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インク沼の先

この数ヶ月、万年筆インクの消費量が増えております。

日記にジャーナリングにひとり会議に、感情や思考を整理するのにとにかくノートに書いているから。

万年筆ユーザーならきっと一度ははまったことがあるインクの沼に私ももれなくはまっておりました。

外国の青系、紫系のインクが好きで、結構色々買いました。
どれも日本の青とは少し趣が違う青み。
とても良かったです。

しかし、この頃は沼卒業の気配です。

なぜなら、書くことそのものが万年筆を使う目的になると、インクのいろんな色がかえって邪魔になってきたためです。

私は書いて書いて書きまくったあと、赤ペンと青ペンを持って事実と妄想を色分けしたり、読み返して新たに気づいたことを書き込んでいきます。

その時、万年筆のインクが青系だと、色ペンが目立たない…

そのせいか、青系、紫系のインクで書く瞑想やジャーナリングをしようとすると、どうしても「違うな」というストレスを感じるようになりました。

今では全てのペンの中身を黒に入れ替えてしまっています。

それで気がついたのですが、黒にも色々あるんですよね。

以前使っていたパイロットの黒は漆黒という感じだし、
今使っているプラチナの黒は少し濃淡があり、グレーがかっている気がします。

裏抜けのしやすさも、インクの性質で結構変わる。
パイロットは濃いぶん裏抜けしていたノートも、プラチナで書けば抜けない。

結局インクは奥深いですね……。

今の黒インクがなくなったら、次はまた違うメーカーの黒を使ってみたいです。


使うインクを黒一択にしてよかったことがあります。
一途に使っているので、大きなボトルなのに中身がめっちゃ減ってる…!

えもいわれぬ達成感…!

ボトルの上のあいてる分だけ、インクが私の言葉に変わったんだなぁ。

いろんなインクに浮気していたときにはなかなか気づけなかったことでした。

そんなわけでしばらくは黒インクに没頭する日々が続きそう。

インク集めも楽しかったですが、今はたくさん言葉を書いて、そのついでに黒インクを楽しみたいと思います。

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