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【葬送のフリーレン】フェルンが一級魔法使い試験に受かった理由の僕なりの考察

 タイトルについての考察はYouTubeなどを開けば無数に出てくる題材であると思う。同時に、多くの人が考える材料であるだろう。

「フリーレンより弱いはずのフェルンが一級魔法使い試験に合格し、師匠であるフリーレンは不合格なのは不可解だ」

 ここには大きく二つの理由がある。一つは「なぜフリーレンが不合格になったのか」もう一つは「なぜフェルンが合格になったのか」である。


 一つ目の「フリーレンが不合格になった理由」は他の考察動画にもあるように明確である。フリーレン本人が言ったとおり、
「フリーレンがゼーリエの望む魔法使いになれていないから」
 つまり、年齢(千歳以上)の割に技術が未熟だからである。
 そして僕はゼーリエがフリーレンに「不合格だ」と言い、フリーレンが颯爽とその場を去りかけた時のゼーリエのセリフに注目した。

「愚弄されたのに食い下がりすらしないのか?」

 ゼーリエのフリーレンに対する「不合格」はゼーリエ自身も愚弄だと認めているのである。つまり、フリーレンは一級魔法使いになるのに十分な実力があることはゼーリエも認めているのである。しかし、一級魔法使いになるのに必要なのは実力だけではない。年齢、性格なども考慮されているのだろうと考えている。例えば、一級魔法使いに合格したデンケンも初めは年齢を理由に不合格になる可能性があったが、ゼーリエが戦う意思を感じとり合格した。

「正直 お前が若い頃に会いたかった」

 というゼーリエのセリフから若いことも合格に必要な要素であるのだろう。このことから、フリーレンが年齢の割にゼーリエの望む魔法使いになれていないのだから不合格になることも納得である。


 二つ目の「フェルンが合格になった理由」については、まずフェルンがゼーリエの魔力制限の揺らぎを見破ったことが1番大きな理由であろう。しかし、フリーレンが言ったように、ゼーリエは最初、フェルンを不合格にするつもりだったのも事実であろう。それは単純に、フリーレンを不合格にしたのにも関わらず、フェルンを合格にするのは全く論理的ではないからだ。フェルンが合格した理由は以下のゼーリエのセリフから納得できる。

「私は有望な魔法使いを見逃すほどバカじゃない」

 このセリフの前には、ゼーリエがフェルンに弟子になるように言い、フェルンは「フリーレン様の弟子です」と言い却下しているシーンがある。
この時の、ゼーリエの思考回路は恐らく以下のようになる。

 フェルンの不合格はフリーレン達が北側諸国に冒険できなくなることを意味する。北側諸国は、一級魔法使いが必要なほど過酷な地域。それはフェルン自身の成長にもつながる。ここで、フェルンが不合格になるということは、フェルンの成長を潰すことになる。

 フリーレン達が北側諸国に冒険に出ることは恐らくゼーリエは知っている。なぜなら、彼女らが一級魔法使い試験に受けるにはそれなりの理由がいることをゼーリエは理解しているからだ。一級魔法使いの証が北側諸国に入るのに必要でなければ、フリーレン達は試験すら受けていない。よって、ゼーリエはフリーレン達が北側諸国に冒険に出ることを知っていたのだ。フリーレンを不合格にした以上、フェルンを合格にしないとフェルンの魔法使いとしての芽を摘んでしまうとゼーリエは考えたのだろう。だからゼーリエは「私は有望な魔法使いを見逃すほどバカじゃない」と言って、フェルンを合格にしたのだろう。


 個人的にはゼーリエとフリーレンが話すシーンが好きなので、今後も2人が混じり合うシーンに期待してしまう。2人は表向き仲がいいようには見えないが、またどこかで言葉を交わし合うシーンなんかが出ると考えると楽しみで仕方がない。
 皆様の、「葬送のフリーレン」に対する考察も楽しみにしているので、コメントなど喜んでお待ちしております。

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