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2階から目薬ならぬ!?〜浄化槽物語②〜

「カーディ・ロー!!!」

コラム2

シルクハットの紳士、優雅な馬車、女性たちは繊細なレースをあしらったドレスや日傘で行き交う…。
私のあこがれのロンドンが、実は異臭ただよう道路ビッチャ〜なヤバい町だったなんてショック…。
その頃のヨーロッパ、特にイギリスはロンドンでは、農村部からこぞって都心部に移住した出稼ぎ労働の人たちが狭い居住区に密集して住むことでとても不衛生な環境だったようです。
 例えば農村部だったら広い敷地や広大な自然の中で用を足したって、いい具合に時間をかけ、分解されていくでしょう。でも、都会で産業革命が起き、よし家族で引っ越して労働者になろう、という世帯が都会に押しかけて、狭い地域に密集して住んだはいいが、下水道も整備されていない、共同トイレはあるが、誰も汲み取りには来ない、雨が降る、わちゃわちゃ。とりあえず外に捨てとこう。交通手段として馬車が主流だった町の通りには馬糞が…。こんな状況ですから、コレラやペストなどの感染症が何度も大流行して一時期は貧しい地域の子どもたちは5歳までに半分の子が死んでいった、との記録もあります。

タイトル上の写真、雨上がりの道路を行き交うレディの足を汚さないように男性がおんぶして渡る様子です。す、すごい…。

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