2021.6.26 オルゴール響箱に高級な木材は必要ない  (旧5.17)

    商業的にはオルゴールの箱(響箱と呼んでいます)に高級な木材 たとえばウォールナットやマホガニー、カエデなどでしょうか、などが珍重されるようです。 それを否定はしませんが 私が長年培ってきたオルゴール とりわけオルガニート・オルゴールにとっての響箱に最適な木材は必ずしも高級材である必要はないように思っています。 オルゴールは元来ノイジーな音源ですので それをやんわりと包み隠してくれて、心地よい成分の音だけを放射してくれるような木がよい材料だと思います。 硬すぎず、柔らかすぎず程よく硬柔入り混じり、木目が比較的複雑で 意外性があり ... と案外高級な材料の特性とは違うと思うのです。 私の持論としては“オルゴールの響箱に高級材は不要”と思います。 楽器と同じ考えで設計・製作した例もいくつか見てきましたが 大抵はノイジーな成分まで素直に増幅してしまっていて、正直いって“???”なものばかりでした。 オルゴールの響箱は楽器とは根本的に何かが違うのです。 そこが面白いところでもあるのかもしれません。 あくまで持論ですが。

この投稿記事は 音のキャンバスホームページ のぶつくさたっこまんという日記のコーナーに投稿しているものを転載しています。

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