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MTG③強いドローソースを持つ

MTGアリーナにドハマリした私、このたび「ゆっくりボイス」でYouTubeにてチャンネルを開設したことをご報告いたします。

「仕事しろよ社長」と言われそうですが、動画作成もなかなか良いトレーニングです。

MTGの記事は「中学校時代の僕に教えてあげたい今のMTG知識」をコンセプトに記しております。今回はデッキの構築の基礎。ここまでもデッキ構築について「統計的・確率的に強いデッキ構築」を目指して述べてきましたが、そもそも具体的に「MTGにおける勝負強さ」とは何かを紐解きたいです。加えて、アグロデッキに特化した強さを引き出すデッキ構築も検討していきたいと思います。

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最近私が好んで使用しているデッキです。赤単バーンデッキで、2マナ呪文にドローを加速させる「安堵の再会(2枚捨てて3枚カードを引く)」と「胸躍る可能性(1枚捨てて2枚引く)」をフル投入しています。更に加えて「機械じかけの召使い」によるドローを加えております。土地は19枚で、裏面が土地の「棘平原の危険」を4枚採用することで23枚分のマナソースを持っています。カード37枚のうち16枚がドローを呼ぶカードということになります。

MTGでは「ハンドアドバンテージ」という言葉があります。相手より手札が多い状態を指します。手札は呪文の倉庫であり、ダークソウルでいうとスタミナに相当します。これが尽きると回復することは難しい。相手を倒しきるまでは一定量の手札を確保することが望ましいです。概して赤系のカードは、その他に比べるとインスタント消費量が多く、コストも軽いために、他の色と比べるとあっという間に手札が尽きます。また、それで勝ちきれるほどの火力を持つには、かなりのコストを必要とします。

そこまでして赤系のデッキ構築を検討するのは「直接ダメージ」です。クリーチャーを介さず、直接その瞬間にダメージを与えられるというのは、意外にも大きなアドバンテージがあります。ほとんどのデッキはクリーチャー対策はされるものの、その他の除去カードは手薄になるからです。

逆に言えば、赤デッキは必要な手札を常に確保できれば強力なデッキになり得ます。そのための手段が「ドローカード」であり「ドローを呼ぶクリーチャー」です。更にこのデッキは、5枚の「脱出可能クリーチャー」を採用しています。したがってドローカードが要求する捨てカードに脱出クリーチャーを採用することで、後に墓地からも呼び出すことが可能で、脱出コストのカードも蓄えられることになります。これだけのドローと、墓地へのカードを捨てるという行為で、あっという間に目的のカードまで達することが可能で、捨てたカードを脱出・再利用して勝負することも可能です。

このデッキ構造はコンボとは言わないのですが、例えば「出来事クリーチャーを投じることで1枚ドローする」という「エッジウォールの亭主」や、緑の「グレートヘンジ」などはドローソースとして代表格で、基本的にはこれらのカードを軸に強力なデッキ構築がなされています。

したがって「強いデッキは、強いドローソースを持つ」と言えます。

去年の秋頃に黒単オーラデッキが注目されました。オーラエンチャントでクリーチャー除去に反応してドローできるクリーチャーを軸に据えられており、黒単デッキを使用していた私もそのメカニズムを投じることで、ランクアップすることができました。

ネットでは「コンボ」や「シナジー」が散見されます。強いカード同士の組み合わせです。しかしながら、これらは少なくとも2つ以上のカードを要求します。これらのカードを確保でき、適切なタイミングで投じられなければ実現しません。これらが実現しないと勝てないデッキは、勝率が高いとは言えません。逆に、複雑なシナジーがなくともドローソースがしっかりしているだけで、安定して勝つことが可能です。

今回、先に提示したデッキの例は赤単のバーンデッキですが、このドローソースに黒を混ぜたラクドス・アグロデッキも構築しています。こちらは次回デッキの紹介させていただきます。

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