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28歳の僕が、45歳からの実践型キャリアスクールを始めた理由

みなさん、こんにちは! 株式会社ライフシフトラボ(旧称ブルーブレイズ)代表の都築(@tats625)です。45歳からの実践型キャリアスクール「ライフシフトラボ」を開始して3ヶ月。おかげさまで予想をはるかに上回る受講申し込みをいただいています。

45歳からの実践型キャリアスクール「ライフシフトラボ」

ライフシフトラボは、複業・社外越境を足がかりに転職・独立起業・定年後のセカンドキャリアなど、人生後半のキャリア自律を叶えるオンラインビジネススクール。
人材業界に精通するキャリアコーチがマンツーマンで伴走支援。キャリアプランニングから強みの棚卸し、あなたの豊富な経験を活かした複業・社外越境デビューまで、体系的に学び実践できます。

ライフシフトラボ公式HP

僕がライフシフトラボについて語るときに必ずと言っていいほど質問されるのが「君、まだ若そうだけど、どうして40〜50代向けのサービスをやろうと思ったの?」というものです。なるほどわたくし、平成5年生まれの28歳です。我ながら童顔でございまして、あるいはもっと若く見えたかもしれません(笑)

そんな僕が、45歳からの実践型キャリアスクールを作った理由。これまでは、ライフシフトラボの立ち上げに協力してくださった方々に直接お話することしかできていませんでした。これから先、何年も何十年も話し続けることを願って、今改めて書き綴っておきたいと思います。

きっかけは創業事業の「キャリーナ」

ブルーブレイズは2019年創業のスタートアップで、ライフシフトラボは最初の事業ではありません。創業事業は社会人同士のOB訪問サービス「キャリーナ」です。2022年6月時点で1万人超の方々に利用いただいているキャリーナを2年以上運営する中で、40〜50代が抱える課題に気付いたことがライフシフトラボ誕生のきっかけです。

社会人同士の転職OB訪問サービス「キャリーナ」

キャリーナは、転職を考えた際に興味のある企業や職種の経験者に直接話を聞けるC2Cのマッチングサービスです。想定していたターゲットは、初めて転職を検討する20代後半〜30代前半のビジネスパーソン。実際、その年齢層が最も多くの割合を占めるのですが、データを見ると、40代以上の登録も想像以上に多かったのです。

最初のうちは「人口比率を考えると必然なのかな」と、あまり気にとめていませんでした。しかし、定期的に行っていたユーザーインタビューを繰り返すうちに、40〜50代の方々のキャリーナの利用動機やその背景にあるキャリアの悩みが少しずつわかってきました。なかでも最大の気付きは「ひとくちにキャリアの悩みといっても、僕たち20代と40〜50代とでは、本質が大きく異なるのではないか」ということです。

キャリアの選択肢が減っていくように感じる40〜50代

少なくとも僕の周りの20代のキャリアの悩みは多くの場合、いろいろな進路の選択肢がある中で、AかBか、はたまたCか、どれを選ぶべきかという「選択問題」です。それはそれで切実な問題ではありますが、なんだかんだどれを選んでもその先の道は広がっています。自分の努力次第でその選択を正しいものにすることができるのが20代というものではないでしょうか。

一方、僕に胸の内を語ってくださった40〜50代の方々は、口を揃えて「選択肢がどんどん減っていくように感じる」とおっしゃっていたのが印象的でした。それも、誰もが知る大手企業に勤め、役職もあるようなビジネスエリートがです。「今まで取れた選択肢が気付いたら無くなっていて、立ち往生してしまっている」と。

「選択肢が減る」という感覚について、少し俯瞰して考えてみます。キャリアの悩みを抱え、変化を起こしたいと考えたとき、どんな選択肢を思いつくでしょうか。

まず転職。ミドルシニアの転職は確かに増えてはいますが、転職希望者に対する実際の転職入職率は20~30代に比べて圧倒的に低く、年齢が上がるにつれて希望する条件で転職することが難しくなることを物語っています。「転職エージェントに相談しても、まともに取り合ってくれなかった」なんてよく聞く話です。

では起業? 40〜50代となると、お子さんがいたら中高生くらいでしょうか。まだまだお金がかかります。住宅ローンが残っている方も多く、会社を辞めて起業するリスクをおいそれと取れる人は限られています

かといって社内でも「これ以上の出世は難しそうだ」「役職定年で歳下の上司の下で働かなくてはならない」といった理由で、勤め先での働きがいを感じづらくなる人が少なくないようです。

彼らの語るこうした状況は僕にとってまったく馴染みのない話でした。不謹慎な表現になってしまいますが、新鮮にすら感じたことを覚えています。その衝撃が、やると決めてから3ヶ月でサービスを準備し開始にこぎつけたスピード感の原動力になったことは間違いありません。

3ヶ月でサービスを準備し開始にこぎつけた

「個の戦闘力を高める」というアプローチ

ではこうした課題をどうやって解決するのか。課題を抱えるミドルシニア本人の戦闘力を高めること。これがライフシフトラボが採用するシンプルなアプローチです。

キャリア選択の課題は、人と企業とのマッチング最適化で解決を図る。これが人材業界の確立された基本スタンスであり、たいていの場合、非常に有効な方法です。しかし、それでも解決しきれていないから今もミドルシニアは課題を抱え続けているわけで、業界の常識に囚われないまったく別のアプローチが求められると考えました。

人材業界のビジネスモデルは、人材を採用する企業側が採用費を負担するB2Bがメインです。もっと活躍の場を広げたい個人が、キャリア形成のために自己投資できるB2Cのサービスは意外なほど少ないのです。なかでも、資格学校や社会人大学院、プログラミングスクール、自己啓発セミナーといった「学ぶ・考える機会」に対し、肝心な「行動する機会」を提供するサービスはほとんど見当たりません

残念ながら、付け焼き刃のスキルでキャリアアップできるほど今の人材市場は甘くありません。資格や学位、プログラミングスキルなどの「武器」を新たに身につけるのはもちろん大切ですが、今持っている武器を駆使してストリートファイトする実践的なトレーニング機会が求められているのではないかと僕は考えました。

長年のキャリアで培った豊富な経験・スキルを有するミドルシニアにおいては特に、慣れない武器を新たに調達するよりも、今持っている武器を使いこなして戦うほうがよほど勝ち目があると思いませんか。

そんな考えから、「学ぶだけ・考えるだけで終わらない、行動ファーストの実践型キャリアスクール」というコンセプトを掲げ、ライフシフトラボを設立しました。受講生には60日間のプログラム期間中にキャリア自律に向けたアクションを実際に起こしていただき、そのままプログラム終了後も自走できるようにパーソナルトレーナーがマンツーマンで伴走支援することにこだわっています。

キャリアコーチがマンツーマンで伴走支援する60日間のプログラム

すべての世代がキャリアに希望を持てるサービスに

なお、ライフシフトラボの対象はミドルシニアの方々ですが、実は全世代に影響を与えるサービスであると僕は考えています。

労働人口の約半分がミドルシニアである今日、その下の世代に対するミドルシニアの影響力は絶大です。僕らの世代は、ミドルシニア世代の背中を見てキャリア選択をしています。

歳を重ねても、いや重ねるたびに毎日楽しそうに会社に行く父親・母親、責任のある仕事をまっとうしいきいきと働く上司。こんな素敵なミドルシニアが増えたら、これから社会で活躍していく次の世代も、働くことに対してもっと希望を持てるのではないでしょうか

その世代の視点から、ずっと背中を見てきた世の中のお父さんやお母さん、職場の大ベテランの先輩方にプレゼント、あるいはエールを贈るような気持ちでライフシフトラボを運営しています。これも、28歳の僕がこのサービスを始めた理由のひとつです。

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