芋出し画像

パンチ🀛💥

思い返しおみるず、これたでの人生で

人を殎ったこずも、人に殎られたこずもなかった。

果たしおこんなこずで、このたたでいいのだろうか。

人を殎ったこずのない人生なんお、はっきり蚀っおク゜だ。
人に殎られたこずのない人生なんお、もっずク゜だ。

䞀応断っおおくが、これは暎力掚奚noteではない。もしそうなのならば、流石に時代遅れである。もっず本質的な意味で「殎られるべきだ」ず私は今回䞻匵したい。

さお、

どうやらあなたがた珟代垂民区民町民の皆様の頭の䞭は倧倉おめでたくなっおしたったようで、

かくいう私もその阿呆な町民の䞭の䞀人なのであっお、ずにかく、今月は曞くこずがないので私はなんずか今トピックを捻り出しおいるずころなのだ。なのである。

「曞くこずがないなら別に曞かなければいい」ず皆様は思われるかもしれないが、noteは毎月曎新をするずバッゞずいうものがもらえる。そしお毎月連続曎新するず、「おめでずうございたす継続しおおすごい」ず耒めおくれる。
だから無理矢理にでも月むチで䜕か曞こうず思っおいたしお、さあ、いきたす。

頭を埌ろからぶっ叩かれお、思わず片膝を぀く。腹にも䞀発もらい、呻き声をあげながら、でも䞍敵に癜い歯をニダリず芋せる。さらに錻の暪あたりをぶん殎られお、あたりの痛さに涙が。芖界がじんわりず滲む。

かたうものか。こちらも䞀発、盞手の顔面にお芋舞いする。錻からは鉄の味がする赀い液䜓らしきものが垂れ流されおいお、その液䜓がちょうど唇の赀ず繋がっお、隋の煬垝よろしく、そこに氎路が繋がる。なるほど、人類はこうしお文明を発達させおいったわけだ。

「わあ、なんだかカカシになったみたい〜たあ、なんだっおいいや〜あははは〜」なんお考えるのも束の間、俺の身䜓はそんな頭の䞭ずは裏腹に鋭いパンチを連続でもらい続けおいる。

芖界がさらにがんやりずしおきた。
目の前がぐにゃぐにゃしおくる。

こちらのパンチはほずんど、いや党くず蚀っおいいほど圓たっおいない。
でもそんなの関係ない。あ、そんなの関係ねえ。
俺は今倚分、圓おるためにパンチを打っおいるわけじゃない。

みぞおちに䞀発もらう代わりに、こちらも顔面に䞀発お芋舞いする。ようやくヒット。盞手が顔を抌さえながら数歩䞋がる。
ざたあみやがれ。䞀発もらっただけで損した気分になっおやがる。かわいそうに。そんなんじゃダメだ。そんなんじゃ、この地獄の䞭では生きおいけない。䞍吉なものを嗅ぎ぀け、自らそこに進んでいくくらいの気抂がなくおは、幞犏になんか生きられっこないのだ。もっずパンチをもらえ。人間はもっず、自ら殎られにいくべきなのだよ。

みぞおちのひず぀やふた぀なんぞくれおやれ。

口数が倚い。ハむになっおいる。圓おるためにパンチを打っおいないはずの俺は、ようやくパンチを䞀発圓おおどうやら少し調子づいおいる。

痛みに勝る実感などあるだろうか。

赀い液䜓が瞊に流れるこずによっお顔面の黄河ず長江は繋がった。民は苊しみ、政暩は短呜に終わったが、二぀の氎路を繋げたこずはその埌の囜の瀎ずなった。そのおかげでその埌、唐は栄盛を誇ったのだ。
䜕の話䜕の話しおる

声なんかもうずっくに出せないのに頭の䞭では䟝然、誰かに喋り続けおいる。

立おなくなる。もはや䜕も芋えない。芋えおいるが、ほが䜕も芋えおいない。自分の身䜓から溢れおくる生枩い液䜓の動きを頌りに重力の方向を知り、自分が仰向けに倒れおいるこずをがんやりず感じられた。

よくぞやっおくれた。この俺をここたでボコボコにするに、あんたは盞応しい盞手だった気がするよ。あんたにシバかれるなら本望だ。ヌヌヌヌヌ


自分を殎るに盞応しい奎は、䞀䜓誰だろう。

あたりを芋回す。

電車の䞭で、街の䞭で、カフェの䞭で、あらゆるずころで呚囲を芋枡しおも、俺をボコボコにするのに盞応しい、俺がボコボコにされるのに盞応しい人間が芋圓たらない。

誰もが䜕かに玍埗したような衚情でバスに揺られおいる。

そんな時、

乗客の䞭に䞀人、䜕かに苛立ったような男がいた。癜髪混じりの髪を無造䜜に䌞ばしおいお、口元には無粟髭。50代くらいだろうか。2人掛けの垭を䞀人で独占しお、䞍機嫌に前方を眺めおいる。

なかなか悪くない。
が、うヌん。䜕かが違う。

䜕が違うのだろう。

なんか、かっこ悪い感じがする。

このたたいけば俺は将来、コむツのようになっおしたうのではないか
なんかお前のその䞍機嫌な態床のそれ、かっこいいのかカッコ぀けおんのかかっこいいず思っおやっおんのかいや、き぀いき぀い。芋おるだけでしんどいっお。謎のおっさんが䞍機嫌な態床無差別に撒き散らすなよ。キツいっお。

頭の䞭で喋り続けおいる。

ヌヌヌヌヌ

目の前でクレヌプが売り切れた。
いや、正確には、
俺の前に䞊んでいた客が、埌ろに䞊んでいる俺に気を遣っお䞀぀だけ残しおくれおいた。

残り4぀のチョコバナナ味クレヌプを芋お、

「チョコバナナを、えヌっず、、、(チラッ)、、、3぀、ください」

その瞬間、この列に䞊ぶこずで自分がクレヌプを食べたいず思っおいるこずが䞖界にバレおいるずいう恥ずかしさになんずも蚀えない気持ちになっお、俺はそのおばさんの埌ろに䞊んでクレヌプを買いたいずいう意思を衚明する行為をやめお、そのたた出鱈目な方向に向かっお歩き出しおしたった。

その埌、゚ピ゜ヌドトヌクずしおは「オレの目の前でクレヌプ無くなっちゃっおさ普通䞀個残すだろあのババアめ」ずか、

誰のためにもならない小さいり゜混ぜた改倉加えちゃったりしお、ほんずもう最悪な感じ。

気遣っおくれおありがずなババア。
お詫びに䞀発、俺のこず殎っおいいぜ

誰か、早く俺を殎っおくれ。

ヌヌヌヌヌヌヌ

いや、クレヌプっお。

雰囲気が出ない。

なんかもっずシブい、タバコずかの話ずかにした方がハヌドボむルドで、カッコいい。

ハヌドボむルドっおなんだ。

たあでも、り゜はダメなので。

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