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一度でいいから聴いてくれ、幅スゴソング5選【D-2】総量の法則(BEWARE)

第四弾、 「総量の法則(BEWARE)」


知らないあなたに聴いて欲しい、
ストレイキッズの幅スゴソング4曲目は「総量の法則(BEWARE)」。


今日も今日とて、まずは一度聴いてみてください。

「誰の言葉にも噛み付いてしまう。こんな態度じゃダメだってわかっているのに。自分でもコントロールができないほど、全てにイライラして自分の心じゃないみたいだ。理解してくれない大人たち、ただ不良少年として見てくる他人、こんな状況をぶち壊してしまえる力が欲しい。人生に一度だけのこの時期に、俺たちがちょっと噛み付いたって許してよ。」 


総量の法則


ダメだとわかっていても
家族や周りの大人に噛み付いてしまう。

そんな反抗期の少年少女の心を
乱暴な犬が誰にでも吠えて噛み付いてしまう様子に喩えて歌った「総量の法則(BEWARE)」。



みなさんは、最近よく"イライラ"してしまうタイプですか?
それとも、昔は気が立っていたけど最近はめっきり…
というタイプでしょうか。

反抗期真っ只中の少年少女ならもちろん、
青年期を過ぎた頃にも正体不明の"イライラ"が
恒常化するという話はよく聞きますよね。

理由もなく色んなものに腹が立ってしまう本人も、その"イライラ”に巻き込まれる周囲の人も
いいことなしのこの感情。

「俺はいつまでもこのままなんだろうか。」
「私ってもしかして性格悪いのかな。」

そうして悩んでしまったことのある人も
少なくないはずです。 

そんな厄介な"イライラ"現象に対する一つの新しい考え方が
この「総量の法則」。

大邱にある慶北大学のキムドゥシク教授が、
著書「居心地が悪くったって大丈夫」(意)の中で紹介した法則です。

誰でも人生の中で使い切らなければならない
"イライラ"の量はあらかじめ決まっていて、
人によって発現の時期が異なるに過ぎない。
どう転んでも死ぬまでの間には
その量を全て使い切るようになっている。
それならば、幼い頃にたくさん使い切っておくことは却ってその人にとって良いのではないだろうか。

というような内容。

どうでしょう?

「私は反抗期なかったから関係ないかな〜!」
と思っていた皆さん、
もしかすると…これから…かも…しれませんね…?


噛み付いちゃうあなたへ


今、反抗期真っ盛りのあなた。

反抗期と名前をつけられるのにも
思春期だからね〜などと一括りにされるのにも
少しイラッとしてしまうあなた。

小さい頃は大好きだったはずのお母さん。
別に嫌いになったわけじゃないけど…
それでもなぜだか顔を合わせると噛み付いてしまったり。

進路相談だと呼び出して
「もっとああしないとこうしないと」
「何してるんだ君は」
いつも説教ばかりの学校の先生。
こちらが考えていることといつも何だかズレてて、わかったような口を聞いてきて。

---イライラする。

話しかけるな
誰に会っても吠えて噛み千切って破いて
話しかけるな
もどかしい 全部もどかしい


噛み付いて、吠え散らかして。


煩いと怒鳴ったら、お母さんは少し傷ついたような顔をした。

鬱陶しくて無視したら、先生はまた困った顔をした。

自分が悪者になったような気がして。

お腹の底から湧き上がってくるイライラを
何とか押し込んで、我慢して、
理解してもらえなくたって
いい子になってニコニコ座っていなきゃいけない?


そんなことしなくていい。
喚きたいだけ喚いて、
投げつけたいだけ投げつけて、
噛み付きたいだけ噛みつけばいいんです。

だって、そこであなたが溜め込んだ"イライラ"は
あなたの中の負債として残って
大人になった時どこかで使わなきゃいけなくなる。

それなら今、吐き出しておいた方がきっといいんです。

もし、あなたが噛み付いて
誰かが傷つくことが怖いなら
噛み付いてしまった後、
こう言ってみてください。

「ごめん、そういう時期みたいなんだ。」と。



噛みつかれちゃうあなたへ


「うちの子はどうしていつもあんなにピリピリしているんだろう」

「うちの上司は何でこんなに怒鳴ってばっかなんだろう」

そう思っているあなたにも、一度この曲を聞いて欲しい。


俺は答えがない問題みたいに
この怒りを収めらんないんだ
俺の精神は正常じゃないってこと
自分も分かってはいるけど全部我慢してよ
人生で一回だけのこの時間に
俺がちょっと癇癪起こしたって
一度だけ見ないふりをしてよ

もし今、あなたに反抗期真っ盛りのお子さんが
いらっしゃるのだとしたら

もし「ババア!」だとか「うざい!」だとか
そんな我が子から出た思わぬセリフに傷ついたことがあるのだとしたら

怒鳴り返して喧嘩になる前に、
一度「総量の法則」について考えてみてあげてください。

もし本当に「総量の法則」があるのだとしたら、
ここで癇癪の量をたくさん消費したうちの子は
どんなにいい大人になるのだろうか、と。

少しふざけたような考え方ですが、
何だか少し許してあげてもいいような、
そんな気持ちになりませんか?

俺はただ変わっていく過程なだけさ
理解出来ない大人達の目には不良に映って

彼らはただ、変わっていく過程にいるだけ。

もし「総量の法則」が本当にあるのなら。

どれだけ吠えても噛み付いても
誤解せずに愛し続けてあげられる自分たちの前で
その「総量」を使い切らせてあげられたら。

若い頃にたくさん噛み付いた彼らは
きっととても優しい大人になってくれるでしょうね。



子供でもないし、親でもない。

そんなあなたにも「噛み付いてくる」人が周りにいませんか?

すぐに怒鳴る上司…癇癪を起こすクレーマー…

そんな、年甲斐もなく喚き散らかしている大人に出会った時、
イラッとする前に少しこの「総量の法則」を思い出してみてください。


「あっ…この人…今癇癪起こしてるってことは……
子供の頃…めちゃくちゃいい子だったんでは…?」


少しクスッときませんか?

ぜひご活用を。




反抗期真っ盛りの少年少女、反抗に頭を悩ませている親御さん、難しい年頃の少年少女に関わる職業の皆さん、そして、上司の怒号に苦労している皆さんまで。

世界に溢れるいいことなしの"イライラ"を
少し優しく受け止めることができるようになるかもしれないこの「総量の法則」、
是非一度、聞いてみてくださいね。


今日の一曲は「総量の法則(BEWARE)」でした。また明日! 


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