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ヒトコト

夜、いつものように連絡を待つ。

「まだかな」

決まっているわけではないけど、
1日空くと必ず向こうから来るから今日もそのつもりだった。

けれど。

今日は何故か来なくて。

私から連絡するのはなんだか嫌で
意地をはる。

やはり待てども待てども来ない。

次第に不安になっていく。

気づけば一筋涙がつたっていた。

“ピコン”

通知を見ると彼からで

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花火

今日はいつもより電車が混んでいる。

なんでだろうと考えてみたら
今日は花火の日だった。

浴衣を着た女の子、カップルや家族連れが楽しそうに話している。

「幸せだなあ」

ふと、口をついて出た言葉に自分で驚いた。

さっきまで友達と散々彼氏の愚痴を言っていたのに。

そんな気分になったのは
きっと彼からのライン通知がきたからだ。

今行くね。

そう返して顔を上げると、ドアにうつ

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星空の下

「今日は星が綺麗だ」

いつもの道を歩きながら、空を見上げた。

オリオン座くらいしかわからないけど、星空ってなんで綺麗だと思えるんだろう。
1人で歩く時はいつも考え事をしてばかりだ。今日は急がないから余計に。

ラインの受信音に急いで携帯を取り出す。画面を見て思わずにやけてしまい、周囲を気にしてなんだか気まずい思いになる。

これもきっとこの星空のせいだ。

何かの広告のように、意味もなく難癖を

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朝の電車

朝電車に乗っていて不思議な感じがした。

通学中、通学中であろう人々がひしめきあう車内。

私にとっては帰りの電車である。

何かをしたわけではないけれど、
ふとしたそわそわ感。

周りの人に変な目で見られないだろうかと。
自意識過剰も大概である。

朝の電車に限らず、自分が思っている以上に人は自分を見ていないもの。
そんな時間もったいない。

けれどちょっと気になる、
そんな朝8時。