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マルコと銀河竜の体験版を遊んだよ。ノベルゲーム?いいえ!これはセミ・アニメーション作品です!

 普段はいわゆるギャルゲーなどはやらず、サバイバル系のゲームやMOBA、RPGやコロニー運営シミュレーションなど、幅広くゴリゴリのゲームをやっている私です。

 配信のネタも必要だし、新しいゲームを探すかとスチームの探索機能を使いゲームのザッピングをしていたところ、ビビッドなカートゥーンアニメと美少女イラストが並列された不思議なゲーム作品を発見した。それがマルコと銀河竜だった。

 体験版も配信されているらしく、元手もかからんしRPGばかりやっていて飽きも来ていた。この前遊んだ100円のギャルゲー茸茸便利店。も楽しめたし10分も楽しめれば十分かなと思い体験版をDLしてみた。(皆もDLして遊ぼう。楽しいぞ)

 待っていたのは体験版としては3時間ほどという圧巻のボリュームと、アニメ式の制作手法で取り掛かっただろう、ビジュアルゲームお得意のスチル絵を潤沢に使ったセミ・アニメーションとも言われるようなゲーム体験だった。作品の世界観的にはとんでもSFと日常を並列させたもの、それこそ古の作品群の中から選ぶのであれば「うる星やつら」的な素っ頓狂な銀河SFコメディ的なものである。銀河を巻き込んだ大きくて小さな青春大活劇「FLCL(フリクリ)」も近いかもしれない。

 このゲームの売り文句にある通り総スチル枚数1000枚以上を潤沢に使った作風。ワンカットワンカット視点が変わるたびにきっちりとスチルが切り替わる。話のテンポもアニメを意識してか、とてつもなく良く、アニメのコンテ切りを見ているような体験だ。今までこういったノベルゲームが紙芝居と揶揄されていた状況を一気に打開したセミ・アニメーション的な手法だと感じた。PCゲームのランス10決戦で、大傑作ではあるもののこの紙芝居的な手法に時代錯誤感や限界を哀愁と共に感じてもいたが、やはりプロの仕事というものは驚くべきことをやってのける。このジャンルの作品の在り方も大きく変わっていくのだなとしみじみと感じいった。(いや、ランスはエロゲーだから畑違いと言えばそらあそうですが)

 美少女ゲームのキャラクターと言うのはパワフルで性格の偏りが強い。そういった面もカートゥーン調のアニメーションと相性が良い事に気づかせてくれた。海外展開を意識してのカートゥーンの採用だったのだろうけども、思いのほか馴染んでおり実に良い。こういったものがもっと増えて欲しいとは思いつつも懐がマジで寒いので(去年の年収が-50万円)購入を思いとどまっている悲しき現状である。(私がどうやって生きているのかはあまり想像してはいけない。臥薪嘗胆)

 色々なゲームを渡り歩いていると、どの作品も工夫はされているものも似通った事をさせられる。戦闘の最適化。戦略の最適化。生産の最適化。などである。ゲームの楽しみの一つではあるものの、多くのゲームで似通った事をやっているとどれも作業のように感じてしまう。一周回って物語だけを楽しみたいし、それだけでも十二分であることは疲弊したゲーマーには良くあることなのかもしれない。そんな気づきを得ることも出来た。

 正直ビジュアルノベルを遊んでいなかったのはそういったゲーム的な要素が少なかったからであるが、ここにきて純粋に物語を楽しむことがとても楽しいという事に気づく事が出来た。ゲームに疲れたゲーマーこそビジュアルノベルというジャンルを嗜むのも良い選択肢だと言える。

 このゲームのセミ・アニメーション的な手法と驚きをゲーム好きの方にも体験して欲しいと思う。興味があったら是非体験版をDLして楽しむがいいさ! 2月28日発売だそうです。アニメ一本分以上のボリュームがゲーム一本の値段で買えると考えるとかなりお手頃なので正直欲しい🤤

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