2021.7.14 33弁はダンパー貼りが不完全  (旧6.5)

   33弁オルガニートのムーブメントの調律や各部調整をやっていていつも思うことがあります。 「ダンパーの貼りが甘い!!」 20弁ムーブメントではしっかりと貼られているのに  33弁は非常にはがれやすい中途半端な貼り方をしているように思えます。 こういういわば宙ぶらりんの状態ですとお客様の手元で長く鳴らして(くし歯を弾いて)いますとかなりの確率でダンパーが剥がれ落ちてしまいます。 1枚でも剥がれてしまえば異音が生じますので故障になります。 メーカーさんには何度となく指摘させてもらってはいますが 結局未だに宙ぶらりん状態のままです。 私のところでは剥がれ易いダンパーは一度剥がしてしまって貼り直します。 この作業が細かくてヘタするとダンパーである小さなフィルム部品をぶっ飛ばしてしまいますので細心の注意を要する作業で案外あなどれません。 しかも縁の下の力持ちの部品ですからちゃんと出来ていて"あたりまえ"であり、まずお客様の意識に昇ることはありません。 地道な修理作業となります。 なんとかしてくれーメーカーさん! と言いたくなります。 本来はやらなくていい作業です。

この投稿記事は 音のキャンバスホームページ のぶつくさたっこまんという日記のコーナーに投稿しているものを転載しています。

http://www.01.246.ne.jp/~ttha/

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