートを行うというものです。 ネジでとまっていますからこのネジを通じて両者が結合しないようにここにもフェルトやシリコンゴムなどを使ってセパレートしています。 大変手間がかかる仕業なのですが この効果は絶大でして どうしても避けられなかった音響特性のあばれ(特定の音が響きすぎたり、逆に全然のびが悪かったりする現象)が劇的に改善しました。 響箱を構成する木材の特性はまちまちで多様ですから この個体差を吸収して狙った音をかもし出すことに成功しています。 このダブルドット仕様にして以来、私の作るオルガニート・オルゴールの音は安定し、質的にも数段進化したように感じています。 簡単なやり方なのですが部品や部材はみな手作り品でして手間は何倍にもなってしまいましたが その出来映えを思うと やってよかった! と思うことしきりです。
この投稿記事は 音のキャンバスホームページ のぶつくさたっこまんという日記のコーナーに投稿しているものを転載しています。
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