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「続」という会社のはじまり

こんにちは。合同会社続(つづく)代表の中村です。

「続く方の社会へ。」これが私たちの会社のビジョンです。私たちと言っても、今日時点での社員は私だけですが。さて、この会社を始めるきっかけの話をします。 

私は、前職で日本の中小のものづくりをしている人たちと仕事をする機会がありました。伝統的なものだったり、手仕事に近いものであったりといった彼らのものづくりは、なかなか厳しい状況に置かれていました。

あと5年10年なら何とかなるかもしれない、けれど社長を継いだばかりの若い世代があと30年続けてさらに子供の世代に引き継ぐことを考えた時、やはり今のやり方では続かない。閉鎖的・保守的な業界や地域でそう考えて、何かを変えようと必死に動いている、そういう仲間の姿を日本全国でたくさん見てきました。

彼らの姿を見て、私はちゃんと「変わっていく」のだろうと思いました。きっと何百年も続くような伝統的な産業も、そうやって危機が来るたびに、その時代の人たちが必死に何かを変えて、そうして今まで続いてきたのだろうと思います。

私はそんな変化の近くで、少しでも彼らの役に立ちたい、そう思って会社を興しました。「日本のものづくりが続いていくように。」これが「続」の社名に込めた最初の意味でした。

実際に会社を起こし、ほぼ同時に「にっぽん てならい堂」を立ち上げると、多くの方がいろんな人を紹介してくれました。たくさんのお客さんも来てくれました。その人たちと話をしていると、「てならい堂」への期待はものづくりだけでなく、食のこと、日本の文化的なことへもまたがっているようでした。求める人がいるのなら、それに応えたいと思いました。

また、特に日本のものづくりはその地域社会と密接に関わっていることが多く、ものづくりを続けていくことは直接的に地域社会を続けていくこととも言えますし、逆にものづくりを続けるために社会の仕組みを変えなくてはいけないようなことも感じていました。

原点はものづくりにありましたが、活動を続けているうちに、「続けた方がいいのに続かなくなりかけていることを、続けていく」というドメインこそ、この会社がやっていくことなのだと思うようになりました。少し、話が大きくなり過ぎたかもしれませんが、実際のところは身近なこと、小さなことを積み上げていくことをイメージしています。

ではでは。


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