なりきりボクシング

いま個人経営の普通のトレーニングジムでボクササイズをやっています。週3回ほど。エクササイズとしてのボクシングです。シャドーしてヘビーバッグを殴って、最後にミット打ちする程度です。それだけでもボクシング初心者にはなかなか面白く、ジムに行くたびに「次はこうしよう」なんて思ったりするわけです。わりとワクワクしています。

昔私がジークンドーをやっていて、ジークンドーでもギアつけてスパーリングするんですけど、そこで思うのは攻撃を当てるのはかなり難しいということです。これは私の身長が低い(リーチが短い)ということもあるんですが、こちらから踏み込んでジャブやキックを打っても、ステップアウトされるだけで基本的には避けられてしまうのです。当たり前なのですが。いまのボクササイズではキックしない分それが顕著で、こちらが攻撃すると後ろに下がられるだけです。この場合、仮に攻撃が届いたとしても彼の体重は後ろに移動しているので、攻撃力は半減です。攻撃をまともに効かすには、相手に流されないよう体重が乗っている状態で打ち込まないといけない。

つまり攻撃を当てるには、向こうからステップ・インしてもらわないといけないわけです。攻撃を引き出さないといけない。そのため、まずは相手に「今なら攻撃できる」というタイミングを意図的に用意する必要があるのです。それに合わせて、こちらもステップ・インし、相手の攻撃を避けてパンチを入れていく。いわゆるカウンター狙い。そのためにはスリップ(パンチを横に避ける)やボビング(縦に避ける)のスキルがどうしても必要になる。ということで前回からミット打ちのときには、ミットの方にお願いして、こちらを殴ってもらい、避ける練習ばかりを繰り返しました。避ける練習って本当に難しく、大事ですね。

で、今参考にしているのがマイク・タイソンなんですけど、彼も180cmでヘビー級としてはリーチがかなり短かったほうですが、パンチを避けて飛び込んでフックを決めます。KOシーンの動画を見たのですが、ほぼ全てカウンター。自分の考える自分にあった戦略にピッタリと言えます。というわけでいまはスリップとボビング、それに合わせてステップインとジャブ・フックが連動できるようにトレーニングしています。ちょうどバーベルスクワットで下半身を強化しているので、上手くバランスは取れていると思っています。

テニスにしても、自分の好きな選手、参考にした選手になりきってプレイするのが楽しいです。ボクシングでも同様ですね。これはテニスもボクシングも一対一の競技であるという共通点があり、どちらも僕にとってはハマる要因となっております。ボクシングスキル磨いて、トレーナーさんを驚かせてみたいものです。

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