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back や cat, map 等の「a」(エア)の発音が日本語の「エ」と「ア」の中間の音であることを実証します

back や cat, map 等の「a」の発音を、殆んどの日本人は「ア」で発音します。

英語(アメリカ英語)には、日本人にとって「ア」のように聞こえる発音が、二重母音や長母音、それに R音声母音を含めると8種類くらいあります。

これら8種類を、「ア」や「アィ」「アー」のように すべて「ア」を使って発音しているのです。 

なぜかと言いますと、①日本語には「ア」系の母音は、「ア」しかなく、英語の8種類の「ア」系母音を聞いたとき、magnet effect(鉄が磁石に引き付けられるように、未知の音(鉄)を 既知の音(磁石)に引き付け変換させてしまう現象)によって、「ア」の音として捉えてしまうからです。

②それに、かなりの時間と努力や忍耐が必要な旧態依然の発音習得の方法で発音を身に付けることを英語学習者が嫌がり、あるいは ややこしすぎて学習の途中で挫折したりして、英語としての発音を身に付けることができず、安易に「ア」系母音を「ア」で発音しているからです。


アメリカ英語(General American)(略GA)の発音には、基準となる発音の構えというものがあります。

基準となる発音の構えとは、舌を喉の奥に引き込むような感じにしたときの舌の構え、あるいは 舌を強く口腔の奥部に引くようにしたときの舌の構えのことです。いずれの場合も舌の形状は同じです。口は僅かに開いた状態です。

このような構えをしておいて、軽く「ァ」と言えば、曖昧母音の「ァ」になるわけです。

GAの発音は、すべて この曖昧母音の発音を基準とすることで、容易に 正確に そして確実に さらに まとめて身に付けることができるのです。

なぜなら、この曖昧母音の発音の構えこそが、口腔の中央を調音位置にしていて 他の母音の発音に直結しているからです。(母音四角形で確認してください)

多くの発音の中で、曖昧母音の発音が最も多いのは、曖昧母音が最も発音しやすい発音だからです。 


ここから、今日の本題にはいります。                 これから back や cat, map 等の「a」の発音が、「ア」ではなく「ア」と「エ」の中間の音だということを実証していただきます。

先ほどの曖昧母音の発音の構え、つまり、GAの基準となる発音の構えをして下さい。

基準となる発音の構えをしたままで、口を(上の前歯と下の前歯の間を2㎝くらい)開けて下さい。

そうしておいて、「エ」と発音して下さい。どうですか? 今発音した「エ」は、「エ」と「ア」が混じったような音になっていたのではないでしょうか。

もしなっていないようでしたら、もう少し口を開けておいて、もう一度「エ」と言ってみて下さい。多分、これでできたと思います。

この音が back や cat, map の「a」の音、つまり、「エ」と「ア」の中間の音です。

 ※口の開きが小さいと「エ」の音になってしまうので、しっかりと口を開けて発音して下さい。

  ※日本語の舌のままで「エ」を発音した場合、口を大きく開けておいても                          「エ」の発音は、「エ」のままで変化しません。 

ちなみに、同じように口を(2㎝くらい)開けておいて 「ア」と発音した場合は、hot や mop, stop 等の「ア」になります。 

back や cat, map 等の「a」の発音についての実証は 以上です。

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