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クラフトマン道場・藍染編

クラフトマン道場と称して 染め和紙や作ることを経験したい人に遊びに来てもらってます。
今日のお友達は 絵描きの ゆうさん。

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麻紙という種類の主に絵画用に使う和紙を持ってきてくれました。
あらかじめ ドーサ液で模様を付けてます。
大きな月ですね。

ボクが使っている紙は 土佐和紙。
こんにゃく糊をしみこませて 破れにくい加工にしています。
麻紙はもともととても強い紙で こんにゃく糊の加工はしていません。

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         ・・・これは土佐和紙・・・

僕のやり方では 裏から薄い藍の染料を入れ模様を浮き出させてから染めるのですが、麻紙は裏から染料を入れても浸み込まず、模様も浮き出てこなかったです。
ドーサ液で模様を付けて それが乾いたらどこにどんな模様を入れたかほぼ見えなくなるんです。
今回 ゆうさんは 霧吹きで模様を浮き出させて藍の染料をを直接表から塗っていくという方法にしました。

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それから ドーサ液で模様を付けたところの余分な藍の染料を キッチンペーパーで 取りました。
これが案外面白い模様になって どんなふうに仕上がるか楽しみです。
ゆうさんの染めは 絵を描くための下地 この方法がいいと思います。

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       こんな模様のものも作ってました。

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それから水洗い。
こんにゃく糊で強化していなくても 全然大丈夫。
もともと 麻紙にドウサ引きをしているみたいで(販売している時点で)それもあって 水に強いんだなと納得。
ドウサ液 は膠(にかわ)とミョウバンを混ぜたもの。
膠がこんにゃく糊の役割を果たしているということですね。
藍の染料は 深くはしみ込まないんだけど 薄い藍染できれいな色になりました。しみこまないのはミョウバンの撥水性ですね。

クラフトマン道場はお教室ではなく 何かやりたいというクラフターがやってきて共同で 知恵を出し合いながらいろんな実験をしていく場です。
異業種の作り手さんの発想や培ってきた技術を間近で拝見する経験というのは僕にとっては とても貴重です。
言葉では伝わらない道具の使い方 体の使い方 そういう情報交換が生まれます。それから 話し合いの中から生まれる新しい発想 藍などの染料の今まで自分が思いもしなかった使い方などの発見など いろいろ生まれる場になっています。
これからもゆるりと続けていきたいです。

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   タイトル画像は 近所の柿の木。
   朝のひかりの中で撮りました。

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             おまけのすすき

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        おまけの 百合の枯れ花
        枯れ花も 美しいですね。

最近は 藍染を中心にやってます。
また機会を作って その様子をレポートします。

   〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
    わがみやうめだ 電話 086-231-3371
                  梅田剛嗣



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