見出し画像

心不全療養指導士〜症例報告書き方講座 Vol.4〜【患者背景のポイント②家族機能で意識したいこと】

心不全療養指導士を目指す方もそうでない方もこんにちは☺️
つゆかんです🐈
8月の指導士の資格申込に向けて症例報告の書き方について
ポイントやコツを発信していきたいと思います

今回は第4回、患者背景その2です
その中で家族機能についてです
やはりここも少ししか書けない部分ですが、
何が大事かポイントを押さえていきましょう
どうぞお付き合いくだいませ🐈

私は急性期病院で慢性疾患看護専門看護師を主として働いており
心リハ指導士などとして多職種の心リハチームの運営をしています
過去に症例報告が必要な専門看護師、心リハ指導士、腎リハ指導士、プライマリケア看護師などの資格取得をし
症例報告で優秀賞などをいただいた経験もあります
院内外の心不全療養指導士受験者の症例の添削をし、
今の所関わった方々は全員受かってます


HP「記載項目」https://www.j-circ.or.jp/chfej/cms/wp-content/uploads/2022/05/5-Good-example.pdf

家族構成

家族構成で書きたいこと

家族構成は記載例をみると
・同居、または独居かについて
・同居者、または別居であっても近しい家族の状況

について記載が求められているように読めます

HPの記載例だと
・妻(77歳, 専業主婦、脳梗塞の既往, 軽度認知機能低下)と自宅に同居
・近隣に娘(50歳, パート職)夫婦が居住
とこんな感じ。

つまり、療養におけるセルフケアための家族機能の評価であるため
患者のサポーターとしての家族機能に影響する因子を記載することが目的となっています

なので、同居であれば家族のADLや認知、身体機能など
別居であればサポートできる頻度やそれに影響する仕事などの影響など
見る側としては欲しい情報ということになります
家族の持っている力、これを機能と言いますが、
これらを把握しているかどうかが問われています。

家族機能を見る時の注意点

注意点ではありませんが、
ここで僕が意識していることをお伝えします。
先ほど、患者の療養指導のサポーターとしての家族機能の評価が
ここで記載すべき事項だと書きましたが、
家族機能は、厳密に患者のために存在するものではないことを知っておいて欲しいと思っています。

周りくどい言い方になりましたが、
家族機能は家族全体、家族存続のためにあります。
家族看護の領域では、よく家族はモビールとして例えられます。
モビールは糸で素材を絶妙なバランスで安定させて吊るす、
室内装飾のための雑貨のことでです

何が言いたいかというと、
家族は家族員の持てる力でうまく機能するためのバランスをとっており、
何らかのストレスでバランスを崩しかねないと言うことです

それはもちろん家族員の病気や入院によっても起こります。
元々ちょうどいい力加減で保っていたバランスが
1人の家族員の入院によって、誰かが余計に頑張ることでバランスを保つことができている場合があります。

例えば普段から家事や子育てを行う母親が入院すれば、
その分父親が普段の労働以外にも母親の役割を担いますよね。
そうすれば徐々に父親も疲弊したり、仕事場で大事な仕事が任せられなくなるといった弊害が加わることもあります。
子供話をちゃんと聞いてあげられず、子供も不安な気持ちになるかもしれません。
その中で病者である母親が退院するために、家族員にさらにサポート依頼できるでしょうか。

・・・と言うお話をしたくて家族機能について書いています。

レポートではここまで求められてはいませんが、
決して家族を患者の背景、家族のサポーターとして取り扱わず、
家族全体が健康的に病気のある患者とともに生活できることを意識した
療養指導をしてほしいなと、日々思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます
続きを書くためのモチベを上げるために
Xでポストしていただいたり、
いいね、押していただけると励みになります!
よろしくお願いいたします☺️
〜つゆかん🐈〜

#心不全療養指導士
#CHFE症例書き方講座

https://twitter.com/tsuyukan56


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?