村上春樹「ラオスにいったい何があるというんですか」
「雨天炎天」「辺境・近境」以来の村上春樹紀行文。
かつて住んでいた地を巡る旅から、ラオス・熊本など、なんでそこ、というような場所までバラエティに富んでいる。
帯にも書かれている「旅先で何もかもうまく行ったら、それは旅行じゃない。」という言葉は、旅行に行くたびにいろいろ失敗している者には勇気を与えるもの。
アイスランド、ギリシャなどは彼の旅の後に経済破綻などがあり、かなり状況は変わっていたりする。
「遠い太鼓」も好きでよく読んでいたので、アパートの管理人をしていたヴァンゲリスが亡くなっていたりなどの記述には寂しい思いがした。
僕は旅行記、紀行文が好きなので、これから何回も読むと思うのだが、今の段階では一番行きたいと思ったのはアイスランドと、ポートランドのレストランである。
ほぼ同じ時期に熊本に行っていたのは少しびっくりした。
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