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セミファイナル発表。
12月下旬だと思っていてすこしだけ気が抜けていた。正直面接に手応えはあまりなく,小林さんが褒めてくれても「(まあ誰にでも言ってるんだろうな)」くらいの感覚だったし,アイドルについて聞かれたことも結構複雑で,私自身自覚がない上私の中での『アイドル』の定義みたいなものにとらわれているからこそ,その定義に当てはまらない自分はアイドルなのか分からなくて。結局その『アイドル』という曖昧だけど固定された枠にはめられて同じように扱われてしまうのかと思うとうまく答えられず。「残り1分です」のタイムキーパーさんの言葉を聞いて,話の流れが途切れたことに安心して,時計ばかり見てました。「(今からこの話題出すと5分すぎるな)」って思って黙ってしまったり,面接中にも関わらず「(私のミスiD人生残り少しか)」って勝手に心の中で時計を見ながら残りの秒数カウントダウンして,普段ならあっという間の5分が最後の方はとても長く感じました。終わった瞬間これで良かったのかって思うと後悔というかやり切れなさで溢れて泣きました。

形だけの様な『アイドルとしての私』だけに目を向けられてしまったのかもしれない。終わった後に見てもらえるかわからないけど,自分の中で改めて言葉にしておこうって面接の後にnoteに載せられるよう少しずつ文字にしていました。

自分の気持ちとか感情を言葉にするのが苦手で,自分の中で留めて完結させる人間な上に,その時の好奇心で動いたり興味を持ったらそれにだけ集中しちゃうことから,『アイドル』という1つの書きたいものが書き終わることができないまま,色んな物語を書き始めてはどれも書き終わらないまま,12月10日小林さんのTwitterにて,セミファイナル進出者発表が来週であることが告げられました。

焦りました。きっともうセミファイナルに行く人は決まっていて,あとは発表するだけの段階まで来ているのだと実感しました。1分間の動画編集もあるからそりゃ早めに進出者決めるだろうし悠長にしすぎていたなあと。とりあえずでも発表前までに『アイドル』についてのnoteを出したくて,今まで箇条書きで書き続けていた文字を並べて,色んなタイミングで思ったことを書いているから同じようなことが何個も書いてあったりして,改めて自分が1番言いたいのはこれかあと感じることもできました。

いざ書けたから投稿して,基本自己満なので見たい人だけ見てくれればいいのですが,小林さんには見てもらいたいと思いました。だけどDMは私のポリシーに反するので絶対にしたくなくて(一昨年のきもい凸DMもあるかもだし),けど見てほしくてDMに文字を打ち始めたのですが,やっぱりそれをやる自分は好きになれそうにないので消しました^_^なのでせめていつもは入れる検索避けを無くしました。

まあそんな事してもいいねも何もつかず,もう1回DM送ろうか迷いましたが「こいつ落ちてるのにDM送ってきてる草w」と思われるかなと思い辞めました。危ない。もし落ちたら皆さんにどうやってお詫びをしようか考えたり,今はミスiDという見てくれる場があるからより何かを発信しなければと思えているけど,もしダメでも絶対にnoteも自撮りも配信も自分と向き合うことも辞めないぞという事だけ心に決めていました。変わるきっかけをもらえたわけですしね。

有難いことに日常が忙しく気づいたら発表日前日でした。当日に早く起きたら時間気にしちゃうし,後輩の指導でどうせ終電帰りだから夜更かしして,11時59分のアラームで起きようと思い朝の6時くらいに寝ました。今思うとその日の朝は早かったのでほぼオールなのに,ベッドに入っても全然眠れなかったです。普段この時間に寝たら昼過ぎまで起きないのに目を覚ましたのは9時でした。バグ。時間気にするの嫌なので夢小説を読んでこの後号泣するかもしれないのに感動泣きして,家で出来る後輩の指導の続きして時間を潰しました。

この時案外気持ちは穏やかで,なんかよく分からないのですが『きっといける』と思ってました。落ちたことを想定しないように考えないように,きっとセミファイナルいけてプロフィールも残るから,スクショを撮ることも,皆さんに見ておいてとかツイートしなくていいやって思ってました。


11:45。突然『あっ終わる』と思いました。必死にやって積み上げてきたものが終わってしまう瞬間はとても怖くて,自分がそこにいた痕跡が全て消えてしまうようで,消えてしまったらもう2度と自分が目にすることも誰かに目にしてもらうこともできなくなってしまう。エントリーした記録だけでも残さなきゃと思い,急いでプロフィールと動画を画面録画しました。私の人生記録を私の手元だけにでも残る様に。そこからはもう数分ごとに時計を見て,気にしないようにTwitterを見てはTLを更新しますが新しい情報なんて何もなくて,読み込むことで時間を潰しました。時間が近づくにつれて心臓の音が鮮明に聞こえてきます。



ピピピピピピピピピ



突然携帯から大きな音がして発表まで残り1分を知らせます。本来ならこの時間に起きて不安になる暇を与えないまま結果を見るはずだったのに。そこからは秒針だけ見つめます。

12時になって公式のツイートからセミファイナル進出者を見ます。「つ」の欄を飛ばさないように見ながらスワイプします。名前,「あ」から始めれば良かったなあと考えられるくらいには冷静でした。

「つ」の欄に来て少しずつスワイプしていくと見慣れた顔がありました。あっこれ私だ。間違いない。セミファイナルの欄にちゃんと存在している。ページに飛んでも私のプロフィールは消えていませんでした。その画面を見つめたまま15分。

サイトを閉じて,ずっと気にかけてくれてたであろう方からのおめでとうリプを見て,きっとこの方もどきどきしながらサイトを見てくれたのかなって回らない頭で考えながら,嬉しいとか安心とか消えるかもしれないって焦っていた気持ちも全部ごちゃ混ぜなまま,ページを何回更新しても変わらずそこに私が存在しているのです。少しずつ少しずつ涙が出てきて中々止まりませんでした。

私はまだ「ミスiD2022」を名乗れるようです。人数が絞れて,少しずつ見てくれる方が増えると思うので,その方達の記憶に残るように,自分がこの期間を通して少しでも良い風に変われるように,色んな形でこの世に私を残せるように生きたいと思います。理想である八重花さんにもあと少しです。

最後に。スタートダッシュで私をオンライン面接に連れて行ってくれてありがとうございました。沢山のエントリー者さんの中で,私は目に付くほど個性があるわけでも出せている訳でもなくて,面接を通してやっと何かしら良いと思ってもらえて残れました。面接へ行けていなかったら埋もれていて終わっていたかもしれないものを,審査員の方の目に届く,見てもらえるところまで引き上げてくれてありがとうございました。


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