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取り戻したい平和の中に立っていてほしかった奴

!この記事にはアストラルチェインエンディング後の感想が含まれます

少しでも興味が湧いた方は何卒。
元値は8,778円とやや高め?ですがカタログチケット対象でもあります。





ひとつ前の記事にしたニディガより前にクリアしていたものだが、せっかくなので書き留めておこうと思う。

そもそもアクションゲーが大の苦手なのに何故手を出したか。
完全ジャケ買いでいきなりコレクターズエディションを買い先にプレイしていた妹がエンディングで見事に情緒を破壊された結果「最後の選択肢どっち選ぶか教えろ」botと化してしまったためだ。
よっぽどダメならレギオン操作で手伝うからとか総プレイ24時間で終わるからとかなんとか押されまくり、カタログチケット対象だったのでとりあえず購入、もう一枚のチケットで買ったゲームはまだ積まれている。そのうち……。

いやカッケェなおい。
舞台はギラギラの未来都市、めちゃくちゃ長いトンネルをバイクで走りながら敵を撃ったり思いっきりバイク傾けて障害物避けたりで進んでいく。
めちゃくちゃアガった。

そんでもってレガトゥスを渡されて二人一緒に構えて呼び出すところ、もう、ムービー撮った。ムービーしか撮ってないからスクショがない。アガる。
今思えば、あの時点でキメラは見えずともレギオンが見えていた辺りが双子の出自だ素質だの話に当たるんだろうか。

いやもう画面がカッケェのよ。
多分この表示出るボスは遭遇した分全部撮った。
あと、アイリス越しに見れる市民の名前が国籍グチャグチャネームである故に、終わりかけの寄せ集め世界なんだなという感じがして好きだ。
そんな感じでわりと気分よく進めて、自分にしてはそこそこ手をつけていたほうだと思う。

ケルベロスにしばき倒されて指が粉々になるまでは。
いや難易度一番下にすればよかったんだけどしたくないっていうアホの意地があったのよ。負けたけど。

そこから半年くらいは放置していたかもしれない。
攻略中や積んでるのを崩すよりは慣れたゲームで慣れた作業をする方が心地よかった時期でもある。
そんな中、ちょうど興味を持って漁り始めていたVtuberの配信アーカイブを発見した。

また黛灰の話してる。そうだよ。
ちょいちょい挟まる物真似でいくらか心穏やかに見れた。

やってたんだ、と思うと見たくなってくる。
見るためには本編を進めてしまわなければならない。
それに、「最後の選択肢」問題をこのまま置き去りにするのもどうなのだろうかと。心残りと呼べるものを潰してみようかなんて後ろ向きな感情もあったわけだが。

それでまた手を付けた。FILE03すら触ってなくてびっくりした。
せっかくやる気なので一気に見てしまおうと思ってざくざく進めた。

プレイヤーが選ばなかった方こと「アキラ・ハワード」がとことん「主人公になれなかった奴」の言葉を吐いてくる。私にその力があれば、なんて主人公に言いもする。助けに入れば何故私の邪魔をしたとまで言う。あの場で救えなかった義父のことで思い悩みどんどん不安定になっていく。
そのくせ、主人公のことを咄嗟にかばったりなんかして代わりに刺され階下へ放り投げられ生死も危うくなる。

マリーとラッピーくん関連のブルーケースでは「皆の心を癒やす非戦闘員」の姿が描かれ、どうしても泣きそうになってしまった。
マリーがラッピーくんの中身とモロバレているのはともかく、ああいう存在がいてくれることは皆にとってもとてもいいことなのだろう。
帰る場所、安らげる場所を守る人だって必要なんですよ。

そして、回想の形で語られるマクシミリアン・ハワードの人柄。
彼もおそらく、「主人公」の器を持つ強く立派な男だったのだろう。
なんか鈍感難聴主人公みたいなのもあったけど。

物語はジェナが現れた辺りからどんどん不穏になっていく。
ヨゼフもなんか怪しいことを言い始める。
誰が何を企ててるんだかわからない中、アキラは"鴉"の制服を纏って戻ってくる。
それに、対立しているらしいジェナとヨゼフの言い合いばかりでレギオニスの力を扱うことの何がダメなのか、具体的に一切触れてこない。
自分の読解力が異様に低いせいで読み取れてないのか疑ったレベルだ。

そんで結局これ。
人間は人間のままでとか宣うなら言葉で教えてくれればよかったじゃない。
でも大声出してまで暴走する主人公を誘導したのは、アキラ、ひいては人類を救いたいという気持ちだけは本当だったのだろうかなんて思えもする。

かと思えばこれだ。もうなんなんだよと。
ヨゼフもジェナもだめだ。

結局、人類救済という名目の野望を掲げたヨゼフを潰しに行くことになった。
静かな寂しい音色だけが誰もいないARIの背景に流れる。
道すがら、たくさんいる「代わり」を目の当たりにしたアキラが正気を失っていく。うわごとのように「確かめなきゃ」と言って駆けていく。
ヨゼフを前にしてついに我を忘れたアキラが主人公に襲いかかる。
その中で悲鳴のように発された言葉。
「この力を手に入れたとき本当にうれしかった……」
「アンタ一人に、何もかも押し付けなくて済む……そう思った!」
なんてことはない、ただ隣に立って共に戦いたい思いで喜んだ力を、アキラは同じ口で否定する。
これはヨゼフが作った力、アンタのとは違う、お義父さんや人類を救うために使えない、と。
そこからはもう、アキラが「消費」されていく様だけだ。

ノアをひたすら殴った。アストラル界に置き去りにされたベンさんの形見として買ったドリンクも全部空けた。
アックスレギオンが隊長のような仕草をしてきたから感情が壊れた。
カメラで撮ってみたら「悪魔化したノア」なんて書かれている野望の成れの果てを嗤いながら殴った。息切れがすごかった。
最後の連撃はアックスレギオンからの流れで素直に胸熱イベントとして見れた。







まぁ、

そんな話、こんな世界ならそりゃあるか。

この後の選択肢によって、イベント内容が少し変わるそうだ。
いくらか落ち着いてから、スクショを一枚妹に送ってこう言った。

「俺なんのために戦ってたと思う?」

おかしいね、アキラ含めた皆のために戦ってたのに。

妹「結果的に皆のためになった人間ってさあ……あれ?いなくね?」


エンディング後、FILE12冒頭の、どうしようもない言い表せなさ。
アキラのいないタイトル画面と、

アキラのいる屋上。

なんで初めてアキラを撮ったのがこの日なんだろうね。

ARIに出かけて残党を潰したってアキラの唯一性の補強なんて自分の中でしかできない。
あるいは、アキラ自身が「私たち」と言った瞬間に失われていたのか。
そもそもプレイヤーが選ばなかった時点でそんなものはなかったのかもしれない。

でももう、アキラって呼んだら応えてくれるし、なんでもいいか。
多分世界の問題は根本的に解決なんかされてなくて、主人公たちという末路が示された上でネウロン隊員ほとんどにレガトゥスが支給されているのもなんだか怖いけど。


おわり


追記(同日)
主人公キャラ、デフォルトの見た目からいじらなかったんよ。
こちらから下手に要素を付与しすぎるより面白いかもしれん、と。

「アキラの兄」しか持たない奴ができちゃった。