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父がミニマリストかもしれない。という話

こんにちは、つづもです。

今日は御歳78歳の私の実父が、実はミニマリストなのかもしれない、という話をします。

まず先に言っておくと、実父本人は絶対に「ミニマリズム」という概念も「ミニマリスト」という人がこの世にいることも知りません。

スマホ、パソコンを持っていませんし、テレビも自分の趣味の園芸と映画関係の番組の録画しか見ないので、世間一般の情報がほとんどない中で生きています。

日々の情報収集は、新聞と毎日の散歩で知り合いと話すことと、妻である私の実母と話すことくらいです。

そんな父がなぜミニマリストかも?と気づいたか。要因のひとつは若かりし頃の父の写真でした。

父は、私が生まれてから社会人として独立するまでの約20年の間、写真の中でほぼ同じ服を着ているのです。
上は茶色いチェックのシャツで、下はグレーのスラックス的なもの。
家族旅行の写真、親戚との集合写真、産まれたばかりの初孫(兄の子)を抱っこしている写真。
全部同じ服なのです。

私の記憶の中の父は、修理工をしていたので、平日は作業着オンリー。
休みの日は、やはりいつも上記のチェックシャツとスラックスを来ていました。
チェックシャツは長袖なので、夏はポロシャツが出てきますが、バリエーションはかなり少なめだったと記憶しています

母曰く「お父さんはこれしか服を持っていない」とのことでしたが、ガチの一張羅だったらしく、自分が大人になって、まあ、そんな人はなかなかいないと気がつきました。

しかも、他人が選んだ服は絶対着ない。
別にオシャレではないですが、彼なりのポリシーがあるみたいでプレゼントした服は捨てはしないものの着ないで置いておくんです。

父は、戦後すぐの生まれなので、ものを大事にする精神が強いところもあります。
服以外にも、異常に物持ちがよく、車は平気で20年とか乗り続けますし、家のあれこれもなんでも自分で修理してツギハギでも使い込みます。

私も子どもの頃から「物を買う時はとことん考えて、本当に必要なのか見極めろ」とよく言われてきました。
うろ覚えですが、「欲しいものが出てきたときのフローチャート」をメモ用紙に書いて説明してくれたこともありました。
そこには、下記のような内容があったかと記憶しています。

  • 欲しいものが出てきたら、何日か買わずに置いておけ

  • 必要なのか、ただ欲しいだけか、考えろ

  • 買った物はお金には戻らない

最近、ふと思い出してハッとしたんですよね。
これ、私が日々聞いてる節約系YouTuberがよく言ってるやつじゃん。て。

節約家で、結果ミニマリストな人って多いと思うのですが、なんかまさにそんなかんじ。

あ、そうそう。父は自他ともに認めるドケチです。

でも母曰く「自分にはケチだけど、他人にはケチしないのが、お父さんのいいところ」だそうで。

………なんかますますミニマリストなんじゃないかと疑っております。

私もまあ色々道を逸れましたが、結果的に父と同じような考え方で生きているのかも。
40歳を過ぎて、今更ながら、ほへーっとなりました。

今日はそんなかんじです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。

ではでは。






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