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応援してくださった皆様へ

皆さん、こんにちは。
近鉄ライナーズの萩原寿哉です。
引退発表から一夜明け、多くの方からメッセージを頂き、とても嬉しいとともに改めて多くの方に支えて頂いたんだなという事を実感しました。
本当にありがとうございました。

そして、そんな方々に何も言わずに
「はい、今日で引退しました。」の一言だけでは
あまりに寂しいなと思い、
今回なぜ現役を引退することになったのか、
また、応援してくださった皆様への気持ちを伝えたく、初めてですがnoteを書くことにしました。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。

引退に至るまでの経緯

さて、まずはなぜ引退なのか、その経緯について話したいと思います。

1.2018北見キャンプ

振り返ること、2018年7月27日の北見でのNTTdocomoとの練習試合
この試合で後半から出ましたが、
わずか3分で交代。

その原因はタックルによる脳震盪でした。
タックルに行った際に多分相手の腰骨に側頭部が当たり、
そのまま意識を無くしました。

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この後、すぐに意識を取り戻したのですが
僕の記憶では気がついたらベンチに座りながら試合を見てました。笑
あれ?ってなったのをよく覚えてます。

この後2週間くらい休みを取り、徐々に練習には復帰していきました。

2.2018-2019シーズン


2018年シーズンは個人的に良くも悪くも思い出に残るシーズンでした。
その中で初めて同期揃って公式戦に出れたのが一番嬉しかったですね。

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2018.9.29 栗田ウォーターガッシュ戦

しかし、このシーズンのTCL2ndステージNTTdocomoレッドハリケーンズ戦
後頭部に相手の膝が入り、再び脳震盪となりました。

帰りのバスでは頭痛が止まらず、吐き気との戦いだったのを覚えてます。

しかしそんな事も忘れてしまうくらい、嫌な思い出が
2018年12月23日
日野レッドドルフィンズとの入れ替え戦。
ファンの皆さんとっても
本当に悔しい試合だったと思います。
僕にとって一生忘れることの出来ない試合となりました。

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3.2019-2020シーズン

このシーズンから僕にとって引退までがとても長い戦いでした。
まず6月30日のトップリーグカップ第2節
マツダブルーズーマーズ戦
僕はリザーブでのメンバー入りとなりました。

この試合でロロが脳震盪になり、後半のスタートから出場しました。
しかし交代して早々側頭部に衝撃を受け、
脳が揺れた感覚はありましたがリザーブもいない為、プレーを最後まで続けました。

しかしこの試合後の影響は大きく、
今までよりも比べ物にならないくらいの強さの頭痛と吐き気でした。

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この試合で初めて立命館の後輩である三竹と試合に出ました。

このシーズンではこれに加え、
合宿終わりの10月からシーズン開始までの
約2ヶ月間の練習中に3回の脳震盪をしました。

今思えばこれが決定的だったのかなと思います。

4.2020-2021シーズン(引退への決意)

前のシーズンから続く脳震盪の影響
頭痛が治らなかった事もあり、復帰までの時間が増えるようになりました。

コロナによる自粛期間もあり、
次に復帰したのは約6ヶ月後、自粛明けの練習からでした。

しかし、その練習中に後頭部に軽く膝が当たり、
その場では特に何もなかったのですが、
目の動きに少し異常があった為、練習を抜けました。

次の日再び強い頭痛が僕を襲いました。

この時の脳震盪が結果的には引退を決めた最終的な要因です

ここからが本当に辛く、
日々の頭痛に悩まされる毎日の繰り返しでした。

頭痛が出る時の主な要因として
日差しが強い時、屋内でも明るい、白い蛍光が多い場所、
PC作業、深く考え事をする。

なので頭痛がない日はほとんどなく、
社員契約だったので社業もありましたが
頭痛がひどすぎて、会社にも行けませんでした。

家に帰ってはぼーっとして、毎日が無気力な日々でした。
ラグビーしたくても出来ない、
すぐ物事を忘れるし、怒りやすく情緒が不安定。
それに対して誰にも言えずずっと悩んでました。

それが脳震盪の症状だとも知らず。

でもそんな中でもチームメイトの存在は大きく
日本人選手はもちろん、多くの外国人選手たちもサポートしてくれました。

彼らから家族愛、人生への大切さ、
ラグビーだけが人生ではないと言うことを
話してくれました。

この言葉の数々が僕のラグビー現役引退への背中を押してくれました。

正直、まだ体は怪我もなく動きますし、走れます。
まだラグビーはやりたいです。
近鉄でやり残したこともいっぱいあります。

ですが、今後の人生の為に今シーズンを持って
現役を引退させていただきます。

今まで本当にありがとうございました。


応援してくださった皆様へ

近鉄ライナーズファンを始め、応援、サポートしてくださった皆様。
本当にありがとうございました。

特にファンの皆様、時には厳しい言葉をもらう時もありましたが、
多大なるご声援ありがとうございました。

関東出身の僕でしたが皆様からのライナーズへの愛のおかげで
東大阪という地が僕にとって第二の故郷のように思える6年間でした。

高校の時は聖地に感じた花園も、
近鉄ライナーズを去る時は我が家のように感じました。


言葉では言い表せないほど感謝してます。

6年間ありがとうございました。

また会いましょう。





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