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日本一の彼岸花畑「巾着田曼珠沙華まつり」2022レポート

こんにちは。音宮二郎(おとみや じろう)と申します。
今回は、2022年10月1日に行ってきました「巾着田曼珠沙華まつり」などについて書いていきます。

巾着田曼珠沙華まつり

まず「巾着田曼珠沙華まつり」とは、何か。
「埼玉県日高市にある巾着田に咲き誇る500万本の曼珠沙華(俗称:彼岸花)を見物しよう!」というお祭りです。食べ物やお土産の屋台もあり、大変賑わいのあるお祭りでした。

ちなみに「巾着田」と呼ばれる理由は、巾着田付近を流れる高麗川(こまがわ)の蛇行が、近くの山から見ると「巾着」のように見えることから、その名で呼ばれるようになりました……と現地にあった看板に書いてありました。↓

巾着田曼珠沙華公園近くにあった看板

私は川沿いをテクテク歩いて観光していたのですが、本当に蛇行していて、気付いたら一周していました。帰りは来た道で戻るつもりだったので「え!?元の場所じゃん!」と驚きました。戻らずに済むのは観光的に利点ですね。

さて高麗川駅に到着。私はバスで巾着田へ向かいました。
徒歩だと3.3km、45分かかるらしいのでオススメしません。
驚いたのはバスに乗った時点で外国人観光客の方が何名もいらっしゃったこと。巾着田は、日本一の曼珠沙華群生地なのですが、まさか海外までその名が広まっていたとは知らなかったです。聞き耳を立てたわけではないのですが、英語圏、中国語圏の方々が多い印象でした。海外の観光雑誌などで取り上げられたことがあるのでしょうか。その辺りも気になる体験でした。

現地に到着!近くにコンビニがあったので、飲料水を購入。コンビニはお祭りの影響で、大変賑わっておりました。

そこからフラフラと、どこが会場だか分からずに歩いていると、橋があり、渡ると、清流が流れているではありませんか!「おお!こんな綺麗な川が流れるところまで来たのか」と少し感動しました。(写真だと、綺麗さがちょっと伝わりづらいですね。反省点です)

県道15号からの高麗川

おそらくこの川を渡るのは違うと思い、スマホで地図を確認して、写真の左奥側に沿って行くと「巾着田曼珠沙華公園」があると分かり、向いました。

すると、おやおや凄く群生しているではありませんか!こんな密度の彼岸花は見たことありません。流石は、有名な日高の巾着田だなぁと思いました。

曼珠沙華(彼岸花) サムネと同じ写真です。

河原もとても良かったです。HPによると、曼珠沙華まつり中は禁止されていますが、普段はBBQなどを許可している場所のようです。こんなところでBBQなんてしたら、めちゃくちゃ楽しいでしょうね。

高麗川の河原

先ほどの写真の曼珠沙華が、川辺の坂にずーっと続いており「流石は、巾着田!曼珠沙華まつり!」なんて思っていたのですが、私は勘違いしていました。

巾着田曼珠沙華公園 出入り口

ここからが、本番だったのです。既に少し映っていますが、辺り一面の曼珠沙華。何事かと思いました。しかもコレ、自然群生というのだから驚きです。(後調べですが、昭和50〜60年代に薮(やぶ)を草刈りしたら群生したとのことです。)
あまり調べずに来たのですが、まさかここまでの規模だとは思いませんでした。外国人観光客の方々もいらっしゃる訳です。

もうね、公園内は「曼珠沙華!曼珠沙華!曼珠沙華!」ですよ。開花のピークが過ぎた辺りに来たので、花が枯れた曼珠沙華もありましたが、非常に圧倒されました。

曼珠沙華の群生①
曼珠沙華①
花が枯れて、子房が膨らんでいる曼珠沙華
曼珠沙華②
白い曼珠沙華
点々と他の箇所にも咲いていました。

曼珠沙華の群生を一度抜けると、出店の会場がありました。人が多過ぎて写真を撮れませんでしたが、学校体育館の1.5倍以上はある広場に、テントとベンチが設置されている食事もできる休憩所、食事などを販売している出店がありました。
私は「神社エール」「鳥の唐揚げ」「巾着だうどん」をいただきました。なんだかんだで、お祭りの屋台では「唐揚げ」が1番美味しいですよね。ありきたりなので写真は撮りませんでしたが。

「神社エール」
ご利益があるとのこと。
「巾着だうどん」
巾着の中に「うどん」が入っている。

何も考えず、お昼ご飯のピーク時間帯「12時過ぎ」に食事をしてしまったのですが、ちゃんとベンチに座って食事ができたのは有難かったです。他の祭だと、「あまり休憩スペースという概念を持っていない」もしくは「スペースを作る場所がない」ものが多いですが、配慮が行き届いており、大変良いと思いました。

また、屋台会場では「くりっぴー」にお会いすることができました。「くりっぴー」のフォルム「栗」ですよね。そう!埼玉県日高市は、栗の名産地。NHK首都圏のニュースになるほど有名です。ちなみに相棒の「くりっかー」氏はタイミングが合わず後ろ姿を見かけるだけに留まりました。
屋台会場には焼き栗も販売されていました。お土産に買って帰りましたが、シンプルに美味しい栗だったのでオススメです。
(くりっかー、くりっぴーについての説明は、コチラ)

くりっぴー

屋台会場を過ぎた後も曼珠沙華の群生は続きます。まぁ広いですね。500万本は伊達じゃありません。
途中、動線から外れたところに小池のビオトープがあり、そこに小魚がたくさん泳いでおりました。看板によると、「フナ」「ウグイ」「オイカワ」などが住んでいるそうです。小池のビオトープと聞いて、始めは「魚類はいなくて、いてもオタマジャクシくらい」と思っていたのですが、すごくたくさん小魚がいました。川から近いので大雨で増水したときに来た子孫が生き残っているのでしょうか。自然の豊かさを感じられて良かったです。

巾着田ビオトープの看板

ビオトープの後も広々と曼珠沙華の群生が続いており圧巻なのですが、写真としては、大体同じようなものなので省略します。

なお「巾着田曼珠沙華まつり」は、開花ピーク時期に500円の入場料がかかります。(※期間は、その年のまつり公式HPを参照ください。)
つまり無一文で行くと入れません。ご注意ください。

高麗郷古民家(こまごう こみんか)

さて、曼珠沙華を見終わり、予定ではもう帰るつもりでしたが、まつり会場内のチラシで近くに古民家があることを知ったので、そちらに行ってきました。名は「高麗郷古民家(こまごう こみんか)」、国の登録有形文化財です。

高麗郷古民家 客殿(正面)・母家(右)

この建物は、(分かっている限りでは)江戸時代末期の文化、文政、天保にこの辺りの名主を勤めていた「新井家」の住宅だったとのことです。
建物が造られたのは、江戸時代末〜明治時代前半と考えられています。例えば、江戸時代の最後の年が西暦1868年ですので、約154年以上前の建物ということです。
当主の住んでいた建物ですから、当時だと「豪邸」の扱いではないでしょうか。今であってもこの敷地面積の建物は豪邸に違いないです。(※この欄は貰ったパンフレットを読みながら書いたもののため、説明口調になってます)

こちらの方にも外国人観光客がいらっしゃっていました。この時期の巾着田は「曼珠沙華」だけではなく、「日本の古民家」も見ることができる観光地だったんですね。これは知らなかったので、現地に行って良かったと思うことの一つです。

この古民家、どこまで入れるかというと、「家の中の土足で入れるところ」「お庭」「お風呂」まで見学できました。

囲炉裏
炊事場
お風呂場
北土蔵

初めて古民家を見た訳ではないのですが、水戸黄門とか、大河ドラマなどで見たことのある古民家を見ることができて、私は良かったです。

常時いらっしゃるわけではないと思いますが、スタッフの方に解説してもらいながら一周することができるので、巾着田曼珠沙華まつりに来た際には、行ってみる価値ありです。

古民家を見て凄く思ってしまったのは、この日は、日差しが暖かく過ごしやすかったのですが、冬になるとめちゃくちゃ寒いだろうなということです。戸が閉められて囲炉裏で部屋を暖められるとはいえ、たぶん、隙間風がスースーです。多分私が冬にここで一晩を過ごしたら風邪を引いてしまいます。文明の発展に感謝してしまうような見学でした。

こちらの高麗郷古民家は、入場無料です。ただ入り口で運営のための寄付金を募っている箱があるので、余裕があれば寄付してみてください。私はしました。

おわりに

4〜5年前から行きたいなぁと思いつつも、曼珠沙華のシーズンに限りがあり、多忙時期が重なったり、例の感染症の影響があったりで、中々行けずにいた「巾着田曼珠沙華まつり」に今回行くことができて本当に良かったです。曼珠沙華の群生が想像の数倍も広かったです。まさかこんな広大に広がっているとは思いませんでした。(あんまりここでハードルを上げて、もしこれを読んでから行く人がガッカリするのは避けたいので、期待値はそんなに上げないでください)
祭としての完成度も高く、例えば、現地にQRコードを貼って来場者アンケートを実施していたり、屋根だけのテントとベンチが設置されていたり、授乳室やオムツ替え室もあったりして、ここまで気合の入っている祭は初めてでした。ぜひ他のお祭りでも参考にしてほしいと思いました。

古民家を見学した後、私は巾着田をもう一周して、道中、寄り道していたら、全然終わらず実はハイキングコースだったので退却するなどありましたが、それらの楽しみはまた今度に取っておきます。

おそらく毎年、試行錯誤して開催しているお祭だと思ったので、また来年、今度は曼珠沙華が見頃と言われる時期に来てみたいなと思いました。レポートの通り、正直、見頃が少し過ぎても十分に楽しめましたけれども。

このレポートは、私自身が読み返して思い出を振り返られるので、その時点で目標は達成していますが、これを読んだ方にも何かしらの参考になれたなら幸いです。
それでは、失礼します。

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