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我慢しつづけないとうまく回らない状況において

我慢することで、失われるもの

なんとかこらえないと
今を乗り越えないと
耐えて、我慢しないと

こういう状況において

とにかくこらえる
ひたすら我慢する
耐え忍ぶ
という選択は多くの場合良い結末にはならない

リソースは常に限られていて
それがすり減っていくにつれて
前まで我慢できていたことは
溢れかえって我慢できなくなる

溢れかえってから
整理するのは非常に困難なので
整理する気力も体力もなく
また我慢する
また耐え忍ぶ

そして少し経つと、やっぱりまた溢れる
状況はそうすぐには変わらないから

それでも、
自然に状況が落ち着くまでそれを繰り返す

(*ただし、状況は変わらないかもしれない)



こういう局面での
我慢する、辛抱する
という行動は
本人の中では
割とポジティブな行動として
評価されがちなので
安心して
頑張る、耐える
と決心しているケースが多い
(本人はそんなつもりなくても、結果的にそうなってしまっていることがとても多い)

でも実際はこうした
マイナスな頑張り、マイナスな忍耐は
考えることを放棄していることと
結果的に同じになっていることがある

今の状況が落ち着くまで
じっとしていよう

こう考えた瞬間に
クリエイティブに考える力、創造力は失われる

どうしたらよくなるか?
この状況を少しでも改善する術はないか?
この方法ならもしかしたらいけるんじゃ?

こんなふうに
考えることができるはずだった機会は
"我慢"し始めた瞬間から失われる

そして、状況はやっぱりすぐには変わらない

それでも仮に
早くその嫌な状況が過ぎ去ればラッキーだけれど
ずっと続くこともある
(それまでですらもうずいぶん長く気になっていたことが、まだ続く可能性がある)


我慢する、ということは考えることを放棄することだという観点

考えてもわからない
何やっても同じ
どうあがいても無駄

だから我慢する

ちょっと待って、
その前にまだやることはたくさんあるよ

誰かに聞けばいいし
ちょっと休んだっていい
今まで思いついていたけど
試さなかったあんなことだって試せばいい

例えそれで何かが犠牲になったとしても
どうせ今まで
一生懸命やってみて
変わらなかったのだから
そんなに怯えなくても
そのまま行ってもどうせ変わらない

なら、今までと違うことしたほうが
変わるかもしれないだけお得だよ

ただ我慢すれば、
そのお得感もなくなってしまう
可能性は、
晴れて完全に"0"になる

どっちがお得か、
頭を空っぽにしてぼーっと考えよう

まずは休もう、、休む技術を磨こう

多くの人が、休むことが苦手だ

休んでいる時間なんてない
やることはたくさん溜まっている
とにかくやり続けないと
ただでさえ予定が押しているのだから
寝る時間を削らないと

皆すごく頑張っていて
みんながみんなあちこちでこう言って
休む時間を削って
睡眠時間を削ってまで
頑張っている、本当によく頑張っている

はずなのに

なんでこうした人たちは
去年も同じことを言っていたのか
来年も同じことを言っているのか

ここでふと疑問に思う

本当に削るべきは
休む時間なのだろうか


休む時間


こいつだけが目立っていて
いかにも無駄そうで、
削減できそうな顔つきをしている
なんなら、悪者みたいな印象を受ける

だから、
なんとなく、
手っ取り早く
削り始めてしまっていないか


...よく考える必要がある


もしも、あなたが頑張って頑張って
減らそう、減らそうとしている休む時間を
なんとか試行錯誤して
1時間の活動時間に変えたとして..

それは30分休んでから
改めて活動する30分で生み出せるパフォーマンスと、どちらが高いだろう

大事なのは
より長く動くことではなく

仕事をより速く、
より多く、
より高い品質で終わらせること

つまり、トータルでみた仕事の完了度合い
これが高ければそれでいいはず


であれば
休まなかったことで、
なんとか必死に捻出した1時間を

休まなかったゆえに疲れている心と体で
いったいどこまで
質の高い仕事を完了させることが
できるのだろうか

30分やすんで
いや、40分やすんで、
20分だけ集中した方が
それより遥かにマシな仕事ができるのではないか


ただでさえ忙しいのに、
どうやって休むっていうの?


これに対する答えは
こうした
時間とパフォーマンス、
そしてトータルの完了度合いを勘定することで

初めて見えてくる

「どうやって休むの?」

そもそも
この質問も
半ば諦めの意思が含まれて
使われているように聞こえる


というのも
実際に本当に
「どうやって休むのか?
 こうしたらいいかな?
 こうかな?」

と注意深く考えているわけではなく

「こんな状況でどうやって休むっていうの?
 無理じゃん?こんなに忙しいんだよ?」

という意図が含まれて使われていることの方が多い

けど、とても言いにくいことで
とても残念なのだけど

このスタンスでは
「どうやって?」の答えは見つからない

というより、探ることもできない

思考が停止して、諦めてしまっているから

だから、きっと来年も同じことを言っている

一旦深呼吸して

休んでないことによるパフォーマンスの低下
それによる仕事のクオリティ、
スピードなどの損失を考えた時、

「忙しいっていったって、それでも今休んだ方が
  実は遥かにマシなんじゃないか?」

と再考することで初めて
どうやって休むか?の答えにつながっていく

ようは、どちらがお得か、どちらがよりマシか?
の勘定をするんだ


創造力を発揮しないといけない

自分が不利な状況に置かれている時こそ
諦めて思考を放棄している場合ではないんだ

クリエイティブに、柔軟に
チャンスを伺え

隙あらばトライしよう

もっとマシな状況は
諦めてしまったから見えなくなっているだけで
よく考えればきっとある

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