こんにゃく糊の使い方
こんにゃく糊はいろいろ使い途があります。
まず、一般的なのは紙の強化。
和紙に藍染めをする時には私は必ず、最初にこんにゃく糊を塗布してから始めます。
この時の糊の濃さは、スタンダード(私の中でスタンダード)な100ccに0.5g。
作り方は鍋に水を入れ沸騰寸前まで温度を上げ、こんにゃく糊の粉を入れて混ぜます。500ccくらい大量に作る時は泡立て器を使って混ぜます。
5分に一回くらい混ぜて、温度が下がり、ダマがなくなると使えます。
タッパーに移し冷蔵庫に入れておくと二、三日は大丈夫。夏は常温に置いておくと傷みが早いです。腐ると少し悪臭がして粘り気がなくなります。
藍染めの時に和紙に塗布するのは、藍染めが水洗いする染めだからです。
水洗いした時、和紙が破れないように強化するのです。
作り方は水にこんにゃく粉を入れて混ぜても大丈夫。この場合は約一日置いて次の日から使うというイメージでいいかな。ダマがなくなりにくいです。
また一般的に、もみ紙を作る時もこんにゃく糊は使えます。
こんにゃく糊を塗って半乾きの時に揉む。これだけ。
変わった使い方としてはアクリル板に貼り付けて皺伸ばし。
和紙を染料で染めるとどうしても波打ちます。
そこで染めた和紙の裏側から全面にこんにゃく糊を塗ってアクリル板に貼り付けて表からもこんにゃく糊を塗って皺伸ばしします。ハンカチを濡れたままガラスに貼りつけて皺伸ばしするのと同じ理屈です。こんにゃく糊は糊跡も出ず、紙の風合いはそのまま、接着力もさほど強過ぎないので(濃度にもよりますが)アクリル板に貼り付けても乾けば簡単に剥がせます。裏側が少しテカるのが気になる方にはオススメできません。皺伸ばしは低温のアイロンを使うといいかな、それか裏打ちという作業をするといいかな。裏打ちについてはまた別便で。
またアクリル絵の具を薄めるのに水でなくこんにゃく糊を使うと粘り気のある絵の具になります。使い方としては散らす時綺麗な線になって表現ができることかな。
同じく粘り気を出すという使い方では金銀装飾する時のドウサ液にとろみをつけるという使い方をしてます。
カナ文字に使う料紙にドウサ液を使って金銀砂子の表現をすることがありますが、普通に染めただけの和紙に普通のドウサ液を使っても 染み込みが早すぎて上手く金属粉が定着しません。
ドウサ液 100ccに0.05gくらいのイメージでこんにゃく粉を混ぜます。
少しでも多すぎると固まります。
こうしてとろみをつけたドウサ液を使って錫粉 真鍮粉を振るとタイトル画像のように装飾できます。もちろん本金、本銀も ありです(予算が…笑笑)
いろいろ万能に使えるこんにゃく糊、他にこんな使い方あるよ〜という方はコメントお待ちしてます♪
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梅田剛嗣 電話 086ー231ー3371
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