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ライカの新機種M10-Rへの道程

ということで、いまさらながらですが出ましたね、M10-R

と、その前にライカのMシリーズの流れを少し前(M10)から書いておきます。

M10 → M10-P →M10-D→ (M10モノクローム)→ M10-R

このあたりの詳しい解説はデジカメWatchさんが詳細をかいてます(おい。僕もこれみて歴史を知りました。

 M10-Pを除けば開発の大体の流れ(まあ商品の目玉程度ですがw)は見えてくるんですね。M10-Dはライカを画質に関係なく少しでも廉価にしたい。もっというならLeica Family(ライカは顧客をこう呼んでいるようです)を作ってレンズを売りたいwというところでしょうか。

 で、M10モノクローム。これは高画素をカメラに実装したかった。なぜライカは高画素・高解像度にこだわったか。勿論シェアを取りたい、Leica familyのニーズにこたえたいっていうのもあるんでしょうが、ひとつは広告用にトリミング耐性・引き伸ばし耐性を上げたかったっていうのがあるかと。ライカで撮影する広告写真家は僕はあまり知らなかったのですがきちんと活躍されている。ライカ=写真作家っていうわけでもないようです(これは僕の偏見)。それともうひとつ大きいのはApo-Summicron-M 1:2/50 ASPH. の存在。これはMTFをみてもらってもわかるように天井はりつきですw。いえばライカレンズのサンニッパw。まあ300mmはライカで使いづらいのでw50mmにしたんでしょうけど、ライカ社が威信をかけて作ったレンズをきちんと見せたいため高画素カメラを作ったとみています。M10モノクロームは 画素数が多くてもモノクロでカラー情報が無いので特殊って言えば特殊である意味作家むけですねw。そういう意味でM10-Rより先に出したんじゃないかと思います。

 で、Apo-Summicron-M 1:2/50 ASPH.の高解像度をカラーで扱えるカメラとして出てきたのがM10-R。これは作家性も広告撮影にも両方バランスよく使えるとして出してきたんじゃないかなって思います。まあ普通に欲しいですけどねw

 となるとM10-Pが実は商品の目玉的になんだかなっていう感じになってくる。僕もM10-Rがでてちょっと落胆した口ですがw、このカメラの静音性ってそんなに売りなの?っていうのが買ったときからの疑問でした。まあ、ブレッソンの時代からのスナップの伝統なのかとも思ったりしたし、公式サイトでは撮影時の精神性みたいなのをとうとうと書いてるしw

 でも、ちょっとこういう製品の流れからみると別の事がうかんでくる。静音性っていうのは振動を抑えないとできないんですよね。ということは、これシャッターショックが軽減されているんじゃないかと。手振れの原因にミラーショックはいままでよく言われてきたのですが、実はミラーレスでもシャッターショックというのがあるんです。ただ、手振れしにくいM型っていうと「じゃあなんでボディ内手振れ補正をつけないんだ?」って合理的なLeica Familyがいってくるw。ところがボディ内手振れ補正を現在のレベルで実装すると厚みが出て「小さく目立たないライカ」ではなくなるというのをきらったんでしょう。そのため部分的にでも振動を抑えるために「静音化」っていうふれこみにしたと考えると、M10モノクローム、M10-Rが同じ構造を持っている理由がわかりますw。要は高画素で絶対目立ってくるシャッターショックを少しでも抑えようと開発したのが静音シャッターっていうのが見えてきますね。というのも、この記事が大胆にM10-Rのブレにかんして書いています。この記事よく書いたなーって僕は感心しました。M店なら絶対書かないなーwww

 高解像度では日本代表のFujifilm GFX100はミラーレスですがIBISをつんできました。これは当倍でみるとどうしてもブレが目立ってしまうというのを避ける意味で組み込んだんでしょうね。それと日本製の4000万画素は多かれ少なかれ手振れ補正が使えるようになっています。そういう意味では安定した解像度を得るためにはM10がIBISを実装しないと難しいのではないかと思っています。そのときは買い換えたいなーwww

恐らくM10-Rはシャッター速度を稼げるようイメージセンサーの高感度を上げてきたのだと思います。ただ、あまりに高解像度過ぎて、SS=1/250Secで手振れが怪しいとなるとちょっと躊躇しますね。これってフラッシュ同調速度より速いので大型ストロボ使うのも難しいかなー。そういう意味では「晴れの日のカメラ」かなって思います。

とまあ、経済的な問題が解決したら買ってそうなんですがw、それまで無理しないように自己暗示の駄文でした。うん、やっぱりほしいM10-R(どやねんwww


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