Richard Avedon 再考(最高!)その1

写真集からみるAvedonの考察  長くなりますので分けて掲載します

1. ポートレートの巨匠 リチャード・アヴェドン(Richard Avedon)の軌跡

 リチャード・アヴェドンはポートレートとファッション写真のカリスマで、現在もその二つの領域でリスペクトしている写真家は多いです。ファッションフォトグラファーの有名どころだとレスリー・キー

NHKでも出演されていた下村一喜


などは公言されてますね。僕はもともとレスリー・キー氏のファッション写真が好きだったのでたどり着いた口ですw

 さてAvedonの略歴ですが今回に限りwikiはちょっと荒っぽくってw、こちらがきれいにまとめています。ちなみに代表的な作品はThe Richard Avedon Foundationで見ることができます。


2. ポートレートとファッション

 これを語るときにこの二つのジャンルを別に考えないといけないんですが、実はアヴェドンは各々の写真集(作品)にこの二つを組み込んでいます。どのように影響しているかは各々のジャンルでの功績を書いた後で考察してみたいとおもいます(ひっぱるなーw

3. アヴェドンの代表作的な写真集と名言集

 代表的な写真集はこちらで。ほぼ年代順にならべられています。彼の作品を俯瞰する意味ではSixtiesが60年代の作品が中心ですが、モノクロ・カラーともそろっています(というか、僕が初めて買ったAvedonの写真集なので思い入れがw)。もう少し範囲をひろげてみたいというのであればRichard Avedon: Photographs 1946-2004がいいかなと思います。

 Avedonを理解するうえでQuotes(名言集)も彼の肉声がわかり非常に重要ですね。英文だと

日本語だと

が有名ですね。

さてAvedonの言葉から鑑みるとAvedonは自身のことをポートレート写真家といっているので最高の写真集はポートレートの最高峰であるIn the American Westでしょう。が、しかし、これ絶版の上に高いんです、オリジナルはw。


 ただ、僕的にはアヴェドンを読み解くのはNothing Personal(日本語だと「悪気はないよ」)だとおもっています。これは彼のBibliographyでも写真集の初期なんですが、最近復刻版がでましたね(しかし英語版がもう品切れかぁw)。

4. 「悪気はないよ」でAvedonはなにが撮りたかったか?

 この写真集で恐らくアヴェドンが撮りたかったものがイントロ的にあげられています。その中で注目したいのは精神科病棟で撮影しているんですね。そういう意味でなかなかこの写真集再版されてなかったのですが(多分肖像権の問題がややこしかったような)、やっと一般的に手に入れられるようになりました(ちなみに僕は初版ももっていますがw)

 ここで、彼はルポルタージュな関心を持っているのがわかります。また、写真が精神の内面を写すことも感じています。それがファッション撮影の技法を用いられて撮影されたのがさきほどあげたIn the American Westですので僕が最高傑作に上げた理由をご理解いただけたでしょうか?w


さて、次回はファッション写真に残した功績を考察し、そのあとポートレートに至った功績を少しづつ書いていきたいと思います

P.S. あーなんかリンク集みたいだなぁw






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?