シン・エヴァを観た率直な感想(※ネタバレ無し)

ネタバレ無しで書きますので、参考にしていただければと思います。

昨日、レイトショーでシン・エヴァンゲリオンを観てきました。
思えば自分のオタク趣味を開花させたのは中学生の頃にアニメ版エヴァを観たことが始まりな気がします。
それだけに思い入れの強い作品であり、どう締めくくられるのかは大変興味深かったです。

エヴァの世間的な評価は新劇場版:Qが公開された時点で、決して高いものではありませんでした。
それは私も同じ感想で、アニメ版や旧劇場版とは違った展開にワクワクこそしましたが、結果としてあまりに説明不足で不親切極まりないものだったと思います。
あの惨劇とも言えるQからどのようにして風呂敷を畳むのか、はたまた畳まずに終えるのか。
鑑賞前は不安が大きく上回っていましたし、それほど期待はしていませんでした。

結論から言えば、"観て良かった"と思える作品でした。
これでエヴァンゲリオンというコンテンツは完全に完結し、続編が描かれることもないでしょう。
それくらいハッキリとした終わりでした。
私が求めていたエヴァとは、こういう形だったのかなと。
自分でもよく分かりませんが、妙に納得感のある締めくくりでした。
いわゆる伏線や設定の回収もかなり詰め込まれており
良く言えば集大成
悪く言えば冗長
一度観るだけでは全てを理解するのは難しいと思います。
それだけのボリュームがあり、あっという間のニ時間半でした。
私の場合、新劇場版:破でシンジが覚醒した時ほどの感情の昂りは無く、"感動の結末に思わず涙する…。"なんてこともありません。
それでも、新劇場版シリーズの中では間違いなく傑作だと思います。

ただ正直なところ、賛否はあると思います。
未回収のまま終わってしまった設定も多くありましたし、アニメ版放送から25年と長く続いてしまった作品である以上、人によっては受け入れられないだろう設定も出てきました。
「エヴァにそんなの求めてない」と思う人もいるでしょう。
シン・エヴァをどう感じるかは、その人がエヴァをどういう作品として捉えてるかに大きく左右されます。
人によってはQ以上に不満を持って終わる可能性もあります。

一度観るだけでは足りないと書きましたが、恐らく、私が劇場で観るのはこの一度きりです。
それくらいシン・エヴァに納得し、本当に完結したんだとセンチメンタルに浸っています。
シン・エヴァは複数回観なければ分からない作品ですが、思い入れがあるからこそ、二度目に踏み切れない。
私の中のエヴァは完結しました。
次に観るのはBlu-rayの発売後なのか、それとも、もう観ることはないのか。

エヴァらしさもあれば、らしくなさもある。
それがシン・エヴァでした。

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